見出し画像

ユーチューバーをスモールスタートするための方法

誰かやればいいのに!
そんなことをずっと思っていたのです。いや、思うだけでなくて、言葉にしてもしていたのです。トレイルランニングの情報を発信するユーチューバーとして誰かやらないのかなって。

雑誌が売れない時代と言われて久しく、10年近くライターとして雑誌に書かせてもらっていた身としては「ホントに読まれていないんだなぁ」と痛感することが何度もありました。雑誌ってネットの速報性には負けるけど、時間をかけて掘り下げることは得意なのです。一瞬だけ消費されたトピックを後追い取材で形にした良質な記事はたくさんあります。でも、読まれない......

じゃあ、読んでもらうにはどうしたらいいのかと考えていた中でのアイデアとして、Youtubeチャンネルを作って発信してはどうか?と編集部に話を持ちかけ続けてもいたのでした。

本来は、できればね、若い子が率先して始めてくれたらいいなってというのが本音です。四捨五入すると50歳の自分が、おっさんがやるのってイタイし、健全じゃないよな、と正直ベースで思っています(だから、誰かやってよ!)。

そんな"想い"先行でいて1年ほどが経ち、「お前がやればいいじゃないか!」という声にも押され、自分でやるか!と決めたのが2019年の10月あたりだったか。やる!と決意しただけで、何をどうやるかなんて全てあとから決めていったのです。

①チャンネルを作る
普通は「番組名をどうする?」「ロゴは?」「内容は?」といったことを決めるところなのだけど、ランと同じように、やらない理由はたくさん浮かぶものです。やるんだ!と自分に言い聞かせるために、さっさとチャンネルだけは作ってしまおうと追い込みました。半年先のレースを先にポチるようなイメージでした。普段とは違うgmailを作り、ポチッとするだけでYoutubeチャンネルはいとも簡単に作れました。
②機材をどうする?
先にYoutubeチャンネルを作ったことで、逃げられない状況作りの加速度は増していきます。まずは機材をどうするか?となるわけですが、ここで自分なりのルール「イニシャルコストは極力抑える」と設定しました。カメラを持っていませんから、自分のiPhoneを使うことにしました(しかも、iPhone6!)。となると、iPhoneを固定させ、映像をブレさせない三脚と音をしっかり録るマイクが必要になります。そこで、ググらずにYoutube内で検索をするとワイワイ出てくるじゃないですか。結果的に購入したのは、COMICA「CVMーVM10ーK2」スマートフォンビデオキット(8,000円程度)でした。

③アシスタント制の導入
さて、やる!と決め、機材も買い、逃げられない状況作りの外堀が埋まっていく中、もう一つの問題があります。自分ひとりでやるのか?という話です。自己分析をすると、僕はひとり喋りが苦手です。ただ、会話する相手がいれば水を得ることになります。「そうだ!アシスタント制にしちゃおう!しかも女子だったらテンションも上がる」。そんなナンパな理由で女性アシスタントを付けることにしました。その条件は、一つだけ。トレイルランニングにあまり詳しくない人。
④何をやるのか!?
飲み屋に誘い出し、単刀直入に「アシスタントやらない?」と言い、数分で快諾を得たところで、逃げられない状況作りの外堀は埋まりました。いよいよ、何をやるのか?に話は移ります。本丸のご登場です。女性アシスタントと飲みながら話をしていくと、彼女が初めてUTMFに出場することを知ります。2020年4月末に行われる160kmを超す日本最大級のウルトラトレイルレースです。制限時間は46時間。おそらくギリギリまで粘って完走を目指そうとしている彼女にはウルトラトレイルのノウハウが明らかに不足していました。そういう人は多いよ!と言う彼女の意見に従う形で決まりました。4月までUTMF絡みの、UTMFに向けたコンテンツを作ることにしたのです。

【UTMF対策(例)】
・ギア編
・コース解説編
・寒さ対策
・ナイトトレイル対策
・コンディション対策
・サポート対策

⑤名前とロゴをどうするか?
外堀と本丸が定まったところで、飾り付けの出番です。RunTripの大森くんとランチをしているときに、このYoutubeチャンネルの名前の話になりました。「覚えやすいこと」「略称が一人歩きすること」「その略称は4文字が最適」。こんなアドバイスをもらいながら、二人でネーミングの百本ノック状態に。その中から条件を満たしたのが『Trail BAKA』でした。

ロゴの書体は、書家でもある妻にお願い。彼女なりに「BAKA」の扱い方をどうするかと考えたところ、どうせならキラキラしたBAKAがいい!という結論に達し、上のようなゴールデンなBAKAを作ってくれました(右端にちゃっかり落款している)。

こっちは、チャンネル用の丸型ロゴです。金と黒を反転させました。

⑥編集をどうするか?
撮った動画は編集しなければいけません。ここでもマイルール「イニシャルコストは極力抑える」が適用されます。ということで、外注は鼻から考えていませんでした。つまり、自分でやる以外に方法はないわけです。四捨五入したら50歳のおっさんが新しいスキルを身につけようと夜な夜な「iMovie」で編集する姿もイタイですよね…。ただし、この編集に時間を掛けてしまうと自分の生活が破綻する可能性が生まれるので、最小限の編集だけすると決めたのです。だから、編集は荒いです。


やる!と決意しただけで、何をどうやるかなんて全てあとから決めていくというダサい段取りを重ねた結果、2/9にスタートしたわけですが、やる!と決めなかったら始まっていなかったかもしれません。だって、ランと同じように、やらない(やれない)理由はたくさん浮かぶんですもん。

イチロー理論って、ご存知?

あのイチローに憧れた選手はごまんといます。ここで2手に分かれます。

A君
イチローになってから打席に立とう!と努力する。
B君
打席に立ちながらイチローを目指す。

トレイルランのユーチューバーをやるにあたり、僕はB君方式を選んだのです。最高の機材を揃え、外注できる資金を整えて編集マン抱え、ハネるコンテンツを考え、つまり、イチローになるまでベンチ裏で素振りを続けるような”素振りのプロ”を目指すのではなく、ありモノの機材で、自分で編集して、打席に立ちながらイチローを目指すように、走りながら何をやるか考える方を選びました。イチローになれるかどうかはわからないけど、打席に立つことを選んだのです。そうでないと、たぶん、やらないのです。ちなみに、これを『イチロー理論』と呼んでいるのは、たぶん僕だけです。

ということで、始めるに当たって要したイニシャルコストは機材の8,000円と女性アシスタントを口説く飲み代くらいでした。スモールスタートが始まったのです。その第一弾が我らがプリンス上田瑠偉!この時の話はまた後日にでも。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

10
水瓶座のAB型/スポーツジャーナリスト/広告制作会社のプロデューサー/ZONE MAG編集長/ライター/某(公社)マーケティング部委員/トレイルランのガイド/ラジオパーソナリティ/ユーチューバー/渋谷の工事/夢は七つの顔を持つこと/孤独好きな寂しがり屋
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。