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KAI BAND MY STORY

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甲斐バンドについての、きわめて個人的な物語。
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#甲斐よしひろ

甲斐よしひろBillboard LIVE 2019「EAST in WEST」

甲斐よしひろBillboard LIVE 2019「EAST in WEST」

『汽笛の響き』の歌い出しを聴いて、なぜか涙が流れた。理由はわからない。
なぜか胸を締め付けられるような想いになった。きっと過去の自分、この曲を聴いていた高校時代のなにかに触れてしまったんでしょう。このLiveのあと、高校の同窓会に行くことになっていたので。

5年目を迎えた甲斐よしひろのBillboard LIVE。毎回、
「この選曲は微妙だなあ」
と思う曲が含まれるものの、終わってみると「来て良

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愛のろくでなしツアー4 RockN' Roll Tonight 2018

愛のろくでなしツアー4 RockN' Roll Tonight 2018

『翼あるもの』というソロアルバムがある。1978年、HEROが発売される1年前、25歳の甲斐よしひろが、単身ナッシュビルに乗り込んでレコーディングしてきたものだ。

収録曲はほぼ全曲カヴァー。きっとこんな曲を聴いて甲斐さんは育ってきたんだろうな、というラインナップになっていた。
僕はこのアルバムがマニアックに好きで、高校生の頃、手に入る限りのオリジナルと聴き比べていた。『恋のバカンス(ザ・ピーナッ

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甲斐よしひろ Billboard LIVE & Blue Note 2018 
EAST with WEST

甲斐よしひろ Billboard LIVE & Blue Note 2018 EAST with WEST

イントロが流れても曲名がわからない。「ああ、この曲か」と気づいても、まるで違う曲のように聞こえてきた。一緒にいた友人は「こんな曲だったっけ?」と繰り返し口にしていた。もちろん、いい意味でだ。

「港からやってきた女」以降、ずっとそんな感じでラストまで進んでいった。失恋ソングのはずの「観覧車」は、祝婚歌に聞こえてくるほど明るかった。
圧巻は「汽笛の響き」。オリジナルもいい曲だけど圧倒的に今回のアレン

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公開後、1年半以上たったものについて、一部有料化させていただきます。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします<m(__)m>
https://note.mu/h_chugun/m/m84934a253cf8

甲斐よしひろ  Billboard LIVE 2017 EAST to WEST @ TOKYO

甲斐よしひろ  Billboard LIVE 2017 EAST to WEST @ TOKYO

1曲目は「クール・イブニング」だった。
後期サウンドストリートのオープニングテーマだった曲。ノスタルジーとともに一瞬で甲斐よしひろの世界に引き込まれていた。

Billboard LIVE も今回で3回目。

最初の年、映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』の中に出てくるセリフ、
”古くて新しければフォークソングだ”
にインスパイアされて「フォークをやろう」ということで始まった

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甲斐よしひろ VS 押尾コータロー MY NAME IS KAI Ⅳ “MEETS RETURNS” @中野サンプラザ

甲斐よしひろ VS 押尾コータロー MY NAME IS KAI Ⅳ “MEETS RETURNS” @中野サンプラザ

「バンドの音だ」
オープニングの『ブルーシティ』を聴きながらそう感じていた。

近藤真彦への提供曲であり、ソロファーストアルバム『ストレート・ライフ』収録曲。当時の甲斐さんの言葉を借りれば「ハードボイルド」タッチな曲。アコーステックギクのイメージが強い”MY NAME IS KAI”らしくはないと思える曲だ。だが、そんなことはなかった。しっかりはまっていた。

今回のツアーは、押尾コータローととも

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甲斐よしひろ 愛ろくでなしツアー 2015 in Zepp Tokyo

甲斐よしひろ 愛ろくでなしツアー 2015 in Zepp Tokyo

「そうきたか!」

2曲目、「電光石火BABY」のイントロが流れた瞬間にそう思った。

実は甲斐よしひろのソロライブに参戦するのは25年ぶりだ。2008年のバンド再活動開始以来、バンドクレジットのライブにはこまめに足を運んできた。薬師寺にも足を延ばした。しかし、ソロは、ビルボード東京のスペシャルライブ(アコーステック ギグ)を除くと、90年の新宿厚生年金以来だったのだ。

バンドと同じようなセット

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サウンドストリート

サウンドストリート

「良質な超ヘビーリスナーですよ、僕は。書き手としてはどうかは置いといて。」

甲斐よしひろが先日、BS朝日「ザ・インタビュー」という番組でそう語っていた。子どもの頃好きになったストーンズ、キンクス以来、自分が「いい!」と思ったアーティストはほとんど成功している、とも言っていた。

言われてみると思いあたる節がある。

1980年ころ、彼がパーソナリティをつとめていた、NHKFM「サウンドストリート

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