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1stタイプがイエベ春で2ndがブルベ夏ってありえるの?

こんにちは、さくらです。
今回もご覧くださりありがとうございます!

前回は「診断されたタイプに含まれているのに似合わない色があるのってどうして!?」という話でした。
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ざっくり振り返りますと、パーソナルカラーはタイプ以上に色の「トーン」が重要!という内容でした。

私はこのタイプだからこの中から選ばなきゃ…!と思ってしまいがちですが、実はそうではないんです。
実際、Autumnタイプの私は、Autumnタイプの中でもstrongトーンの色なら「イイネ!!」なんですが、softトーンは「血色悪〜……」となってしまうのでした。

…と、軽く前回をおさらいしたところで、まずは「そもそもイエベ・ブルベって何ぞや」というところから入っていきたいと思います。

イエベ・ブルベって、今ではだいぶ一般用語として世間に浸透しつつありますよね。
友達とショッピングをしながら「私はイエベだから〜」という会話をしたことがある方もいるでしょう。ドラッグストアのコスメコーナーでアイシャドウに「イエベさんにおすすめ!」「ブルベ夏ならこれ!」と表示がついているのを見かけたことのある方もいるでしょう。そして、もしかしたら「千石清純は絶対にSpring!明るくてカラフルで軽やかで最高〜!」みたいなことを考えている私のようなオタクもきっと少なからずいらっしゃることでしょう!!!

さて、このイエベ・ブルベですが、皆さん「肌の色」のことだと思っていませんか?

ちなみに私は思っていました。だって、イエベ肌とかブルベ肌とか聞いたことあるし……。
仲間がいるといいなぁと思いながら今回この記事を書いています。

イエベ・ブルベは人の肌の色に限りません。
その人の属性を示す言葉、というのも少し語弊があります。

正しくは「色み」を表す言葉です。

イエベ・ブルベは略語で、正しくはイエローベース、ブルーベースと言います。言葉通り、「黄色がベースになっている色」と「青がベースになっている色」を指します。もっとわかりやすくいうと、この世に存在する全ての色を「黄色っぽい」と「青っぽい」の2つのグループに分けた時、この色はどっちの仲間なの?ということを示すための言葉です。
当然、仲間同士を組み合わせた方が調和するよね、という理論でもあります。

今回はまずこのシステムの元ネタをご紹介しますね。

色みによって色を二つに分けるというシステムを最初に構築したのはロバート・ドアというアメリカ人です。彼は美術学校を卒業後、映画劇場のポスター描きになり、そこである先輩からポスターを見栄え良く仕上げるコツを教わりました。

「いいかい、ロバート。まず原色のペンキを用意する。そして、一色を2つの容器に分けるんだ。全く同じ赤の容器が2個、緑の容器が2個……というようにね。そして、片方には黄色のペンキを混ぜ、もう片方には青のペンキを混ぜる。そうすれば黄色を混ぜた色のグループと青が混ぜた色のグループが簡単に出来上がる。ここからが重要だ!一枚のポスターの中に黄色を混ぜたグループと青を混ぜたグループは同時に使わないこと。全て黄色を混ぜたグループだけ、もしくは青を混ぜたグループだけで描く。それだけでいい感じのポスターが描けるんだ!」

……とまぁ、こんなようなことを言われたわけです。
黄色と青のペンキを混ぜるということで、イメージ図を載せておきましょう。

左下がイエベ、右下がブルベ。

左下はより温かみのある色のまとまりに、右下はより涼やかな色のまとまりに見えると思います。
これが先輩が言うところの「いい感じ」になるということでした。この「いい感じ」がつまりは「調和する」ということなんですが、先輩は自身の経験から感覚的にこのことを知っていたんですね。
実際に一部入れ替えてみます。

ピンクを入れ替えてみました。

全て高彩度の色で統一されているので、気持ち悪いほどの違和感ではないかもしれませんが、違うグループが一つだけ混ざっていると確かにそこだけポンと浮いた感じに見えませんか?

その後、ロバートはこの現象をきちんと整理し、理論で色彩調和を扱うためのシステムを考案しました。
それが「イエベ」「ブルベ」の始まりです。

そして、このシステムはパーソナルカラー理論にも取り入れられます。
皆さんご存知のSpring・Summer・Autumn・Winterの登場です。
イエベに属する色をある特徴からさらに2つにグループ分けしたものがSpring・Autumn、ブルベを同じように2つに分けたものがSummer・Winterなんです。
パーソナルカラー診断では肌や目、髪などの色を見極め、どのグループと調和するのかを見ている、ということになります。

さて、ようやく話はタイトルに戻ります。
ここまで読んで、皆さんはこう思っていらっしゃるのではないでしょうか。

「イエベ同士、ブルベ同士で調和するなら、やっぱり1stタイプがイエベ春で2ndタイプがブルベ夏なんてありえなくない?肌や髪の色的にイエベが一番似合うんだったらブルベが出てくるのおかしいじゃん!1stイエベなら2ndもイエベなのが道理でしょ?」

おっしゃること、とってもよくわかります。
でも、色の属性ってイエベ・ブルベだけではないんですよね。

そう、前回お話した「トーン」です!

先ほど「イエベに属する色をある特徴からさらに2つにグループ分けしたのがSpringとAutumn」だとご説明しましたが、このある特徴というのがずばり「トーン」なんです!
トーンに関して書いた記事は冒頭にもリンクを貼りましたが、ここでその時と同じ図を載せておきますね。

色の輪っかの真ん中に書かれているのがトーンの名前です。

つまり、

・全ての色はイエベとブルベに分類できる
・イエベに属する色はSpringとAutumnに、ブルベに属する色はSummerとWinterに分類できる
・Spring、Autumn、Summer、Winterにそれぞれに属する色は、いずれもさらにトーンによって分類できる

というわけなんです!

一旦、ここまでの内容を図でまとめます。

こんな感じ!

図を見ていただくと、Springには4つのトーンが書かれていますよね。
でも1stタイプがSpringだからって、全てのトーンが似合うわけではないんです。
例えばSpringの中でbrightトーンが一番似合う人は、同じSpringのvividや同じイエベであるAutumnのstrongより、SummerやWinterのbrightトーンの方が似合います。

こちらの図をご覧ください。

左がSpringタイプ、右がSummerタイプの色の一例です。

左側のSpringの文字の下一列、冠がついているのがbrightトーンです。
そして△がついているのがSpringのvividトーン、○がついているのがSummerのbrightトーンです。

色みがはっきりしていてバチバチっと派手なvivid。
可愛らしさや上品さを感じる明るく優しいbright。

比べてみていかがでしょうか?

イメージで構わないので、Springのbrightトーンが似合いそうな人を思い浮かべてみてください。
身近な人でも、芸能人でも、キャラクターでも構いません。
今顔が浮かんできた人って、確かに同じSpringのvividトーンよりも別タイプのbrightトーンの方が似合いそうな気がしませんか?

あまりにも印象が変わるので、多分、brightトーンの私服しか見たことがなかった推しが突然vividトーンの服を着始めたら「おっ!?どうした!?イメチェンか!?」とか「は?え?服の趣味変わりすぎ…?恋人できましたか…?」とか、良くも悪くも何かしらの異常をキャッチしてしまうんじゃないかと思います。
いやもう、それくらい、本当に全然全く雰囲気が違うんですよね…

イエベ・ブルベの話から色々とお伝えしてきましたが、総括としましては前回と同じくパーソナルカラーはタイプ以上に色の「トーン」の方が重要!ということですね。

実はパーソナルカラー診断にも流派がございまして、昨今は4シーズン以上に細かく分ける診断も多くあります。
が、もし4シーズン診断を受けたことがあるけど結果にしっくり来ないな…という方は、今一度自分が「どんな明るさ」で「どんな鮮やかさ」の色が特に似合うのかをよーく観察してみてください。

それでは、今回はこんなところで失礼いたします。
ここまでご覧くださりありがとうございました!

また次回お会いしましょう!

たくさんの記事の中から目を留めてくださり本当にありがとうございます! 色を選ぶのが楽しくなるお手伝いができていたら嬉しいです。 少しでも悩みが晴れた際、よろしければサポートいただけますとこれからの執筆の励みになります♪