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「トーン・ポリシング」について語ろうとすると、どうしても思い出してしまう過去がある。

みなさんは、「トーン・ポリシング」という言葉をご存知だろうか。これはtone(口調、話し方)とpolicing(policeする=取り締まる)を組み合わせた造語で、相手の発言の「中身」ではなく、その発言の「言い方」を非難することで、発言の妥当性を損なおうとする行為である。

これは、マイノリティに対してマジョリティがやってしまいがちなことで、たとえば黒人運動、女性運動、障害者運動などに対して、これまで「トーン・ポリシング」が行われてきたことが何度もあった。いや、「あった」と過去形で書くことはできず、「現在でも行われている」と書くのが正確な表現だろう。

恥ずかしながら、私がこの「トーン・ポリシング」という言葉とその意味を知ったのは、わずか数ヶ月前のことだ。TwitterやFacebookのタイムラインで流れてくるようになり、見慣れない言葉だったので調べてみたのがきっかけだった。

そして、この言葉を知った私は、いろいろ考えた結果、こう思った。

「もうお節介はやめにしなきゃな」

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