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エピソード③『応援することは私を表現するもの』

こちらの記事にあるように、「応援すること」「応援されること」について現役の時から考えを巡らせてきました。

元々自身の研究のために収録しており、公表する予定ではないデータでしたが、その人たちなりの素晴らしい物語です。
第3回目になりますが、「色々な人」「色々な背景」を感じながら、「応援すること」に対しての私自身のサポーターの方へのインタビュー内容を楽しんでいただけたらと思います。

【ステータス】
ホームゲーム観戦:ほぼ全試合。
ゴール裏→カテゴリー1で応援。
アウェイ観戦:年に4回ほど、昨年は2回、あとはDAZN観戦。
練習場見学:今年は5回ほど、コロナ禍前はもっと行っていた。
スポーツ歴:なし。小学生は運動神経が良く、陸上の選手に選ばれたこともあったが、中学くらいから苦手意識が生まれた。

はや:自分が応援しているチーム以外の試合って観に行きますか?
はい。気になるチームの試合は多少観ます。上位のクラブとか、順位を争っているチームとか。あと川崎とかはすごい好きなサッカーをしているので観ます。

はや:最初チームを知るきっかけってなんでしたか?
北海道に住んでるので、なんとなく知っていたんですけど、あんまり良い印象はなくて、弱いとかそういう印象です。
大学生の時に、自分が住んでいた場所で鹿島アントラーズとの試合があって、ちょうど日本でのW杯後だったので日本代表が盛り上がってる時で鹿島には日本代表の選手いたので、地上波でも鹿島は観ていたので、鹿島を観るために観に行きましたね。
ただ、その時コンサドーレは調子悪くて、その当時監督辞めろっていう横断幕出てて、コンサドーレのサポーターめっちゃ怖いなっていう印象はありました。

はや:じゃあ、コンサドーレを応援する前に地上波でJリーグは観てたんですか?
そうですね。W杯で日本代表すごい盛り上がっていたので、サッカーはちょいちょい観るようになっていましたね。

はや:それは特定の選手を応援するということではなく、地上波で試合をしていたら観るみたいな感じですかね?
はい。好きな選手はいたんですけど。松田直樹選手とか田中達也選手とか。

はや:それはなんで好きになったんですか?
松田選手は日本代表で観て好きになって、Jリーグ観るようになって浦和レッズの田中選手もすごいいいなぁと思うようになりましたね。全然熱狂的ではなかったですけど。

はや:なるほど。試合を見に行ってコンサドーレのサポーター怖いな。って印象持たれるじゃないですか、その後、応援することになるきっかけって何ですかね?
2011年に札幌に引っ越して来たんですよね。その時にドームで日本代表の試合を観に行って、やっぱりサッカー生で観ると面白いなぁと思って、その時コンサドーレがJ1に上がるかの調子良い時だったんですよね。
どうせなら観に行こうかなーと思って行きました。

はや:それで観に行かれて、その後継続して観に行かれるようになるんですか?
そうですね。すごい調子良かったんで、面白かったです。

はや:その時は調子良かったじゃないですか。その後降格とかして、調子落とすと思うんですけど継続して応援し続けるんですか?
はい。その年からホームゲームは毎試合行くようになりましたね。

はや:ちなみに調子が悪くても応援を継続する理由って何ですかね?
何ですかね。多分あまりにもひどくて、毎試合胃が痛かったんですけど逆に応援しなきゃいけないって気持ちになったかもしれないです。

はや:それは使命感みたいな感じなんですかね?
結構サポーターはそういう人多いかもしれないですね。趣味のはずなので、あんまり義務感持つのも良くないとも思いますけど、毎試合行かなきゃ行けないとか、そういうところはあると思います。

はや:でも、なんでそう思うんですかね?
多分、自分にとっての居場所なんだと思います。クラブにとって自分の存在が何か影響するとは全然思ってないんですけど、応援するのが楽しいから、ただ単に自己満ですよね。

はや:応援するのが楽しいってどういった時に感じますか?
私の場合結構単純で、ゲーフラ出したりするので、それに反応をもらえると嬉しいです。でも、毎試合行ってないと見れないものってあるじゃないですか。

はや:試合内容って重要ですか?
そうですね。悪いよりは良い方がいいですよね。

はや:たとえば、冒頭で川崎フロンターレのサッカーが好きって言われてましたけど好きなスタイルとかがあるんですかね?
今のミシャのサッカーは好きですね。前のコンサドーレだと守り重視だったので観てて爽快感が少ないかなと思ってて、パスが回ってガンガン前に行ってみんな走ってみたいのは観てて気持ちいいですね。

はや:極論になってしまうかもしれませんが、試合内容が良くても負けてしまう試合もあるじゃないですか。そんな時はどんな感情になります?
うーん。複雑ですね。チーム状況によりますかね。今だと内容よりも結果だったりしますかね。

はや:サッカーの応援が人生における割合だと何%ですかね?
今は相当大きいですかね。半分くらい。子どもがいるので、子どもも大事、でもサッカーも大事、なので半々ぐらいですかね。サッカーもないと今の私も無いし、サッカーのために仕事もしているので。

はや:なるほどなるほど。なんか応援を続けていて、課題とか問題って何かあります?
SNSの存在はちょっと怖いなって思ってます。もちろんいい面もあるんですが、サポーターが発信できるようになったことで、それを見てサポーターやりたいなって人もいると思うんですが、逆に入れないな、怖いなって思って遠ざけてしまうことにもなるし。結構サポーター同士にいざこざもあったり。
好き勝手言ったりするので、それはクラブや選手にも届いていると思うので、届きすぎるのは良くないのかなと思いますね。

はや:最後にあなたにとって応援するということを分かりやすいフレーズで例えて欲しいのですが?
なんですかねー…。『私を表現するもの』ですかね。

はや:なるほど、その意味はどういうことですかね?
横断幕とかゲーフラを出しているのが大きいかもしれないです。

はや:横断幕とかゲーフラがある意味私ってことですかね?
そうですね、1番私の応援する気持ちだとかを形で表現できているものなので、応援スタイルとか…そうですね。全部。うん。私を表現しているものですね。

はや:確かに見させていただいたゲーフラすごかったですもんね。これって年に1回とか書くんですか?
私は毎年書いていて、1年に何枚も書く時もあります。

はや:それはどういったタイミングで書くんですか?心が響いた時とか?
推しの選手は毎年書きますけど、残留決めれたら、出そうとかそんな感じで書きたいと思ったら書いてますね。

はや:昔から絵を描くのは好きなんですか?
そうですね。昔はよく書いてたんですけど、大人になるにつれて書かなくなって、でもサッカーを応援するようになって、ゲーフラの文化があるの知って、私描けるしやってみようと思ってやり始めたのがきっかけです。

はや:なるほどー。だから応援することは表現するということなんですね。
そうです、その時その時の気持ちが全部ゲーフラで、毎年テイストとか色々変えるので。

はや:コロナ禍の応援でもゲーフラは関係ないですもんね。コロナ禍で声出せないとかの制約があって応援することに悩んでいる人結構いますよね。
コロナが増えて、全席指定になっても、1番最初の再開の時からずっと行ってるんですけど、黙って試合見てっていうのも面白いですけどね。集中して見れるし。

はや:元々、そんな騒いで見てる感じじゃないですもんね。
いやいや、そんなこともなくて、1番最初はゴール裏のど真ん中で飛んで歌ってってしてたんですよ。ゲーフラ出すようになって徐々に端に寄っていった感じですね。

はや:へー。それってなんでなんですかね?
なんで?うーん…。何ですかね。見方は変わってきたかなと思います。昔は選手のこと悪く言ったり、審判のことも言ったりとかしてたんで結構過激派だったと思うんですけど。何ですかね…。多分、子供の成長とともに、選手とかも若干そういう子供みたいに見守る感じで見るようになって、見方は変わったかなと思います。

はや:面白いですねー。なんか勝手なイメージだと逆な感じがしていたんすけど、長くなればなるほど、選手やサッカーのこと知っているから色々言いそうですけどね。
そういう人もいますけどね。でも、今は昔に比べたら全然面白いですもん。強いし、調子悪いって言っても2012年に比べたら全然マシなので。

はや:いやー。面白いですねー。子供の成長と共に応援スタイルが変化するのも興味深ったです。貴重なお話ありがとうございました。

【エピローグ】
『応援することは私を表現すること』という例えはとても素敵だなと思いました。もちろん絵を描くことが本人が得意というのもあると思いますが、応援することと自身が昔好きで得意な絵を描くことがマッチすることは、とても幸せなことではないかと思います。
また、子どもの成長とともに、応援のスタイルも変化しているのも興味深いと思いました。
自分の好きなこと、得意なことで応援の形を表現し、自身のライフステージと共に応援にスタイルも変化していく。色々な形のスタイルがあっていいと思いますが、このような形もとても素敵だと思いました。
人生において変化はとても重要だと思いますが、変化してもポイティブな関係性が続くことに対する、未来へのヒントになると思いました。


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