従業員エンゲージメント

従業員エンゲージメント&チームビルディングと人間関係

従業員エンゲージメントとチームビルディング


 健康経営と、近年の企業の経営課題として、「従業員エンゲージメント」や「チームビルディング」という言葉が取り上げられる事が増えました。まずそれぞれの解説から行います。

■従業員エンゲージメントとは?
 エンゲージメント(Engagement):【意味】直訳は契約・約束|企業と消費者・従業員との関係性で使用される場合では、信頼関係・愛着心・思い入れ・貢献しあえる関係という意味で捉えられています。つまり、従業員エンゲージメントとは「今の会社に働きがいはあるか?」という問いに対しての従業員個々の回答と感情です。

■チームビルディングとは?
 ビルディング(Building):【意味】直訳は建設・作る・築く|チームという人との関わりで使用される場合では、良好な関係性を築き上げる事という意味で捉えられています。つまり、企業・職場でのチームビルディングとは「目標に向かって従業員が主体性をもって一致団結してチャレンジが出来る組織を作る事」です。そしてここでポイントになるのが

①従業員が主体性を持つ
②一致団結
の2点です。仕事上、同じ部署、職場にいればチームとして業務を共有し日々顔を合わせているわけですが、それだけでは主体的で一致団結して働いているか?と言えば経営者や管理職の方々にとっては不満足なわけです。本来ならば、年齢、勤続年数、性別、役職、能力問わず、普段から忌憚のない意見やアイデアの交流が活発に行われ、従業員が勝手により良くなる為の行動を取ってくれるのを期待しています。しかし、机と椅子を隣合わせに並べるだけではその様な化学反応は現実には起こらないのです。

エンゲージメント向上とチームビルディング構築のカギ


従業員エンゲージメントとチームビルディングの概要に関してご説明しました。そしてこの両要素の改善・向上には共通点があり、それが「人間関係」と「親近感」です。仕事上のストレス・不満の構成要素は主に「人間関係のストレス」です。従業員エンゲージメントとは、企業(組織)と従業員の信頼関係・愛着心・思い入れを基礎とした「今の会社に働きがいがあるか?」に対する従業員の感情とご説明しましたが、それらには職場の人間関係が良好であるか?が関与している事は疑いの余地はありません。

 チームビルディングには「従業員の主体性」と目標への「一致団結」を基礎とした、立場を抜きにした日常的な忌憚のない意見とアイデアの交流が重要と説明しましたが、それにも職場の人間関係が関与している事は間違いありません。

 そして、人間関係の構築には「親近感」が重要です。人間関係のストレスの発端は互いの

「あの人には話しかけに難い」
「意見を言い難い」
「(人が作る)発言し難い雰囲気」
をきっかけとした「コミュニケーション不良」です。コミュニケーション不良は大別すると

①コミュニケーションの質が悪い
②コミュニケーションの量が少ない
と考える事が出来ます。コミュニケーションの質と量はお決まりの挨拶以上の会話が生まれるか?仕事上の疑問、不安を質問も自然にできて、アドバイスや意見を口に出す事を許せる相手や雰囲気が存在するか?です。これがないと、「隠し事」「事後・ギリギリの相談-報告」「自分の業務以外には我関せず」が蔓延化し、ミスや損失の増加、さらにはそれぞれが個々に抱える業務以上の働きをする事を避け、現状維持を好み、新しい物や付加価値の創出などのイノベーションに対する組織的な意識やモチベーションの高まりを期待する事が難しくなります。

健康経営/健康推進と労働生産性向上のカギは「人間関係」

 ハーバード大学のElton Mayo教授は、労働生産性は物理的な職場環境理よりも「職場の人間関係」や「目標意識」に大きな影響を受けて労働意欲は高まり、向上する。という「*ホーソン効果」との関連性を述べました。職場環境も重要ですが、それ以上に人間関係が重要であるとしました。

 *ホーソン効果とは「人の期待に応えたい!」という人間心理、物理的な労働条件よりも注目されている、期待されているという意識によって生産性が向上するというホーソン実験によって検証された、マズローの欲求階層説(人間心理学)に繋がった行動科学効果です。

★健康経営優良法人認定基準には大規模、中小規模法人共に

職場の活性化 → コミュニケーションの促進に向けた取り組み
が評価項目に設けられています。

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