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withコロナ時代とSDGs~われわれ中小企業診断士が行動できること~


SDGs診断士会を5月1日、Zoomで開催しました。
テーマは
「withコロナ時代とSDGs~われわれ中小企業診断士が行動できること~」

前回、こんなことを書きましたが、

この記事の基になるようなコメントをFacebookに書き込んで、当会のダブル代表に
「こうしたことを考える機会を作るべきだ。早めにやろう」
と伝え、開催の運びとなりました。

50名以上の方が参加してさまざまな議論が交わされました。ブレークアウトセッションを利用してグループに分かれての話し合いもしました。

議論を集約できていませんが(そもそも最初から集約を目的にはしていません)、各自が自分なりに、SDGsとどう向き合い、何ができるのかを考える機会になったと思っています。

印象に残った言葉は
「『誰も取り残さない』とは、『自分さえ良ければ』『自分には関係ない』を止めること」
でした。

利他主義のように捉えられるかもしれませんが、僕は違うと思います。人間が他人との関わりなしに生きられない以上、ジャック・アタリ氏が言うように
「利他主義は最善の合理的利己主義」
となるはずです。この議論は新しいものではありません。一応僕は経済学士なので(笑) 言いますが、近代経済学の祖・アダム・スミスの著書『道徳感情論』で展開された議論を踏まえたものです。

SDGsは道徳感に訴えかける部分がないとは言いませんが、本来的には自分が得をするためにやることです。「社会的にいいことをすると儲かる」スキームを作り出すものだと思っています。

社会問題を解決して利益を得る。それがSDGsに向き合う企業のあり方です。だた、利益を得るには長期戦になりがちです。短期的な利益を確保するのは難しいでしょう。新薬の開発をイメージすれば近いのではないでしょうか。
いまできること、直近でできること、つまりは、助成金や融資を最大限活用して、資金繰りを確保し、まずは生き延びる方策を一緒に考える。その上で、10年後(2030年)を目指して、その会社はどんな社業を通して社会問題を解決し、利益を出せるようになるのかも一緒に考える。診断士としてそんな風でありたいと思っています。

元来、すべての商品はなんらかの問題を解決するために生まれてきたとはずです。誰かの不便や不満を解消するから普及したのです。みんなでそこに戻る。戻るための手助けをしていきたい。

社会問題と言っても、ワクチンの開発とか、そういう直接的なものだけではありません。副次的に起きてくる問題もあります。それにどう対処し、あたらしいマーケットを創り出すか。

目先生き残ることは大切ですが、それだけで終わらせたくはないと思って動こうと思います。

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