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転勤族の子供に届いた手紙

転勤族ということについて

我が家は「転勤」族とは違うのだけど、夫の職業柄、仕事のあるところへ赴くため、結婚してから現在までに5つの府県を移り住んでいます。

この状況を誰かに説明するときに、私が勝手よく使っているのが「転勤族」。

結婚する前は、夫とともに引っ越しすることについて、深く考えていなかった、というのが正直なところ。生活環境はもちろん変わるだろうけど、仕事の都合で自分が関西から関東にでてきていたこともあって、日本国内であれば、なんとかなるんじゃないかなーって思ってました。

子供が引っ越すことについて

でも子供ができて、考えを改めることになりました。

そのきっかけが、長男が年長さんになってからの引っ越しです。

長男は、生まれた場所からその時すでに3回の引っ越しを経験していたのだけど、そのどれもがまだ小さかったこともあり、本人に告知することもなく引っ越しを迎えてきていました。

年長児ともなると、赤ちゃんと違って、自分の意見も言う。幼稚園でお友達や先生と仲良く遊ぶ姿を見るたびに、引っ越しするよ、ということを告げるのに、なんと言ったらいいのか随分悩んだし、どんな反応が返ってくるのかドキドキしました。

そして、引っ越しを告げたときの長男の第一声が「幼稚園はどうなるの」だった時、なんだかとても切ない気持ちになりました。

その時はまだ引越し先で通うところも決まっていなかったので余計になんと説明していいやら。

結局、どうやって何を伝えたのか、はっきり覚えていないのだけど、引っ越してから決まった保育園に初めて下見に行ったとき、子どもたちが笑顔だったことに、なんだかとてもホッとしたことは覚えています。

次男はその時まだ年少さんで、年齢的なものか、入ってからのお友達との関わりがうまくいかず、しばらくはとても心配しましたが、成長とともに徐々にお友達と遊ぶようになりました。

長男は周りも驚くほど、あっという間に溶け込み、残り少ない保育園生活を楽しく過ごしているようでしたが、みんなで園生活の思い出を振り返る謝恩会については、ちょっとさみしそうにみえました。

結局この引っ越しは、なんとかなったー、と思うのですが、まぁ大丈夫、なんていう軽い気持ちはすっかり消えて、この次引っ越すときは、いつどんなタイミングになるのやらと。。。

手紙について

そんな卒園から1年近く経とうとしたある日。

保育園から同じ小学校に行くことになって連絡先を交換していたママから、別の小学校に行ったママが連絡先を教えてほしいということなので、教えてもいいかとのメールをもらいました。

連絡をとってみると子供が小学校の授業で手紙をかくことになり、その相手に我が家の長男を選んだとのこと。せっかくかいた手紙を送りたいから住所を教えてほしいということです。

保育園仲間では、一緒に過ごした時間が一番短かった我が子を、手紙の宛先に選んでくれた理由ははっきりわかりませんが、過ごした時間が短くても、思い出して手紙を書いてみようと思ってくれるような友達ができたんだなーということに、私が一番嬉しかったのです。

もちろん本人も喜んで、お返事を書いていましたし、手紙っていいな、どこかに記録したいな、と思って書いた今日なのでした。

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