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コンテンツマーケティングの観点から捉えるPGC #ホットリンク

当社が新たに取り組んでいる「PGCマーケティング」。

先日、増岡くんが「ソーシャルメディアマーケティングにおける「PGC」の必要性」を公開しましたが、関係各所で話題になっているようで、大変嬉しく思っています。

私は、以前、芸能事務所で働いていたこともあり、その経験を買われて、この「PGCマーケティング」に取り組むことになりましたが、SNSでのプロモーション手法としてよく挙がるインフルエンサーマーケティングとは全く異なるものとして、「PGCマーケティング」に対して可能性を感じています。

特に、一部のペイドメディア思想に基づくインフルエンサーマーケティングについては、インフルエンサーが蓄積したブランドを「消費」しているように感じてしまうこともありましたので、この「PGCマーケティング」が、是非、広く普及していくと良いなと思っています。

冒頭から話がそれてしまいましたが、、、今回は、まだあまり知られていないこの「PGCマーケティング」を「コンテンツマーケティング」の観点からお話ししていきたいと思います。

目次
1. コンテンツマーケティングで情報を可変する
2. PGCのコンテンツフォーマット選定
3. 最後に


1. コンテンツマーケティングで情報を可変する

コンテンツマーケティング=コンテンツSEOと考えていたり、「SNSなんて、せいぜいオウンドメディアの記事のタイトルをちょっと変えて配信すればいいんでしょ」ぐらいに考えている人もいるかもしれません。

少し、具体例をあげてお話ししますと、例えば、ここに一本の水が入ったペットボトルがあるとします(お馴染みの例えですねw)。


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このペットボトルは、何の変哲もない商品のように見えますが、実は、素材、製法、評判、製造会社等、消費者に訴求し得る点が複数あると仮定します。

この商品についてWebページを作るときは、これらの情報をまとめて盛り込むことになりますが、では、消費者はいかにして、この情報に到達するのか。


近時、商品やサービスをローンチする際にWebページを作ることが殆どだと思いますが、(大企業は別として)多くの会社にとってこのWebページの内容を定期的に作り変えることは容易ではなく、Webページを通じた商品やサービスの「見せ方」は長期にわたって固定化する傾向にあります。また、ソーシャルで情報を広めるにも、せいぜいソーシャルプラグインをページに設置して、Webサイト訪問者に拡散を促す程度です。

このような「静的な」Webページに対しては、「動的な」コンテンツを用いることで、消費者に訴求したい情報を可変し発信することが必要となります(UGCの発生を促すという観点では、「人に語られる」コンテンツを提供する、ということも必要となります)。

このペットボトルの例ですと、

コンテンツA⇒「この水は、〇〇の土地から採った天然水だ」
コンテンツB⇒「この水は、特殊な製法を用いて作られている」
コンテンツC⇒「この水は、ミシュランの3つ星シェフが愛用している」
コンテンツD⇒「この水を作った会社の経営者は、元アスリートだ」

といった訴求軸のコンテンツが作れます。


このようにコンテンツマーケティングの利点は、コンテンツを用いることで、Webページだけではリーチできない潜在的な消費者にリーチし得ること、さらに、コンテンツを通じて商品やサービスを知ってもらうことで、消費者の態度変容を引き起こし得ること、になります。

上記は、4つのコンテンツを活用して商品の訴求点を発信しましたが、一つの商品やサービスを、複数のコンテンツで「動的」に語らせ、それにより指名検索を増やし、その商品等のWebページに誘導することがコンテンツマーケティングになります。


コンテンツ自体で「バズ」を起こすことにこだわる必要はありません。あくまでも、「n:n」の情報伝播に寄与するコンテンツ、人々の会話の中に登場することを後押しするようなコンテンツを制作することが大事になります。このあたりのお話は、11月14日に当社で開催するセミナーで、増岡くんがより詳しくお話ししてくれることでしょう。



2. PGCのコンテンツフォーマット選定
コンテンツフォーマットを選ぶにあたっては、それぞれの特性や、表現方法の幅について留意する必要があります。発信したい情報に応じて、フォーマットを使い分ける必要がありますので、注意が必要です。

商材がイキイキと描写できるフォーマット選定はもちろん、疑似体験性の高さや、コスト感に合わせて決めると良いです。


A. 画像
まず、画像です。タレントやモデルを起用することで、消費者の目を引くことができます。疑似体験性は、そこまで高くありませんが、コストをおさえつつ、視覚に訴えることができます。

下記は、「TommyHilfiger」のモデルとして出演している永野芽郁さんの画像です。この画像からは、「かわいさ」「かっこよさ」「アーバン」といったイメージを視覚的に捉えることができます。

B. 動画
次に動画です。疑似体験性が極めて高く(コストも高くなりますが)、SNSではリーチを伸ばしやすいフォーマットであり、画像よりも表現の幅が広いものとなります。

下記は、コカ・コーラさんが配信する動画ですが、元号発表を思わせる冒頭のシーンと綾瀬はるかさんが登場するという期待感によって、消費者の興味を喚起しています。


C.記事コンテンツ
さらに、「note」のような記事コンテンツも活用できます。疑似体験性は高くありませんが、コストをおさえることができますし、例えば、Twitterのように文字数を140字以内に収める必要がないため、様々な表現手法を用いて情報発信を行うことができます。
下記は、ロート製薬さんの「note」企業アカウントの記事です。広報担当の方が書いた記事で、ロート製薬さんの製薬事業以外のお取り組みを窺い知ることができます。


D.マンガ
また、マンガも代表的なフォーマットです。動画同様に疑似体験性が高い一方で、コストパターンにもバリエーションがあり、また、撮影が難しいような描写もマンガであれば可能となります。

下記は、先日、話題になった「ハーシーズゴールド」のPRマンガです。1ページ目から2ページ目への展開が急であり、さらにオチまでのストーリーに「Twitterライク」な強引さもあって、非常に印象に残るコンテンツでした。


4.最後に
 以上、「PGC」の代表的なフォーマットをご紹介しました。フォーマット例としてご紹介してきたコンテンツは、コンテンツ単体としても企画力があるものとなりますが、「PGCマーケティング」は、コンテンツそのものの企画力に依存するものではないことを改めて申し添えておきます。


最後に、この記事を読まれた方の中には自社の商品やサービスには何も消費者に訴求し得るところがない、と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その商品やサービスが、正当な事業活動の中で生まれたものであるならば必ず消費者に訴求し得る点があると、私は思っています。それは、その商品やサービスが誕生する過程の中で関係者の方々が直面した問題や、その問題を解決するまでの試行錯誤それ自体が、消費者に訴求し得るものだと考えているからです。

ぜひ、そのような商品やサービスの魅力発信を、これからもご支援していきたいと考えています。 

最後までお読みいただきありがとうございました。

※こちらでは書ききれなかったこともたくさんあります。「PGCマーケティング」にご興味を持った方は、こちらよりお問い合わせください。



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