喜びは狂気の紛い物。

喜び、なんてまやかしだ。

自身が感じている喜びという感情は果たして自分だけのものなのか。

何か違う心的現象の一部に過ぎないのではないか。

強い感情には「狂気」が伴う。「狂気」の一部だから。

何かを喜ぶことも

何かに怒ることも

何かを悲しむことも

何かを愛することも

突き詰めていけば「狂気」だろう。

偏執し、固執し、執着する。

囚われて、動けなくなる。

前にも進めず、後ろにも引けない。

袋小路の心的現象。

狂気の紛い物、まやかしの偏執。

感情など、何かの影に過ぎないのだろう。