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長く続けることが大切なんじゃない。現在(いま)を闘えない奴は・・・・・・

「長く続けるのが大切なんじゃなく、現在(いま)をどうするか。現在を闘えない奴が次とか何年後とか口にするのはおこがましい」

敬愛するロックシンガーが60歳の誕生日にそう語っていました。2013年4月7日。1回目の実務補習を終えたばかりのころでした。
それ以来、この言葉をずっと胸に刻んでいます(出来ているかどうかは別にして)。

■見たことのない頂へ

何度か書いてきていますが、「診断士になったら○○をやりたい」と考えたことはほとんど出来ていません。まったく違う場所に立っている気がします。半分は、初心を忘れたり、忙しさにかまけたりしたせいです。でもあと半分は、その都度目の前に現れてきた課題に取り組んできたからだと思っています。

もちろん、腰が引けていたこともあります。勤務先で経理をやれといわれたときは完全に逃げ腰でした。他にも「これを俺がやるの?」と思って放置しようとした事案が多々あります、詳細は書けないけど。だけど最終的に、逃げ切ったり放置したままにしたりしていない(と思います)。

こうした経験が、僕を未知の世界に連れて行ってくれました。まさか僕が財務分析をしたりエクセルを駆使して資金繰り表を作ったりする日がこようとは想像していませんでした。事業再生だの事業承継だのは「怖い、怖い」と思って近寄らないようにするつもりでしたが、いまや承継はど真ん中で関わっています。最近では「見たことがない頂に立つのも悪くはないな」とすら考え始めています。

■企業内診断士を続けているのは・・・・・・

目の間に僕がやりたいと思ってもいなかった事案を突きつけてきたのは勤務先という「会社」です。診断士になってすぐに独立していたら財務も事業承継も避けて通ったはずです。やりたいこと、好きなことしか手をつかなかったでしょうから。会社に勤めていたから嫌でもやらざるを得なかった。まだ独立する覚悟なんてまったくなかったころです。陰でブー垂れていても、断る選択肢はありませんでした。しかしそれが、僕の仕事の幅を広げてくれたのは間違いない。確実に「できる」仕事の幅は広がりました。

そもそも「好きを仕事に」とのフレーズに僕は懐疑的です。好きなことだけしていたら、実は得意なこと、やってみたら好きになれるかもしれないことを発見できません。自分のことは自分でよくわかっているというのはほぼ嘘です。自分を一番知らないのは自分です。だから、試行錯誤してみないとわからない。その機会を「強制的」に与えてくれるのが「会社」だと思います。

これが、僕が企業内診断士を続けている理由の大きな一つです。まだ会社の中で学べることがあるのではないか、やれる取り組みがあるのではないか、そしてそれを還元できる機会があるのではないか。そう思える間、もうしばらく企業内診断士を続けてみようと思います。

■成功体験を引きずらない

数回前、当リレーブログの編集長である武井さんがこんな記事を書いていました。

資格だけではなく、なんにせよそのポジションに就いたら終わりなわけじゃありません。日本では、部長職や取締役が「ゴール」だと思われている場面を見かけますがダメですよね、そんなの。資格なり地位なりを活かして何をするかが問題なはずです。

ただ人は成功体験に引きずられます。成功してきたやり方に固執してしまいがちです。しかしそれでは次に行けない。Nextがないと思うのです。

巷間言われる「成功体験を捨てろ(忘れろ)」とまでは思いません。過去の自分に励まされるのはよくあります。現在の自分を励ましてくれる過去の自分は、成功した時の自分でしょう。ただそれは、つらくなったときに思い出す程度でいい。引きずってしまうと、まだ見ぬ新しい世界に自分を連れて行けなくなります。

幸か不幸か、寿命が長くなってしまった今の時代、50代で居心地の良い場所に安住してしまうのは退屈ではないか、と僕には思えるのです。

■2020年はなにをするのか

具体的には書けません。隠しているわけではなく、諸般事情で2月末まで決められないのです。ただ、心構えとして考えているのは「卒業準備」です。

「もうしばらく企業内診断士を続けてみよう」と先に書きました。じゃあ、何から卒業するのですか? と疑問を持たれるかもしれませんが、勤務先からの卒業です。企業内にとどまるのはあくまで「もうしばらく」です。いまから準備をしたい。

もともと55歳で会社を辞めるつもりでした。いろいろ想定外な事件が起きてそうはいかなくなりそうですが、それでも定年までいるつもりはありません。

自分の人生設計からそうしたいと考えているのもありますが、別な理由もあります。55歳以上のマネジメント層は、一刻早く退職を考えるべきだと思っているのです。出世できたと居心地の良い場所に安住してはいかんと思うのです。これ以上の理由を書くと暴走しそうなので(苦笑) それは個人のnoteにいつか書きます、たぶん。

とにかく、組織のマネジメントはできるだけ早く若い人に譲って、年寄りは今までの経験を活かして、自分の腕一本で勝負していくべきだと思っています。少なくとも自分はそうありたい。

で、具体的な話は、2月末以降に、やることが明確になって、書く内容が読者の方になんらか役に立ちそうだと思ったら、書きます、はい。

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