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学生のビジネスプランと社会人のビジネスプラン その違いから考えたこと

金沢八景まで行ってきました。
シーパラダイスに行ったったわけではなく、向かったのは横浜市立大の金沢八景キャンパスです。
「起業体験実習」
という講義の補助講師を勤めていきました。

■ビジネスコンテスト目指す学生たち

学生がビジネスプランを考え、ビジネスコンテストに出す。それがこの講義の趣旨です。僕のお役目は、学生のプランを聞いてアドバイスをすることでした。

アドバイスなんておこがましいくらいに、僕の方が触発された部分が大きかったです。柔軟な思考が云々といいながら頭が硬くなっていると感じました。年の離れた人たちと交流することは刺激になります。それは自分を硬直化させるのを防ぐ効果もあると思います。学生と交流する機会の多く持っている診断士の友人が何人かいるのですが、これからは見習って、交流の場に積極的に参加していくつもりです。

みんなのビジネスプラン、アイデアはユニークで独自性もあって面白いものが多かったのですが、手法は一つに収斂されていました。つまり「アプリ」を使う、です。

それが悪いと言うつもりはありません。僕らの世代は「IT」と使うことで起業の敷居が下がりました。アプリは同じような効果をより大きな形で生むだろうと思います。だからアプリを使うことはどちらかと言えばいいことだと思います。ただ、アイデアの多様性と手法の同一性の対比が興味深いと思ったのです。

■本気の起業塾生が作るビジネスプラン

その数日後、お世話になっている診断士の川口佐和子先生にお声がけいただき、「創業!ねりま塾 ビジネスプランコンテスト」を観覧してきました。
こちらも面白いプランを聞かせてもらえました。学生に比べると、リアルな場を活かす案が多かったです。ゲストハウスとかコーヒーショップとか(あくまで今回、聞いた範囲です)

「リアルな場とITの融合」は、以前から言われていたことですが、十分に活かされているとは言えない状況です。そう考えると、学生と大人が手法の違いを認識して、手を組むと面白いものができあがる可能性があると感じました。

学生も社会人の方も、資金調達については練られていないと思いました。企業で財務担当をしている立場から見れば「甘いなあ」と思うわけです。ただ、起業のスタートはそこではない。自分の「想い」から出発しないといけないと思っています。それを「企業理念」と言ってもいいと思うのですが、それがなければ独自性のあるものは出てこないですし、だから面白いものにはならないと思います。世間のニーズに合わせてしまうならその人が起業する意味がありません。

■経営戦略は理念に従う

想いや理念からスタートする。ただそれだかではビジネスになりませんから、どう世間のニーズとすりあわせ、どう収益化していくか。その着地点を探していくことが、起業なんだと思います。

以前、こんなことを書いたのですが、

「理念(想い)」こそが差別化の源泉です。戦略は理念に従うのだと思います。だからこそ、最初の想いを大切にしながらビジネスプランを磨き上げていって欲しいと願っています。

まあ、人のことを言っているだけでは仕方がないので。僕自身が僕自身のビジネスをどう展開していくのか。こうした機会を活かして、着地点を見つけていくつもりです。

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