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『24時間テレビ』は、障害者に何をもたらしたのか。

今年も、この日がやってきた。

甲子園と並ぶ日本における夏の風物詩となった感のある『24時間テレビ』。今年はどんな“感動”が待ち受けているのだろうか。

“感動”と、“ ”でくくったのには、もちろん理由がある。毎年のように障害のある人が何らかのチャレンジをして、その姿が視聴者の感動を呼ぶ。そうした『24時間テレビ』の演出に対して、数年前から「あざとい」という批判が高まり、さらには「感動ポルノだ」と言われるまでになったのだ。

「乙武さんは『24時間テレビ』に批判的だ」とよく言われるが、一概にそうとも言い切れない。功罪、両面があると思っている。今日は、その功罪についての私見を述べていきたいと思っている。

まずは、「功」から。

なんだかんだと批判も浴びるこの番組だが、本質はチャリティ番組である。そして実際、多額の寄付金を集めることに成功している。

上記リンクに番組開始から昨年までの寄付金総額が掲載されているが、昨年の放送で、9億円近い寄付金を集めている。2011年は東日本大震災が起こった年ということもあり、過去最高の20億円近い寄付が集まっている。

大事なことなので、もう一度言う。

たった一年間で、言ってしまえばほぼ2日間で、20億円近い寄付金を集めているのだ。偽善だなんだと言われようが、実際にこれだけの寄付を集めたという事実はもっと評価されてしかるべきだ。ちなみに、過去41年間における寄付金総額は、じつに「381億4,772万3,179円」にも上る。

これらの寄付金は災害復興に役立てられていたり、車椅子でも乗り込める福祉車両を全国の福祉施設などに贈呈したりしている。私も講演会などで全国各地へ赴くが、高齢者の方々の足として活躍する“24時間テレビ号”を目にしたことが何度もある。

車椅子ユーザーにとって、移動手段の欠如は、最も社会に対する障壁となりやすい。『24時間テレビ』によって、そうした“足”が全国に届けられることは、どれだけ助けになってきただろうか。

ならば、この番組は非の打ち所のない「いいところ尽くし」なのだろうか。以降は、「罪」の面について語っていきたい。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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『24時間テレビ』は、障害者に何をもたらしたのか。

乙武 洋匡

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