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妻は共同経営する他者である。#他者と暮らす

ライフスタイルの変化で夫婦喧嘩が増えた。

この数年間で私たちのライフスタイルは大きく変わった。二人の間には子どもが生まれて、妻は育休中だ。私は独立して、在宅で仕事することが増えた。結論、二人でコミュニケーションする機会が圧倒的に増えた。

価値観が近い者同士で結婚したから、うまくいくかというとそうでもない。むしろ逆でコミュニケーション量と比例して、夫婦喧嘩も増えた。仕事相手とは違って、遠慮するということがないのでタチが悪い。モノが飛んでくることもあった。

そんなときにある事件が起きた。いつものように夫婦喧嘩をしていて、大炎上してしまった。キッカケは今でも覚えていないほど些細なことだったが、本棚にあった本を取り出して、枕投げならぬ本投げ戦争が勃発したのだ。

その戦争を見ていた息子が、泣きながら手にウンチをつけて寄ってきた。普段から手にウンチをつける遊びをしているわけではない。戦争を止めようとして、普段は漏らさないウンチをわざわざ漏らして手につけて止めようとしたのだ。

僕たちはその姿を見て悲しくなって、急いで妻は息子をトイレに連れて行った。大炎上した喧嘩は鎮火し、自己嫌悪とともに悔やんだ。なぜ息子にそこまでさせてしまったのだろう。なぜいつも喧嘩してしまうのだろう。自分たちも喧嘩したくないはずなのに、どうして繰り返すのだろう。どうすれば解決できるのだろう。

改善していくうちに問題の本質にたどりついた。

この事件から、私たちは同じような失敗が起きないように心に決めた。まずは私たちの目的を「子どもたちの自尊心を育む」と定義した。僕たちが喧嘩してしまうと、ミッションが達成できない。どうすれば喧嘩が減らせるか、仮説検証を繰り返した。

夫婦喧嘩がいつも同じパターンで繰り返されていたので、パターンを書き出して構造化した。そこから問題の本質は期待値のズレから喧嘩が起こることを発見した。お互いの状況や感情を小まめに報告することを徹底し、ズレたら対話してつど再構築していった。おかげで夫婦喧嘩の数は激減し、起きたとしても炎上せずにボヤ火事くらいで消すことができている。息子もお漏らししなくなった。

僕たちは仮説検証を繰り返すなかで、ある結論に到達した。それは「私たちは他者であり、他者と暮らしている」ということだ。もちろんそれまでも僕と妻は性格が真反対くらい違うし、他者であることは頭では理解していた。

他者と暮らすということ。

しかし「他者と暮らす」ということが、どういうことかわかっていなかった。性格は違っても価値観は近いと思っていたし、阿吽の呼吸でお互いのことがわかるのが良い夫婦だと思い込んでいた。「言わなくてもこのくらいわかるでしょ」「なんでやってくれないの」見えない空気を読もうとして、僕たちはすれ違っていた。

妻は自分とは価値観が違う他者である。こちらの「当たり前」は通用しない。言わないとわからないし、言ってくれないとわからない。言わない方が悪いという前提にたち、言語化・見える化を徹底することによって、僕たちの関係性はrebornされた。

ジブリ汗まみれというラジオで、鈴木敏夫さんと樹木希林さんが映画「人生フルーツ」を観た感想を話していたときのことを思い出した。

結婚相手は誰でもいい。
夫婦は向き合わない方が長続きする。

初めて聴いた時は、そんなことないだろうと思っていた。でも今はこの言葉がすごくわかる。妻は共同経営する他者である。妻とは向き合っていない、向いているのは僕たちが実現したいミッションだ。

愛がなくて、仕事みたい?

こんなことを言ってしまうと、「愛がなくて、仕事みたいだ」と思う方もいるかもしれない。これは僕たちの納得解であって、それぞれの価値観は多様であっていい。僕たち夫婦は結婚式で愛を誓ったけど、そもそも愛の定義ができていなかった。結婚式で参列者の前で何かにサインしたけど、覚えていない。

「愛」とは一体なんだろう。僕たちもまだ話したことはない。果たしてお互いに思っている「愛」は一緒なのだろうか。長く生活するうえでズレていたりしないだろうか

離婚率は年々上昇し、1970年は9.3%でと約10組に1組が離婚しているのに対し、2013年では35.0%と3組に1組が離婚している。(厚生労働省「平成22年人口動態統計」より)1970年より「愛」がなくなってしまったのだろうか。

平成29年度の全国児童相談所における児童虐待相談対応件数は、13万3778件(前年度比1万1203件増)と、平成2年の1101件と比べて121倍である。もちろん調査結果や虐待の認知が広まったこともあるが、なぜ連日のように児童虐待のニュースが絶えないのだろう。

一体、家族に何が起きているのだろうか。

パートナーシップをrebornしたい。

僕はパートナーシップがどのように変化していくかに関心がある。組織開発で得られた知見を、家族の領域に投資していきたい。過ごす時間の構成比率を考えると、SNSフォロワー数よりも、僕は大切なことだと思ってる。

ひとつだけ言えることは、仕事で異なる価値観を持った他者とはたらく方法を、家族に横展開することによって、関係性(パートナーシップ)をrebornすることができたとことだ。個の時代に「他者と働く」ことが当たり前になってきているように、「他者と暮らす」のが当たり前になってくるのは、自然な流れではないだろうか。

結婚することが正解じゃない時代に、必要なのはタイワしてお互い納得解を築き上げること。納得解の時代では、必ずしも結婚が正解ではないので、同性婚や事実婚や独身同士などルームシェアするなどパートナーシップが多様化していくのもうなづける。

自分にフィットしたパートナーシップを一緒に考えてみませんか?

みたいなことにモヤモヤしていたら、関わっているフィラメントにも面白がってくれて、2019/10/17 (木)の19時から、ビジネスを越境して生活(結婚・家族)を考える機会をつくらせてもらいました。

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ゲストはこちら。
株式会社CRAZY 代表取締役社長 森山 和彦さん
プランニングディレクター 松田 龍太さん
フリーライター、CHOCOLATE.inc プランナー 夏生 さえりさん
※松田さんとさえりさんは今年結婚するおふたり。

一方的に受講イベントではなく、参加者とタイワしながら進めていけたらと思います。語りたい方は是非参加してほしいです。

もしこの記事を読んで、共感する方がいたら、是非ともタイワしませんか。行きたいけど参加できなき方がいれば、シェアしていただけると泣いて喜びます。どんなタイワがあったかは関心がある方にはご連絡いただければフィードバックしたいと思います。人や本や記事の紹介もありがたいです。

最後に

「私のことを他者なんてひどい」と言われる可能性もあったので、記事を書く前に妻に相談した。そしたら妻はこう言ってくれた。

「お互いの価値観の違いを認めることが大事だからいい」

私にとって妻は他者であり、かけがえのないパートナーである。

#他者と暮らす

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オムスビという会社で、共に納得解を見つけています。noteは家族のパートナーに関する投稿中心で、キャリアや組織に関しては会社のメディアでご紹介しております。暮らしも仕事も共通するところが多いので良かったら両方ご覧くださいませ〜https://omsubi.work/
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