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NO.2の育て方㊷自らに足りないものに気づく

創業して事業が軌道に乗れば、さらに成長を遂げたいと経営者なら思うでしょう。ただ、奮闘するものの成長の壁に突き当たってしまうことが多いのも事実です。

その時にきっとこう思うに違いありません。
・自分の何が間違っているのか
・自分には何が足りないのか

三国志で蜀漢の皇帝となった劉備も、関羽と張飛と義勇軍を旗揚げし20数年経っても領土すら持てない自分の不甲斐なさを嘆いていた時期がありました。

食客として他人の陣営に留まること7年。大した軍功を挙げることもできずに馬に乗ることも減り、自分の太ももについた贅肉を見て嘆いた言葉とされるのが故事ともなった「髀肉の嘆」(ひにくのたん)です。
※自分の本領を発揮する機会がなく、いたずらに時間だけが過ぎてしまうのを残念に思うこと。

劉備の出した結論は、関羽や張飛、趙雲などの一騎当千の武将はいるものの、軍師がいないことが自分の弱点であることでした。

その後、有名な三顧の礼をもって軍師として諸葛孔明を迎えることができ、荊州を足掛かりに領土を拡大することに成功し、蜀漢を建国、皇帝となるまでに成長することができました。

劉備は仁徳のあるリーダーではあるものの、計略には疎いという印象がありますが、全くそんなことはなく、六韜(りくとう)といった兵法書を若い頃から好んで学び、兵法にも通じていた人物です。

それでも自らが望むような成果が出ないことを深く悩んでいました。

人は全くの苦手分野であれば他人を頼ろうと考えるものですが、自分が得意と思っている分野では他人の知恵を借りようとは思わないものです。

自分の才能や経験を頼みとすることが自分の制約条件であることはなかなか気づけません。

劉備の場合はまさにそうだったのかもしれません。だからこそあらためて自分に足りないものとして軍師を迎え入れるという結論に至ったのでしょう。

劉備は決して人材獲得を怠っていた訳ではありませんが、それまではどちらかというと武将ばかりが集まり、軍師といった智者の人材不足であったことは否めなかったと思われます。

自社の成長が停滞していると感じている時、その原因をどこに求めるのか。
案外、経営者自身の中にあるのではないでしょうか。

社長の限界が会社の限界です。
ナンバー2を育てることでその限界が突破できるのであれば、自分の諸葛孔明を手に入れることを考えてみても良いのではないかと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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