はちけん

事業会社退職(2020年3月)→簿記学習開始(2020年4月、資格の大原)→会計士短答…

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事業会社退職(2020年3月)→簿記学習開始(2020年4月、資格の大原)→会計士短答式試験(2021年5月、85.6%)→論文式試験(2021年8月、総合3位、統計学選択)→監査法人。アラフォー後半(2021年11月現在)。ツイッターもやってます(下のアイコンからどうぞ!)。

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これまでに書いた、会計士試験の記事など

本記事は、私がこれまでに書いた、会計士試験や関連するテーマの記事一覧です。それぞれの記事に飛べるようになっているので、もし良かったらどうぞ! 令和3年公認会計士試験体験記1.はじめに 2.基本情報 3.統計学 4.企業法(その1)(その2) 5.財務会計論・会計学(午後) 6.管理会計論・会計学(午前) 7.租税法 8.監査論 9.補論 公認会計士試験「合格率」を検証する(その2)(その3)(その4) 会計士試験と「費用対効果」について波頭亮著『プロフェッショナル原論』

    • 会計×韓国!

       みなさん、初めまして!「はちけん」と申します。コロナ発生後に簿記の勉強を始め、現在は監査法人で働いています。来年、公認会計士の修了考査を受験予定です。  本記事は、blanknoteさん企画の「会計系 Advent Calendar 2023」に参加して書いたものです。エントリしている他の皆様に比べて会計に触れている期間も短いですが、今回はそれを逆に活かして、蓄積が浅い時期ならではの素朴な意見を言語化してみよう、と思い立ちました。  題材は、韓国を選びました。韓国の会計周り

      • 会計士試験後の約16か月間で読んだ本をまとめてみた。

        会計士の読書事情は、なかなか掴みにくい。SNS等での紹介は断片的で、各人が総体としてどんな系統の本をどの程度読んでいるのか分からない。また、業務と両立する読書量が職階毎にどれくらいなのかも、相場をつかむのが難しい。 そこで今回、まずは自分から、一昨年の会計士試験後に何を読んだか公開してみようと思いたった。記事の読者にとって、読書の量と方向性を考える目安になればうれしい。あと、単純に他人の本棚を覗くノリで楽しんでもらえればと思う。 対象期間は2021年8月23日~2023年1

        • 短答疑義問の予想と結果(備忘)

          はじめに 先日行われた令和4年の第2回短答式試験で、管理会計論と監査論で予備校の解答が割れる問題がありました。どちらも明白な作問ミスではなく、各領域の理解を深める示唆を得るのに、有用な素材だと思います。 私もツイッター上で考察に参加しました。結果的に、当局の「正解」を当てる、という意味では両方とも外したのですが、上述のように考えのネタとしては面白いので、他の方の参考になるかと思って、ここにまとめておきます。 管理会計論(その1) 管理会計論(その2) 監査論 振り返

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        これまでに書いた、会計士試験の記事など

          令和3年公認会計士試験体験記(9/9):補論

          ※本記事は、こちらから始まる会計士試験体験記の一部です。全体の目次はこちらで見られます。 9.補論体験記の補足として、関連して考えたことを、3点に分けて記す。 9-1.記事作成で「心掛けた点」について 体験記の「はじめに」で、体験記作成に当たって「アドバイスよりも参考情報の提示に重点を置くこと」「批判的な視点を保つこと」を心掛けたと説明した。この二点について補足する。 第一に、本記事では自身の体験を「勉強法」として抽象化・規範化することをなるべく控え、事実の提示に重点

          令和3年公認会計士試験体験記(9/9):補論

          令和3年公認会計士試験体験記(8/9):監査論

          ※本記事は、こちらから始まる会計士試験体験記の一部です。全体の目次はこちらで見られます。 8.監査論8-1.試験結果 短答式試験は95点だった。論文式試験は一問目が素点23点(調整後得点30.8)、二問目が素点27.5点(調整後得点33.25)で、合計の得点率は64.05(82位)だった。論文式試験では、最初の一問に30分以上かけても不満足な解答にしかならず、諦めて先に進んだ記憶がある。 8-2.使用教材など 監査論も、基本的には予備校のカリキュラム通りに学習を進めた

          令和3年公認会計士試験体験記(8/9):監査論

          令和3年公認会計士試験体験記(7/9):租税法

          ※本記事は、こちらから始まる会計士試験体験記の一部です。全体の目次はこちらで見られます。 7.租税法7-1.試験結果 本試験は、一問目が素点28点(調整後得点28.4)、二問目が素点39点(調整後得点41.2)で、合計の得点率が69.60(16位)だった。二問目の内訳は、法人税が20問中13問、所得税が10問中7問、消費税が10問中6問(大原の解答速報を利用)。消費税から解き始め、法人税で時間が足りなくなってきて焦ったうえ空欄2つを残して所得税に移り、所得税は駆け足状態(

          令和3年公認会計士試験体験記(7/9):租税法

          令和3年公認会計士試験体験記(6/9):管理会計論・会計学(午前)

          ※本記事は、こちらから始まる会計士試験体験記の一部です。全体の目次はこちらで見られます。 6.管理会計論・会計学(午前)6-1.試験結果 短答式試験は82点(不正解は問題5(理論)、問題13(理論)、問題15(計算))だった。ただ問題4は試験中に時間切れとなり、適当に選んだ選択肢が当たったもの。問題13は「手元流動性」という用語を知らなかったという知識不足による。問題1は試験中には疑義問であることに気づかず、なんとなくの判断で切り上げていた。 問題15であるが、手を付け

          令和3年公認会計士試験体験記(6/9):管理会計論・会計学(午前)

          令和3年公認会計士試験体験記(5/9):財務会計論・会計学(午後)

          ※本記事は、こちらから始まる会計士試験体験記の一部です。全体の目次はこちらで見られます。 5.財務会計論・会計学(午後)5-1.試験結果 短答式試験は176点(不正解は問題5(計算)、問題10(理論)、問題18(計算))だった。計算問題の間違いも、計算ミスではなく会計基準の理解不足によるものである。問題21も初め間違えていたものの、試験中にひっかけに気づいて修正した記憶がある。 論文式試験は第三問が素点53(調整後得点47.55)、第四問が素点52.5(調整後得点45.

          令和3年公認会計士試験体験記(5/9):財務会計論・会計学(午後)

          令和3年公認会計士試験体験記(4/9):企業法(2/2)

          ※本記事は、こちらから始まる会計士試験体験記の一部です。全体の目次はこちらで見られます。企業法の前半記事は、こちらになります。 4.企業法(承前)4-3.使用教材など 企業法に触れるのは、大原の教材が初めてだった。学習は、基本的には予備校のカリキュラムに従っていた。教材が届いた2020年5月から講義動画を見始め、「肢別チェック」を解きながら視聴を進めた。全部見終わった夏からは「短答実力養成演習」という短答式試験向けの演習(全6回)と「肢別チェック」を繰り返し解いた。テキス

          令和3年公認会計士試験体験記(4/9):企業法(2/2)

          令和3年公認会計士試験体験記(3/9):企業法(1/2)

          ※本記事は、こちらから始まる会計士試験体験記の一部です。全体の目次はこちらで見られます。 4.企業法4-1.試験結果 短答式試験は75点だった。判例を含む問題で苦しんだ覚えがあるが、これは演習の感触から、「肢別チェック」のC論点に手を付けなかったのが響いたのではないかと思われる(企業法の「肢別チェック」は、監査論と異なり、C論点だけ一括して後掲される形式だった)。 論文式試験は、一問目が素点38点(調整後得点37.3)、二問目が素点31点(調整後得点35.05)で合計の

          令和3年公認会計士試験体験記(3/9):企業法(1/2)

          令和3年公認会計士試験体験記(2/9):統計学

          ※本記事は、こちらから始まる会計士試験体験記の一部です。全体の目次はこちらで見られます。 3.統計学3-1.選択理由 選択科目は予備校申込時に統計学で仮登録し、選択科目の講義が始まる秋ごろに正式決定した。統計学を選択した理由は、試験勉強を機会に統計学を学んでおくことが、会計士として働くうえでヨリ有益だと考えたからである。学生時に独学に近い形で統計ソフトを触った経験はあったものの、基礎を疎かにしていたこともあって自身のスキルとして定着しなかった。その反省から、まとまった時間

          令和3年公認会計士試験体験記(2/9):統計学

          令和3年公認会計士試験体験記(1/9):はじめに

          ※本記事の見解は全て作成者個人のものであり、作成者の過去・現在・将来の所属組織とは関係がない。リンク先の内容は記事公開時点で確認している。 1.はじめに本記事は、令和3年(2021年)公認会計士試験の体験記である。記事作成者が勉強を始めたときにも先達の体験記を参考にしたので、自身の体験も将来受験者の参考に供し、恩を間接的に返す(pay it forward)ことを主な目的としている。 記事作成にあたり、心掛けた点が二点ある。一点目は、「アドバイスを垂れる」のではなく、読者

          令和3年公認会計士試験体験記(1/9):はじめに

          小笠原直著『監査法人の原点』を書評する(4/4)

          この記事は前回記事の続きです。初めての方は第1回からどうぞ! 3-5.適正規模・組織形態(承前) また本書は、「比較の非対称性」という点からも問題がある。具体的に言うと、本書は「小組織のパートナー」と「大組織の下位者」を比較している節がある。パートナーなら大組織だろうと小組織だろうと命令系統に服する必要なく判断を下せるはずだが、大組織のパートナーがその意味で「自由」だという議論は出てこない(大組織のパートナーは、「本来負うべき無限責任を有していない」という、これも理論的根

          小笠原直著『監査法人の原点』を書評する(4/4)

          小笠原直著『監査法人の原点』を書評する(3/4)

          この記事は前回記事の続きです。初めての方は第1回からどうぞ! 3-4.自由職業人 自由職業人という言葉は、定義が定まった概念ではない。本書の説明は監査論でいう「独立性」の概念に一見似ているが、「独立性」が監査に臨む際に保持すべき属性に留まるのに対し、「自由職業人」は「人」の属性として、「あるべき生き方」という意味まで含んでいる。例えば、「本来、公認会計士とは自己完結を旨とする…べき」(53頁)と述べられ、その生き方に相応しい組織の在り方、にも議論が展開している。公認会計士

          小笠原直著『監査法人の原点』を書評する(3/4)

          小笠原直著『監査法人の原点』を書評する(2/4)

          ※この記事は前回記事の続きです。初めての方は第1回からどうぞ! 3-1.「財務諸表利用者」の軽視(承前) なお、前述のメカニズム(企業のパートナーを公言することによる、監査人としての信頼付与力の低下)が作動するにあたって、監査人の自己認識(独立性を保っていると自分で思っているかどうか)は、関係ない。監査人が「企業の戦略パートナー」というスローガンを繰り返せば、当該監査人の判断が全体として企業有利に歪んでいる可能性を示唆するものと、利用者が考えても不思議はない、ということで

          小笠原直著『監査法人の原点』を書評する(2/4)