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#7 人のために動くことを働くと言うのか?

3ヶ月が経とうとしてる。

もう日照時間が
みるみる少なくなってる日々です。
今朝は8時半頃に日が昇って
14時半には日が沈んでった😨

こっからまだまだ
短くなると思うと
なんだかなぁって。。。
気分が少し沈みます。。。

あ、川も寒さで凍ってました。笑

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はい、最近は
修士論文を雑誌に投稿したり、
こっちの大学の研究チームとの
共同研究に向けて
ミーティングをしたり、
うかうかしていられない感じで、
絶賛家に引きこもって
たくさんパソコンと睨めっこしてました。

先月手に入れた100SEK(約1000円)の
モニターが大活躍中です。
こないだ中古のマウスも買って、
QOLは爆上がり。

毎週日曜日はフットサルして、
週3はジムに行くようにして、
体も動かして。

ただ、こっちのトランポランド
みたいなところに行って
腰痛めました。

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授業は今、
Developmental Psychology と
Personality Psychologyというのを
履修しているんだけど、
こないだ、Dev Psyのテスト(セミナー)が
ありました〜

無事Passすることができて
よかったよかった。

ただ、そのテストの形式もなかなか面白くて
事前に小グループで
研究のデザインを考えてくるんだけど、
当日に小グループを2つ合わせて
5、6人のグループになって
自分たちの考えてきたデザインを共有して
最終的に一つの研究デザインを作り上げる。

んで、当日与えられた時間は
1時間半くらいしかなくて
その間にディスカッションと
パワポのスライドを作らないといけない。

もうね、まわりの情報処理能力の高さに
感謝しかしてなかった。笑
俺、なにしたっけ?ってぐらい。

みんな本当に勉強しにきてるんだなぁと
痛感した。
いや、当たりまえなんだけど
学部生の時に一つ一つの授業に
あそこまで真剣に
自分はやれてたかと思うと、
少し疑問が残る。

比較するのも変だけど、
ディスカッションの場が
しっかり設けられてるから
自分の意見をしっかり出さないと
ただひたすらに置いてかれていく。。。

社会で働くのも大学の中で経験したことが
こう生かされていくのかなと思いました。

***

そう、フロアメイトと話をしている中で

「社会で働く」

スウェーデンの働くことへの価値観が
なかなかに面白いなぁと。

スウェーデンの人はそもそも
高校を卒業してから
どのくらい大学に進学しているのか
そのまま就職する人が多いのか?

スウェーデンの教育費は無料、
その点を考えると
みんな行くだろうと勝手に思っていたけど、
意外とそうでもないみたい。

大学に進学する人は
だいたい40%らしい。
色々調べてみたら25歳以下の人の進学率が
このくらいの数字だとか。

つまり、そのまま進学する人はもしかしたら
もっと少ないのかも。

ただ、生涯の中でどれほどの割合の人が
大学に進学しているかというと
それも50%程度とのこと。

あれ、思ってたよりも少ない?
って直感的に思った。
んで、よくよく聴くと大学に行くのは

よっぽど勉強したいことがある人

らしい。

そりゃ専門職みたいな学部もあるから
一概にみんなが勉強したいから
みたいな認識でもないみたいだけど、
少なくとも大学で

何を学んで、何を将来するのか

っていうビジョンはある程度見えた上で
大学に入ってるそうな。
ただ、フロアメイトの一人は
入学して3ヶ月で既に転科したい〜
って言っていた。笑

大学の授業料が無料の国で
こんな考えなのは少しびっくらこいた。
いや、むしろ無料だからなのか?

んで、これまで小学校から大学に入るまで
ずーーーっとストレートで来た自分には、
高校を出てから大学に進学する以外のことは
考えてなかったという。

前に短期留学に行った時に
気づいたんだけど、
海外の、特にヨーロッパの学生たちが
「Gap year!!」
とかいうのを口にしていたのを思い出した。

Google先生によると、

ギャップイヤーとは、高校と大学や大学院と大学など、卒業と入学の間などの節目と節目の間の期間のことで、英語では「人生の節目の空いた期間を使って旅をする」という意味です。

物理学を専攻してる
ドイツ人の友達Marvinいわく、
Gap year使って外国に行って
英語学んだり
ボランティアしたり
自分の好きなことに熱中したり
色々やってる人たちが
周りにいるよ〜とのこと。

そんな彼はGap yearをしなかったひと。
理由は、物理が好きだから。
Simple is bestな回答でした。

転科したいと言っていたフロアメイトは、
大学に入る前、
ストックホルムのカフェで働いたり、
小学校のクラスで
発達障害のある子どもの
加配の先生をしていたらしい。
そこから社会学に興味を持って、
今に至るとのこと。

だから、授業でのディスカッションは
みんな真面目。超真面目。
さっきまで君ら休み時間に
めっちゃ騒いでたやん!
みたいな感じなのに超真面目。

簡潔に言うなら、
オンとオフがはっきりしてる感じ。

スウェーデンの仕事事情として、
基本的に残業はないみたいなんだけど、
それに通じるくらいに、
オンとオフがはっきりしてる。
なんなら、途中でFikaっていう
コーヒーお菓子休憩タイムが
1日に午前中1回、午後2回くらいあるのに。

働き方もパートのように
50%とか70%みたいに、
フルタイムで働くことが
みんな当たり前というわけではない。

だから、仕事を50%、
大学を50%、という割合で
仕事と学業を両立している人もいる。

フロアメイト情報によると、
パートみたいな感じで100%働いても
それなりに困らない程度に
生活はできるらしい。
税金は高いけど、その分
福祉が充実しているから
文句もそこまでないとのこと。

そして、働いているとやっぱり
色々職場に対して不満を持つのは、
スウェーデンでも同じ。

だけど、そこで一概に不満ばかりを
同僚と言い合うんじゃなくて、
月に1度の職場のミーティングで
今感じている問題点とその解決策を
それぞれが言い合える機会が
設けられているところがあるらしい。

そこで、自分の働くペースとか
環境を変えたいとか、
新しい何かを取り入れたいとか、
どんな立場の人でも関係なく
話し合える場がある。
だから、意見を出すことは当たり前。

Fikaでもそうだけど、
みんなただ純粋に
休憩をしているというよりも
「会話」を楽しんでいる。
どんな週末を過ごしたのか
どんな趣味があるのか
お互いのことを分かり合おうとする姿勢が
随所にあると思う。

学校のFika?みたいな休憩時間も
みんな日本のことを尋ねてくれる人が
多かったりする。
その時に、

「日本て〇〇だと思うんだど実際どうなん?」

みたいに、質問してきた人自身の意見が
乗っかってくることが多いなぁと。

立場も関係なく話し合える場で、
自分の意見を持って発言することは、
まず自分のためになることが
意識されているような気がした。

働くことって、
誰かのために働くこと
(時には自分を犠牲にすること?)
が当たり前と思っていたけど、
スウェーデンの人はどちらかと言えば、
まずは自分のために
自分が働き続けたいと
思える環境にすることをしていた。

文化的な背景が強いのかもしれないけど、
「人」
という漢字が
人は1人では立てない
みたいな成り立ちで教わっている分、
どこか常に他者のことを
気にしがちなのが日本人なのか。

スウェーデンの人は
「人」ではなくて「ヒト」
っていうふうにまずは自分のことを
意識していた。
その上で、何に貢献するのかを
考えているような。

とは言っても、
まだフルタイムで働いたことが
ない身なので、
働くことがどんなことなのか、
まだちゃんと分かってはいない。笑

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