開幕戦で優勝したハンガリーで僕は初めての景色を2つ見た

こんにちは、ドイツレースチームで働く山下です。
僕の担当カテゴリであるEuroformula Open(EFO)が先週末にハンガリーにて開幕しました！EFOはF1を目指す若手ドライバーが集まる欧州レースカテゴリの１つです。個人的にはドイツレースチームに所属して初めてのシーズンで少し不安もありましたが、結果的にはとても良い経験をさせて頂きました。折角なので簡単に報告させてください。

(1) 表彰式で見た景色

Euroformula Open(以下EFO)の開幕戦はレースファンには馴染みのあるハンガロリンク(Hungaroring)で開催されました。ハンガリーの首都ブタペストから車で20分ほどの位置にあり、先月にはF1も開催されてたサーキットです。

ドイツからチームのバスで10時間の長旅です。レースチームは体力も必要です笑
搬入日の写真です。

ハンガロリンクはエンジン全開率が比較的に低いテクニカルなサーキットです。特にセクター2 (下図赤色)にはコーナーとシケインが多く、タイムアップには一つのコーナを攻めることだけでは無く、先のコーナを見定めたライン取りが必要です(コースレイアウト: Wikipedia参照)。

ダウンフォースは高めのサーキットで、第1コーナーは下り勾配となっているためリヤタイヤがロックしやすいです。車両のセットアップ面では路面コンディションが刻々と変わる中で、如何に最適な車両バランスを見つけるかが鍵となります。

EFOは土曜日の午前に予選1、午後に決勝レース1が実施されます。そして日曜日には同じ時間に予選2と決勝レース2が実施されます。

今回の開幕戦はチームとしては課題も多かったのですが、結果的には両レースともにポール・トゥー・ウイン (予選1位から決勝レース優勝)を達成しました ！

決勝レース2が終わった後、同僚と談笑しながら表彰式に向かっているとチーム代表に呼ばれました。

「お前が優勝チームの代表者としてポディウム(表彰式)に上がってこい」

実は優勝チームにはドライバーに加えて、チームメンバーにもトロフィーが授与されます。本来は他メンバーの予定だったのですが、その役割を今シーズン加入した僕に譲ってくれたのです。

表彰式が始まる直前に僕に変更されたため、アナウンス担当者には何度も名前を確認されました 笑

決勝レースで優勝、 2位、 3位ドライバーが表彰台に乗っており、僕はその右側にいます。足元にあるのはトロフィーです。無観客での開催だったため、周りは関係者のみでした。それでも、優勝マシン、チームメンバーに囲まれる中で行われる表彰式に自分が立っているという、望外な体験をさせてもらいました。

欧州初レースで、初優勝&表彰式でトロフィー授与という経験は忘れることは無いと思います。まだ学ぶことは多くありますが、"ドイツレースチームに飛び込んで良かった"と改めて思いました。

(2) ドナウ川の周辺で見た景色

レース期間中はホテルへの帰宅は夜中でしたが、最終日は20時頃にホテルに戻れました。翌日にドイツに戻る予定で少し時間があったので同僚達とハンガリーの首都であるブタベストを少し探索しました。晩ご飯はタイ料理店でお寿司を食べました。ちなみに真ん中のオレンジの具材はニンジンです 笑

味はまずまず、それでも僕はお米が食べれて満足でした 笑

殆どのメンバーは疲れてホテルに戻りましたが、ブタベストによく来るという同僚のポーランド人が市街を案内してくれました。

ブタペストは歴史のある宮殿、建物が多く、とても美しい街でした。特にドナウ川周辺の夜景は綺麗で、その景色がこちらです。

写真では伝わりづらいですが、とても感動的な景色でした。
僕は正直、観光旅行はあまり好きでは無いのですが、ブタベストは時間をかけて見てみたいと思いました。後ほどググると欧州では有名な観光スポットのようです。しかし、日本では比較的マイナーな気がします。もし機会があればおすすめです。

(3) まとめ

約１年前に自動車メーカを退職してドイツレースチームに飛び込みました。
世界情勢が混乱する中での開幕戦とはなりましたが、表彰式で優勝トロフィーを受け取り、ブタベストで素晴らしい景色を見ることもできました。

今年のEuroformula Open (EFO) ではフランス、イタリア、スペイン、ベルギー、オーストリアを転戦します。今月はEFOに加えて、他カテゴリもあり3レースのサポート予定です。プレッシャーや体力的に大変なことも有りますが、楽しんで世界を回ろうと思います！

読んで頂きありがとうございました。
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