見出し画像

地域DXでは地域の人とプロジェクトを創り出す

市川博之

シビックテック・ラボでは地域DXにも積極的に取り組んでいます。
そんな中で、今回は黒部市社協さん、SMARTふくしラボさんとの取り組みをご紹介します。

地域の介護需要度は2015年から2030年までにかけて20-30%上昇すると数値が出ています。そういう状況でこれから地域DXで何をしていくか。
どのようにリソースを組み合わせたり、考え方を変えていくか、そしてデジタルの使い所はどこなのか。そんなことを数年間支援しているところです。

地域の価値向上つまり、地域のDXは地域の人とビジョンを創りプロジェクトを創り推進していくことです、地域には多くの課題とプレイヤーがいます。今必要なのはビジョンを創り参加したいと思わせるプロジェクトを一緒に進んでいくことです、そんな話の一助となれば幸い。

社協DX

地域福祉のハブといえば社会福祉協議会です。
社会福祉協議会が仕事が詰まってしまうと、もちろんその周辺とのハブとしての機能も詰まってしまいます。そこで、黒部市社会福祉協議会さんの在宅介護業務を確認させてもらいながら、業務改革&DX支援を行っています。
なかなか、自分たちにはデジタルとかは無理だよというお話も多く出てきますが、どこからならできるのか?どういうふうに本当はなりたいのか?使いながら本当にあるべき姿は何なのかと2年にまたがって進めているところです。

一回作ったら、これもあった、あれもあった。
そういえば、ここではこれを入力したい、これは必要なかった・・・と出てくる出てくる。人によっても、理解量や業務の方法が違ったりもする。それを紐解きながら本当はどうするべきなのかを考え抜く。
これが、社協DXとなります、根気良くやり続けていくことが必要です。
私もまだまだ手を突っ込みたいところがたくさんあります、それがいつか乗り越えられると次の世界が見えてくることでしょう。

社会福祉法人のSW-MaaS

2019年の末、就労支援B型の業務システムを開発しに黒部に来ていた時に福祉車両がたくさんとまってるな・・・というのが急に気になり出して、これってひょっとするとシェアすることで何か価値が出るのでは?と思って一緒に始めたのがSW-MaaSです。例えば、デイサービスと障害者の就労支援施設では自動車の利用時間が違います。また、社協さんが持っている福祉バスや車両も運行の時間帯が違います。これらを組み合わせることで、ドライバーを本業に戻すことができ、車両の管理に関する工数やそもそも車両自体を減らすことで固定費も減らせるのではないか、その結果福祉人材に投資することができるのでは。ということを確認する実証を進めています。

当然、各自が持つよりも車両管理が得意な会社に全て任せてリースバックする方法などもあるでしょう、どうすれば20-30%の需要のアップにつながるかというのを、いくつかの施設に打診してヒアリングさせてもらいプランを作りながら進めてきたところです。

フードドライブ&MaaS

人の動きと同じく、モノの動きももっとつながっていくことができないか?
そんなことを2022年1月から考え始め関係者を集めながら進めているのがフードMaaS(WAWAWA)プロジェクトです。
シングルマザーと関わっている方やライオンズクラブ、フードパントリーや地元でフードドライブを展開している企業の皆さん、ボランティア部会の農家の方々など毎回20-30名集まりながら、OST(オープンスペーステクノロジー)という方法で、自発的に自分たちのプロジェクトを自分たちで決めていく形をとって進めているところです。
第1回は、課題と困りごと・やれること・どういうふうにしていきたいか、第2回は、うれしさの木(ビジョンをみんなでまとめたモノ)・うれしさを実現するにはどうするか・プロジェクト案とオーナーの決定、そして11/9に実施した第3回では2022年度のフェーズ1の計画・来年度以降の計画を具体的にした3本のプロジェクトが出来上がりました。

井戸端会議のように、誰もが話せて参加できる、そしてビジョンにつながっていることを確認しながらスモールスタートして改善していくそんな場になっていると思います。私の仕事は、それぞれの方々のやりたいをプロジェクトになるよう支援し、進め方をリードするだけ。また、足りない観点があったらふらっとお話にいくだけです。

今後は、価値の見える化も含めて、参加したくなる仕組みも考えていきます。

地域に協力してくれる人がいないとできない

今回いくつかの事例を書きましたが、これは全て地域側に協力してくれる団体や人々がいないとできない話です。私がいくら頑張ったところで、地域側がやりたくない、動きたくないところでは手の出すことはできません。
偶然にも黒部市では多くのプレイヤーと協力することでこのような地域DX、地域サービスを自分たちで作っていくことができています。

せっかくのデザインやテクノロジー、地域と一緒に使ってみませんか?
地域は課題の塊です、だからこそ、そこに対応できることも多くあるでしょう。今こそ、やってみませんか?

そして、多くの地域の皆さん、「できない」を「できる」に変えるにはデジタルの力だけではなく、マインドチェンジも皆さんと行っていく必要があるのです。そんなことを一緒にやってみませんか?

ということで、いつもどおり、もっとお話を聞いてみたい方はこちらから。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!