教師を辞めて何になるのか?教師を辞めた自分は何者なのか
10年以上勤めた「英語教師」という仕事。「公務員」という肩書き。
元々、優柔不断で決断が簡単にはできない私は、「教師を辞める」この決断をするには、多くの時間が必要でした。
決断ができない私に追い討ちをかけて、父親の反対。
30歳をこえてまで父親の意見を聞くのもどうかと思いますが、裕福ではない家だったのに私立の大学に通わせてもらって、教員免許をとり教員になった私。後ろめたさがありました。
私が子どもの頃、自営業だった父親は、事業がうまくいかず、その後会社員に転職をしています。
自分で仕事をすることがいかに大変か、「公務員」がどれほど素晴らしい職業で、その「安定」がどれだけ大切なのか、ということを延々聞かされ、反対されました。
私が体調を壊して、精神的に壊れていても、いつまでも休んでいいから、休んだ後に教員に復帰しろ、と何度も言われました。
教育委員会の方に引き止められたり、親から反対されたり、たくさんの決断を妨げる事柄があったわけですが、コーチングを受けたり、自分の気持ちと向き合う時間を通して、最終的には自分の意思で決断をすることができました。
決断はできたのですが、もちろんたくさんの不安がありました。
特に私が一番不安であったのが「お金」。そしてそのための「仕事」。
一旦、留学に行くことに決めたので、辞めた直後は留学予定でしたが、留学したその後、自分は本当にお金を稼ぐことができるのかという不安。
(※留学はコロナウィルス蔓延のため、渡航中止)
とにかく私は、学校という組織から抜け出したい一心だったので、新しい会社などに社員として就職するつもりはまったくなく「転職」活動は一切しませんでした。
自分自身でビジネスをしてみたかったので、辞める前から起業の本や個人事業主の本なども読みました。
留学先でビジネスを学び予定でしたが、留学を辞めたので、自身でビジネス本を読んだり、すでにビジネスをしている人に話を聞いたりもしました。
どこにも就職をせず、個人事業主になった私。これまで「公務員」という信頼が厚い肩書きに甘えていたような気がします。
クレジットカードの申し込みなどお金に関わることでも、「公務員」と書くだけで信用されます。
アンケートなどの「職業欄」に「公務員」と書くことに、少なからず誇りも感じていました。
そんな私が個人事業主になり、アンケートを書く機会がありました。
私は個人で事業をしていますが、まだ「メイン」と呼べる事業があるわけではなく、いろいろなことをやっています。
それはそれで、その働き方は私は好きですが、「職業は?」と聞かれるととても困りました。
個人で事業をやっているので、「会社名」もあるわけではありません。
これまで何も気にせず書いてきた「職業欄」への記入に、最初の方はとまどいました。
「私は一体何者なのだろう」
とはいえ、私は今はどこかに所属したいわけではありません。
将来的には、自分のビジネスを確立し、自分が組織を作りたいとは思っていますが、どこかに入りたいわけではありません。
でも、そんな私も、今は生活できるほどの稼ぎはあります。
世の中では、
教員は使えない、教員の転職先なんかない
そんなふうに言われていることは知っているので、辞めるのにすごく勇気が必要な人も多いかもしれません。
しかし、最近は、「元教員」で多くの活動をしている人がいます。もちろん、どこかの会社に転職している人も多いかと思いますが、私のように個人でやっている人も多くいます。
教員を辞めて、次の仕事で成功している人と、そうでない人の違いなにか?
その理由は、「こうありたい姿がはっきりしているか」と「勉強熱心であるか」という違いにあると思います。
辞める理由が「ただブラックだから」では、次にどんな仕事についたとしても、また同じように「ブラックだから」で辞めることになります。
体を壊してまで働く必要はないと思うので、体を壊す前に「自分がどうありたいか」をちゃんと考え、次に進む必要があります。
「〜がしたいから」「〜が目標だから」「私はこうありたい」という理由でやめた人たちは次のところで成功している気がします。
また、学校・教員間という世界はとにかく狭すぎます。狭くて狭くて、考えや価値観が固執しているように感じます。
教員の世界を抜け出すのであれば、いろいろな本を読んだり、講座に参加したり、人から話を聞いたりして、視野を広げる必要があります。
そういう学習する意欲をもたない人も、教員退職後厳しい現実が待っていることでしょう。
教員は他の仕事ではうまくいかないのか?
私は違うと思います。教員を辞めてもうまくいきます。仕事もあります。
ただ、辞める明確なビジョンをもつこと、謙虚に勉強する姿勢を持ち続けることは成功するためには大事なことだと思います。
教員を辞めた私は何者なのか?
私は、今よりももって自身をもって、職業を語れるように精進していきたいと思っています。
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