NO.2の育て方㉕経営者は自分のことを知ってもらう努力をする
NO.2が経営者の支えとなりたいと思うきっかけは何だと思いますか?
この人の生き様に惚れたとか、社会課題を解決しようと本気で思っているのがカッコよくて共感した、カリスマ性があって憧れるとか、そんな理由も多いかもしれません。
経営者の語る言葉が自分の琴線に触れるといった以外では、少し弱みを見せてくれた時や個人的な趣味やプライベートの話で盛り上がり、人間的な部分を垣間見た時などもあると思います。
ところで、少し脱線しますが、友人やパートナーや子どもとの関係性が良いとしたらそれはどうしてなのかと考えたりしたことはありますか?
それは相手の好きなことや嫌いなこと、考え方や得意なことなどをよく知っているからです。
相手について知っていることが多ければどのように会話をしたらよいのか、相手が心地よく感じてくれること、地雷となることが何かとわかっていれば、良い関係性が続けやすいと思います。
子育ての場合であれば、同じく自分の子どもが好きなこと、嫌いなことを熟知していて、得意なことがあればそれを伸ばしてあげたいと考えたりするでしょう。
会社で過ごす時間というのは仕事をする場であるため、ある意味鎧を着て過ごしているようなものです。
社長によっては社長らしくしていたいと強がったり、虚勢も張っている方も多いかもしれません。要するに自分の役割を意識的に演じているような状態です。
社長のタイプにもよるかと思いますが、いつも声がかけづらい雰囲気を出しているようだと一般社員はおろか幹部社員も社長と会話が少なくなったりします。
会議などの場だけ会話をすれば十分と思っている社長も少なくありません。あえてそうしている訳ではなくとも、これではコミュニケーションどころではないですし、日常的に挨拶を交わすこともないかもしれません。
こういう社長に限って、物怖じせずに話しかけてくる社員がイエスマンだったりするとお気に入りにしてしまったりします。
入社説明会や採用の場面で会社の経営理念や成り立ち、社長の経歴などの話を聞く機会があっても、入社後に社長からどうして会社を興したのか、社長は何が苦手なのか、何が目標なのか、趣味は何なのかといった人間らしい会話がないままだと誰も社長に興味も持たないですし、親近感も抱きません。
他人と良い関係性を築きたいのであれば、自分から知ってもらう努力をするのはなにもマーケティングの話だけではありません。
よく知らない相手に対して、この人のためならと思うことはありません。
上司である自分に尽くしてくれない、仕えてくれない、思ったように行動してくれないと嘆く社長は自分のことを部下に理解してもらう努力が圧倒的に不足しているのです。
NO.2を育てたいと思う社長は先ずここから変わっていかないといけないです。
最後までお読みいただきありがとうございます。