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秀岳館の監督は、なぜウソをついたのか。

秀岳館高校の暴行問題が、また再燃している。当初は、コーチが寮内で暮らすサッカー部員たちに殴る蹴るといった暴行を加えている動画が流出し、「暴行はよくない!」という文脈で炎上していたのだが、これだけで終わらなかった。

秀岳館高校サッカー部の段原一詞監督は、先月25日、日本テレビ『スッキリ』に出演して、コーチによる暴力について「今回の動画で初めて見た」、生徒たちによる謝罪動画についても「本人たちもいろいろ考えたんでしょうねぇ。僕もあとから聞いた」などと発言していた。

しかし、その後の学校の会見などで、段原監督の発言が真っ赤なウソだったことが判明する。サッカー部ではこれまでにも38件の暴力行為、それも職員から生徒への暴力行為が25件もあったことがわかっており、「今回初めて見た」わけではないことがバレてしまったのだ。

また、生徒たちによる謝罪動画に関しては、「あとから聞いた」どころか、「悪いことをしてるんじゃないからマスクも外して名前も言ったほうがいい」などと監督みずからが細かく指示しており、当初から関与していたことが判明した。

さらには、コーチによる暴行動画を投稿した部員を“加害者”呼ばわりする一方、「完全な被害者はたぶん俺だけ」など、とても教育者と思えない発言を連発しており、私自身も開いた口がふさがらない状態が続いている。

危機管理としては最低最悪の対応となってしまった秀岳館高校及び段原監督だが、彼らを糾弾するような言説は世に溢れかえっているので、ここではそちらに譲りたい。

今回の記事であえて言及したいのは、「秀岳館高校や段原監督は、なぜウソをついてしまったのか」について。私なりの経験も交えながら考察してみたい。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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