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#9 出会いと別れ

あらためまして、
明けましておめでとうございます。

今年の年明けはエジプトで迎えました。

クリスマスから新年にかけて
大学がお休みだったため、
2週間、中東のあたりを周遊して来ました〜

今さらながら
旅、最高だったなと。

ほんとに約3ヶ月前の自分を褒めたい。
出発をする日は冬至だったこともあって
年内でとっても日が短くて、
気持ちもおそらく落ち込むだろうなぁって
予測したうえで決めた旅先でした。

出発日の日照時間はなんと、
4時間とちょっと。
日も出てないし、
天気も曇りだったし、、

やっぱり、太陽って大事🌞

今回周ったのは、

イスラエル🇮🇱
ヨルダン🇯🇴
エジプト🇪🇬
ちょっとだけトルコ🇹🇷

エジプトのダハブという街が、
ものすごく最高で
もっと長くいたかったなぁと。

旅の中で出会った人の中には、
声をかけてくれて仲良くしてくれる人や
お金を騙し取ろうとするタクシー運転手
がいたり、

アラブ周辺国ならではの、
早朝5時から街に鳴り響くアラビアの放送
初見は必ずニーハオの嵐
みたいな体験もして、

あぁ、異文化。

って感じる場面がたくさんありました。

特に、イスラエルでは
色んな刺激があふれてました。

***

日本人である自分にとっては、
宗教というのは
なかなか馴染みのないもので、
「どこか遠い存在になっている」
というのが常ですが、
こう、なんというか、
まさに自分の目の前で
宗教のありのままの姿を見ると、
思わず心が踊っていました。

エルサレムは、
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教
それぞれの聖地があって
隣の路地に行けば、
景色や売っているものなど
全てが変わって、
はたして、これは同じ街なのか?
と疑問に思うほど。

そして、ユダヤ人の迫害の歴史にも
触れて来ました。

エルサレムの旧市街からは
少し外れたところにある、
ヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)

ヒトラー率いるナチスによる
ユダヤ人迫害の歴史を、
記録や人々の日記とともに
振り返ることができます。

このナチスによる迫害の対象が
ユダヤ人だけでなく
障がい者にまで及んだこと、
初めて知りました。

身体障がい者や精神障がい者は
社会には「無用」であり、
民族主義を徹底するためには
その純粋性を脅かすものであると、
彼らは認識していました。

要は、
生きる価値がないと。

理由は違えど、
相模原障害者施設殺傷事件にも
重なるものがあって、
それが国を通して行われていたと思うと、
恐ろしい限りです、、、

そう、こんなふうに、
多くの人たちが虐殺された様子は、
どこか広島の平和記念資料館で見たことと
重なるものがありました。

「同じ過ちを二度と繰り返さない」

この人類の“負の遺産”を生で触れたことは、
自分の人生にとっても
貴重な経験となったと思います。

***

そんな旅行から帰ってきてから、
約3週間が経って、
ついに大学の春学期が始りました。

そう、折り返し地点です。

もう半分終わってしまったのかと思うと、
少し寂しさがあります。

そして、秋学期を一緒に過ごしていた友達も
母国に徐々に戻っていってしまいました。

もしかしたら
最後のバイバイになるかもしれない
ということに、
ふと気づかされた時、
ありきたりではあるけど、

出会いがあれば、別れがある。

と感じました。

どこかこの事実に
慣れすぎてしまっていた気がします。

日本の中であっても
1回きりでそれ以上会っていない人や、
会おうと思えばすぐに会える距離なのに
会っていない人もいる。

人生を道のように例えたときに、
たまたまお互いの人生(道)の交点が
そこにあっただけ。
その交点から
少しは同じ道を進んでいたとしても、
いつかはまた進路を変える。

そう思うと、
少し納得しやすいように思いました。

今のスウェーデンでの生活が
当たり前のようになってきた中で、
実は非日常であることに、
気づかされました。

春学期は、共同研究に集中して
頑張っていこうと思います。

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