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瀬戸内国際芸術祭2022

瀬戸内国際芸術祭2022の夏会期に行ってきた。3年ぶりの瀬戸内だ。

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1日目はまず女木島から。
エルリッヒなど既存作品は何回観てもいいが、新作もなかなか良い。特に漁師で工芸作家の緻密なガラス作品、しかも風車が精巧に動く。古着の断片を繋ぎ合わせ建物内を覆う、異世界のようだ。小谷元彦氏の作品に期待してたのだが、制作中で秋会期になるとのこと。「こんぼうや」となるらしい。まだよくわからない。

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次に男木島。
注目は大岩オスカール氏の新旧作品。新作は坂茂設計の建物の窓に瀬戸内イメージのドローイング。旧作は90度回転した部屋、不思議な空間。他の作家の新作も良く、学校の先生のイメージを絵にした作品、室内に青と白の抽象パネルなど、古民家アートならではだと感じられる。

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1日目の最後に、高松市美術館で『みる誕生 鴻池朋子展』。眼だけでなく看る・診る・視る・観ることで出会う感動と驚きを鴻池風に表現。自然との繋がりも重視。過去に瀬戸芸出品の牛革ツギハギ作品もあった。美術館コレクションや療養所の絵画クラブ作品とのコラボなど、新鮮な視点が面白い。

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2日目は小豆島へ。
最初に歩いて迷路のまちの作品へ。注目の目の作品は、家の内部を白い物体で覆うもの。異次元と迷路の世界のようだ。

10時15分からバスツアーに参加。ゆったり見ることができた。

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特に新作中心で、不思議空間の展示が特徴的だ。
尾身大輔の作品は、まさに巨大ヤドカリが家を借りるイメージそのまま。
注目の青木野枝の作品《空の玉》は寒霞渓の頂上。普通なら見晴らしがいいのだろうが、今日は霧で何も見えず、むしろで霧の白で埋もれそうな幻想的な空間だ。
三宅之功《はじまりの刻》は、丘の上に巨大な陶器の卵。今にも割れそうな様子ははじまりを意味するのだろうか。とても存在感のある作品。

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最後にワン・ウェンチーの竹の巨大造形作品。今回もどれだけの時間がかかったのだろうと気が遠くなるような時間を感じる。

それほど回れたわけでないが、いい新作が多くて満足できた。

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