市川博之

東京造形大学特任教授、シビックテックラボ 代表理事、市川電産CEOとしてICT全般の「…

市川博之

東京造形大学特任教授、シビックテックラボ 代表理事、市川電産CEOとしてICT全般の「デザイン×デジタル」を組み合わせコンサルティング〜開発実装を支援している。主な著書は「データ活用で地域のミライを変える!課題解決の7Step」。最近は自治体変革DXに取り組んでいる。

最近の記事

愛知県ひとり親支援ナビ

私がマネージャーをやっている名古屋市の事業「Hatch Meets」の中でできあがってきたサービスを今回はご紹介します。 福祉関係の団体に困りごとをピッチしてもらっていた時に参加いただいた、愛知県母子寡婦福祉連合会さんの課題を聞いているうちに、各自治体のひとり親支援メニューが分かりにくくて探しにくいというお話を聞きました。 本当は、地元の企業さんとマッチングができれば良かったのですが、どの企業さんも手をあげてくれなかったので、ならば私が自らLINE Botの形で実装しようと

    • 浜松市DXメンター研修 2023

      DXメンターを育てる他の自治体と大きく違うポイントが、DXメンターを育てるというところです。人数が多い自治体でもあるので、いろいろなところでDXの要素があるはずなので、自部門だけでなく、さまざまなDXにたいして一緒に進んでいくための頼もしいメンターを増やしていくということです。 部門内に1名づづは育てたいという依頼もありますが、それとは一線をかくためメンターとして必要な要素、グループでの対話なんかも加えていきながら進めているところです。メンター候補生にはChromeBookが

      • 2023年度 自治体PJ-DX&データアカデミー報告会

        今年も大阪で報告会やるよ! 2024年度の自治体変革PJ-DXとデータアカデミーの報告会を実施します。 主な開催内容はこちらとなります。 場所 中央会計セミナールーム 大阪市中央区備後町3丁目6−2 日本 日時 2023/02/22 (水) 15:00 - 18:00 JST 申し込み https://2023dxmind.peatix.com/ アジェンダ 開場・案内     16:20-16:30 イントロダクション 16:30-16:35 報告会    

        • 自治体変革PJ-DX 2023

          本年度は、自治体変革PJ-DXの研修を墨田区と真岡市で開催しました。 両自治体とも、基本セミナー、研修本体、報告会というメニュー構成は一緒です。 自治体変革PJ-DXの説明はこちら昨年度との違い細かな点を挙げるとキリがないので、大きく変わった点を2点挙げ出します。考えるだけでなく、引き出す、作り出す、その中から業務をデザインできるように変更しています。途中の段階では、なぜこれが必要なのか?と思ってしまう職員さんもいたりしますが、まずは頭だけで考えずに体験しその中から知見を得

        愛知県ひとり親支援ナビ

          山口データアカデミーことVPMM研修2023

          データ利活用研修の熱量再び昨年度終わりから今年度ぐらいから、自治体さんのデータ利活用研修の熱量が高まってきている。それも、ツールの使い方講座ではなく、施策政策立案に使えるものとしての問い合わせだ。これは、デジタル社会に進んできていること、データ連携基盤などの存在、そして、何しろ減りゆく地域のリソースを住民と合意形成のもとに地域のあり方を決めていかなければならないからだ。 Vision and Policy Making Methodoloryそのため、シビックテック・ラボの

          山口データアカデミーことVPMM研修2023

          東京都デジタルシフト推進リーダー研修2023

          今年で4年目東京都庁のデジタルシフト推進リーダー研修も4年目です。 この中で学んだ方が、新課長向けのプロジェクトマネジメント研修を受けた時にしっかりとDXの仕組みを理解してリードしていたり感慨深い研修でもあります。都庁で唯一、DX研修としての成果を出している研修でもあります。 本年度の特徴本年度は、都庁のご推薦のFigmaも取り入れて研修を進めています(ただし、推奨されているのにアカウントはなかったので私のところで払い出す仕組み)。実際に触って使いこなし始めると、いい感じで

          東京都デジタルシフト推進リーダー研修2023

          青森県市町村DX加速のためのワークショップ その2

          ワークショプではなくコンサルティング今回の青森県庁との市町村のDX支援は、ワークショップという名のコンサルティング支援であり、今後の支援計画策定のための支援となっていました。課題確認(+とりまとめ)、あるべき姿の策定(+業務フロー作成)、プロトタイプ確認(+プロトタイプの作成)、ロードマップの検討(+機能要件の取りまとめ)など全4回のワークショップを通じて実態としては今後の施策案を作り上げ方針を作り上げるものとなりました。 都道府県庁の規模でこれをやるのって珍しいと思ったこと

          青森県市町村DX加速のためのワークショップ その2

          2024年度に向けた次の一手、DXなんて言葉だけで満足すること勿れ

          来年度向けに考えている新メソドロジーというかサービス。誰か一緒にやってみるかい?他所の国で成果の出たものを持ってくるだけの仕事はしない、クリエイティブな人たちは新しい可能性があるなら新しい道を試してみるのだよ。 1、選べる申請・相談タッチポイント申請・相談業務を考えた時に、これは自治体としてみるとプロダクトから生み出されるサービスなのだよな。なので、0->1でいうと、1まではできているのだ。ということは今やるのはDXというよりはプロダクトマネジメントとして、どのように1->

          2024年度に向けた次の一手、DXなんて言葉だけで満足すること勿れ

          選べる申請・相談タッチポイント(仮)

          最近窓口について聞かれることも多いのだけれど、しっかり地域ごとに考えることしてますか?ということを説明することが多くなったので、少し記事にしてみたいと思います。 そして「選べる申請・相談タッチポイント(仮)」という手法で新しく検討方法や本来あるべき姿は何か!と考えるようなコンサルティング&ワークショップを次年度提供しようかなと考えております(だけど、忙しいので冬ぐらいかな、真面目に作り始めるのは)。 全体最適にするにはどうしたらいいのだろうかそもそも私は「窓口」という言葉

          選べる申請・相談タッチポイント(仮)

          青森県市町村DX加速のためのワークショップ

          青森県市町村DX加速ってなに?これは青森県庁と一緒に青森県内の40自治体の国がやっている標準化業務以外の部分で自治体間で共通化できる業務の検討とあるべき姿と実装方法を作り上げるお仕事です。 多くの自治体さんから業務課題を出してもらい、1つ1つ内容確認しながら進めており全22チーム、17業務まで絞り込みができている状況です。 どんなふうにやってるの?東青、西北、中南、三八、上北、下北の6地域で地域ごとの自治体さんに集まってもらって最初はセミナー、次にワークショップ&調査という

          青森県市町村DX加速のためのワークショップ

          動く業務フロー(Figma for BPR/DX)で可視化から変化へ

          BPR/DXで必要なものそれは、いの一番に業務フローなわけです。BPRにしてもDXにしても、現行業務の否定から入るわけなので、現行がわからない状態では「何」を変化させるのかわからないからです。 新しい姿だけ作っても、現行業務でやっていた内容の抜け漏れが起こったり、そもそもそれが正しいかわからないことも多いです。現行調査をしなかったことにより、炎上する案件のなんと多いことか。 業務フローの作り方これについては、かつて記事を書いているのでこれを参考にしてください。 もちろん、こ

          動く業務フロー(Figma for BPR/DX)で可視化から変化へ

          オープンデータクエスト3 開催決定!

          本年度も静岡県はこの時期がやってまいりました。 そう、オープンデータを利活用と普及啓発するためのオープンデータクエストです。 静岡県では3回目のアイデアソン・ハッカソンですが、実際には2016年度からCode for ふじのくに主催でずっと続けてきたものを、2021年度から静岡県と一緒に繰り広げているものになります。 せっかくやるのであれば、ワクワクしながら進めたい!というのをコンセプトに毎回価値創出のための方法は何か?趣向を凝らしながら進めているところでもあります。

          オープンデータクエスト3 開催決定!

          研修を選ぶ時の考え方

          どの業務が、どの研修に向いているか?答えを最初にかくと、そんなものはないです。 最近、それを聞かれることがあったので、業務やテーマ別にうちの研修メニューでどれがよいかというのを検討していたのですが、テーマごとにどのメニューがいいというのはないというのが私の結論となります。 たしかに、うちの研修は「自治体変革PJ-DX」「VPMM(旧データアカデミーの政策立案版」「DPP(旧データアカデミーのサービス立案版)」とあり、どのテーマだったらどれがいいんだろうという相談もあるので

          研修を選ぶ時の考え方

          NPO向けのICT/DX人材育成

          ICT人材育成講座を開催「今さら聞けないICTやDX ~なぜNPOにも必要なの?~」というタイトルで、ふじのくにNPO活動支援センターさんで、NPO向けの講座を開催しました。 なぜ、NPO向けの講座なのか?自治体向けの研修をする会社なのかと思われがちですが、シビックテック・ラボの定款では「市民協働、市民活動、公民連携に資する研究及びデータ作成、システム開発事業」「市民協働、市民活動、公民連携に資する団体の教育及び中間支援事業」というのがあり、NPOさんや社福法人さん向けにI

          NPO向けのICT/DX人材育成

          「Digital Product Prototype」研修も始めるよ

          データアカデミーのサービス立案型も、よりデータを使いながらサービスのプロトタイプをどんどん触って要件を作り込んでいくスタイルに2023年度より更新していきます。 どうして変えるのか?時代に合わせて考え直した時、いくつか大きく変化があることを感じており、それを盛り込みたいと思ったのが更新というか再構築する理由です。 特に、大きくは下記に書いてある2つのフェーズを体験しながら、ベンダーや開発者に何を作って欲しいのかをしっかり伝えられるようになることを目的にしています。もちろん、

          「Digital Product Prototype」研修も始めるよ

          会津若松市ファシリテーター養成講座 2023

          そんなことで、今年も会津若松市の市民ファシリテーション研修にやってまいりました。おそらく、かれこれ4年目の研修になります。 どうして市民ファシリテーターを育てているの?もともとは、公共施設マネジメント計画で各図書館でワークショップを一緒にやるということで私がお手本になりながら進めてきました。そんな市民ファシリテーターの方々も最近では近隣の市町にも呼ばれてファシリテーターをするまでになったそうです、これはうれしい!ですね。 今回はというと、次年度から始まる総合計画の検討におい

          会津若松市ファシリテーター養成講座 2023