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書く読む遊ぶ、視る遊ぶ

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書いたり読んだり視たりしたことの記録。
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【書評】才能に頼らない文章術/上野郁江

【書評】才能に頼らない文章術/上野郁江

Audible のラインナップに加わったのを機に、全編、通勤時間などを利用して聴いていました。それを機に紙の書籍も本棚から取り出し、読み返しました。

文章術の書籍はたくさんあります。僕もなんだかんだと読んできました。ただ、編集者の方が書かれたものを読んだのはこの本が最初です(その後もない)

目次や見出しを追っていけば、知っていることがほとんどです。以前読んでいる本ですし、全く知らなかったらおか

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【書評】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出/小倉昌男

【書評】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出/小倉昌男

著者紹介はするまでもないと思います。ヤマト運輸の社長・会長を歴任された、故小倉昌男さんのご著書です。2003年10月が初版ですから、いまから20年前の本ということになります。

ヤマト運輸の会長を退任後、ヤマト福祉財団を設立されました。そこで行われてきた、障害者就労施設の施設長や職員向け「経営パワーアップセミナー」の内容を中心にまとめられています。

<目次>
第1章 障害者の自立を目指そう!私の

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【書評】弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門/上杉惠理子

【書評】弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門/上杉惠理子

マーケティングのことを何も知らない人はこの本から読むといいでしょう。そのくらい、わかりやすく、やさしく書かれています。「入門」書としては優れものです。

約150ページと分量は多くありませんが、内容はしっかりしています。分量を抑え、潰れかけの喫茶店を再建するストーリー(つまりは事例です)を通して解説しているので、初心者にとっては理解しやすいと思います。

<目次>
第1章 店主エミがやらかしたマー

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【舞台】タカラモノ

【舞台】タカラモノ

『こうして私は世界No.2セールスウーマンになった』という本があります。和田裕美さんが2004年に上梓したものです。僕はおそらく2008年頃読みました。

この本は僕が実質初めて読んだ和田裕美さんの書籍だと思います。そしていまでも折に触れて読み返す数少ない1冊です。
和田さん自身も舞台に立たれた劇『タカラモノ』を観ながら、僕の頭の中では『こうして私は~』とシンクロしていました。お母様(いや、ここで

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【短評】文系出身者が2時間で製造業がわかる本 金融機関・商工会議所・士業の方必読!~ 課題のヒアリングと経営力強化計画作成のポイント/照井 清一・八田 信正

【短評】文系出身者が2時間で製造業がわかる本 金融機関・商工会議所・士業の方必読!~ 課題のヒアリングと経営力強化計画作成のポイント/照井 清一・八田 信正

2019年5月12日
僕が勤務しているのは印刷会社です。印刷業は広く括れば「製造業」に入ります。しかし、中小企業によくある製造業とは少し違います。ですから、プレス加工や板金加工といった代表的な製造業の業務内容についてはよくわかりません。

中小企業診断士として、こうした業種の支援を行う必要があるとは思いつつ、いままで「利益相反になりかねない」ことを理由に逃げてきました。もろに印刷業なら利益相反を指

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【書評】捏造の科学者 STAP細胞事件

【書評】捏造の科学者 STAP細胞事件

科学には疎いこともあって時間をかけて少しずつ読みました。細かい内容はわからないところもありますが、着実は取材を積み上げて事実を解明していこうとする過程はよくわかりました。その意味では、非常にわかりやすかったです。

STAP細胞が発表され、騒動になった初期、僕自身、小保方氏を引きずり下ろそうとする何らかの圧力が働いているのではないか、と考えていた時期がありました。

政治面や経済面ではそう簡単に陰

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なぜあなたが「セミナー」を主催するのですか?

なぜあなたが「セミナー」を主催するのですか?

2010年から2015年頃まで、「HalfBleed」という名前でセミナーを主催していました。名前の由来はたいした理由はなく、美崎栄一郎さんが主催されてたセミナー「アンダーグランド」が「UG」と略されていたので、こっちは「HB」の略称が使えると思ったからです。
というのは後付けの理由ですけど(笑) 強いて言えば「異質なものが混じり合うことであらたなものが生まれる」可能性を探るという意味を込めていま

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資本主義社会を守るために『資本論』を読み返す

資本主義社会を守るために『資本論』を読み返す

2021年1月のEテレ「100分 de 名著」は、マルクスの『資本論』を取り上げています。

僕は録画してありますがまだ見ていないので、斎藤幸平さんがどういう切り口でマルクスを取り上げているのか、わかっていません。
ただ一つ、この時期にマルクスを取り上げる意義をEテレも感じていつのだと思いました。

マルクスは「マルクス経済学者」と「マルクス教」の人々によって貶められていた部分がある、と以前から考

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人生で大切なことはファイナンス理論が教えてくれた

人生で大切なことはファイナンス理論が教えてくれた

「財務・会計」という科目が苦手でした。
診断士試験を振り返ると一番苦い思い出があるのは財務・会計です。合格した年の一次試験で60点を超えなかったのは財務・会計だけでした。

それでも足切りになるほどひどい点を取らずに済んだのは、1冊の本との出会いがあったからです。それがこの本。
『15歳からのファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?』慎泰俊著

アカウンティングは最後まで

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働き方改革について~リモートワークはそんなに偉いのか~

働き方改革について~リモートワークはそんなに偉いのか~

先に書いておきますが、僕はリモートワーク推進派だし、いまのような働き方は変えた方がいいとは思っています。なにも全員が一カ所に集まって仕事をしなければいけないわけではないでしょう。

しかし、リモートワークは善、通勤する人は(時代遅れ or 新型コロナウイルスの感染拡大する)悪、みたいな乱暴な議論をする奴が出てくるので一言言っておかなくてはいけないと思った次第です。

直接のきっかけは録画しておいた

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モチベーションの保ち方

モチベーションの保ち方

マザーハウスカレッジで「モチベーションをどうやって保つのか」をテーマに、山崎副社長がお話ししていました。

ポイントは3つです(10分程度なのでぜひ映像を見てください)

1.目標を宣言する
2.環境設定をする やらざるを得ない環境をつくるの作り方
3.上手に休む

聞きながら、僕の場合はどうだろうと考えてみました。

まず「目標を宣言する」はやっています。というか、宣言しないとやらないです。宣言

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バーチャルとリアルの狭間

バーチャルとリアルの狭間

Zoomで会合を開く機会が増えている。診断士の研究会の多くは、Zoomで開催されていて、3月から立て続きでZoomミーティングに参加するようになった。気付いたら、自分で有料版のアカウントを取っていた。

勤務先にはTeamsの活用が始まっている。昨年10月からslackとの対比実験を繰り返してきたが、結果、Teamsを導入した。3月末からスタートしたが、あっという間に使う人が増えている。

そのs

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誰もやったことがない・・・・・・「日本で初めて仮設トイレを設置したバンド」のように

誰もやったことがない・・・・・・「日本で初めて仮設トイレを設置したバンド」のように

「誰もやったことがないことをやってみせた時に、どんな反応が起きるのか。」

この記事の中で山口さんはそう言っています(有料記事なんで読めない人はごめんなさい)

僕が13歳の頃からずっと追いかけてきた甲斐バンドは
「誰もやったことがない場所でやる」
と言って、花園ラグビー場や新宿都有五号地(いま、都議会議事堂が建っているところ)、両国国技館こけら落とし、など誰もやったことがない場所でライブイベント

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「ブックライター塾」卒塾生講座へ

「ブックライター塾」卒塾生講座へ

2月8日の午後、ブックライター塾の卒業生講座に参加しました。「ブックライター塾」とは、上阪徹さんが主催されているライター向けの講座で、僕は3年前に受講いています。
ブックライター塾のHP↓

今回は卒業生向けの講座とあって、少人数で開催でした。その分、濃厚な時間を過ごせました。

インタビューの仕方、時間(スケジュール)管理、仕事の獲得のきっかけなど、勉強になったのはもちろんだのですが、なにより、

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