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曲作りのモニター環境、シロウトは難儀してます

作曲には時間がかからないけど、最終の仕上げである楽器ごとのバランス、音のバランスはシロウトの私にはとても難しい。ここらへんはエンジニアの領域だよね。

それほどお金に余裕のない私のそれ的モニター環境は、


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ヤマハ MSP5 STUDIO
スタジオモニター用のパワードスピーカー。パソコンの左右に設置。これをメインに曲を作成。


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TANNOY Mercury m1cherry
イギリスのメーカー、リスニング用、中域がもっこりの癖強めスピーカー。パソコンの左右に設置。
ボーカルの200Hz〜300Hzあたりが厚くなりすぎていないかのチェックに好都合。


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ヤマハ NS-BP200
ネットの形から通称「雪だるま」、普通にリスニング用のスピーカーで爽やかな音。敢えて試聴環境の悪いリビングに設置。


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iPhone本体のスピーカー
試聴的には最も過酷なスピーカー!


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ソニー MDR-CD900ST
レコーディングスタジオ定番の密閉型ヘッドホン。


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AKG K240MkII
ウィーンのメーカーのヘッドホン。欧米のレコーディングスタジオ、放送局などの定番らしい。セミオープンタイプ。デカくてレトロ、そしてオマケがいっぱい!
ストレートケーブルとカールケーブル、合皮製のイヤーパッドとベロア調のイヤーパッド、ミニプラグに標準プラグと至れり尽くせり。


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iPhone用イヤホン
これで聴く人多いだろうから大事よね。
シャカシャカなので高音が耳に痛くないかのチェックに好都合。


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そしてスピーカーの下にはインシュレーターを3点支持で置いている。土台はコンクリート。よくわからないけどネットの記事を参考に。それでも何故か「ド」と「ファ」の音だけ妙に響くのよね。私の耳がドファに敏感??


よく「モニター用スピーカーは音源を正確に再現、音の細部まで聴こえるのでミックスのまずいところが鮮明にわかる。」と言われているが、私の場合むしろ、モニター用は細部までしっかり聴こえるせいか、どんな下手なミックスでもバランス良く聴こえてしまう、というのが正直なところ。

なので、モニター用で一通り作った後は、リスニング用でもチェックするようにしている。リスニング用と言ってもスピーカーによりバランスがかなり違うので、それぞれで聴き比べてどのスピーカーでもまずまず合格のところを探っていく。
敢えて環境の悪いリビングに置いたスピーカーでのチェックも凄く参考になる。厚ぼったい周波数帯域が飛び出して聴こえてくる。
あと、ノイズのチェックには意外とヘッドホンよりスピーカーのほうが見つけやすい。

そして何より手厳しい「iPhone本体のスピーカー」。低音が出ないので、低音をいくら足しても出ないものは出ないので、ベースラインに明るい音を重ねたりして、なんとか根音を聴かせるように調節。(でもほぼ諦める)

こんなことを長々と書いていると、なんだか凄くデキる人みたいだが、ここまでしても仕上がりバランスが上手く取れない。

AKG K240MkIIヘッドホンは、サウンドハウスのポイントが貯まったので最近買ったんだけど、聴いた途端愕然とした!
他のヘッドホン、スピーカーで散々チェックして仕上げた曲が、ドヨ〜〜ン、としている!
また何曲か手直しするはめに・・・、もう気力が限界。

そのドヨ~~ンの曲は、TONAL BALANCE CONTROLで高域、中域、低域ともまずまず天の川に収まっている曲なのだが。
いくらソフトが進化しても、やはり自分の耳を鍛えなきゃだね。

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で、そのドヨ〜〜ンの帯域をAKG K240MkIIでモニタリングしながら削りに削ってみた。でもそれって、今まで使っていたモニターで聴いたらスッカスカの音になっているんじゃない? と思いきや全くそんなことはないから、なんだかガッカリする。私の耳は本当にあてにならないんだな。

いつもミックスをする時には、自分の曲と楽器構成が似ている市販の曲をお手本として聴き比べながらやっている。さすがにプロの作品はどんなスピーカー、ヘッドホンで聴いてもその特性を生かしつつバランスが良い。

お手本としてよく使うのは、生っぽい曲は小松亮太さんの「風の詩~THE 世界遺産」、電子っぽい曲はSleepthief & Kristy Thirskの「Send Me an Angel」。
ボーカルものは、一青窈さんの「ハナミズキ」とか、中島美嘉さんの「STARS」「桜色舞うころ」。
一青窈さんはけっこう中域がもっさりした仕上がりなのであまり好きではないが、私のがこれ以上もっさりしていないことを確認する安心材料。
中島美嘉さんはJ-Popなので音圧が曲を通してぺったんこ(抑揚が無い)なので、そこを目指す(あくまで目指すだけ)。あと楽器とボーカルのバランスのお手本にしている。
それと藤井フミヤさんの「INSIDE」。男性だけどボーカルのリバーブの掛け方が好き。それと音量控えめなので、これより音圧高くなっていればOKという安心材料。

今作っている曲、かれこれ1週間以上もバランス取っているんだけど、耳が麻痺してきたのでしばらく放置してからまたチェックしよう。

果てしない・・・。


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