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3人でやれば3倍速になると思う人へ(4/100)

はじめに

スキマです。最初にOODAループについて記事を書いたところから、5分ラジオに加えてカイゼンに関する記事を書き始めています。どうしてこうなった。製造業の現場作業員です。

よくある誤解

「間に合わない?じゃあ作業員増やすからそいつと一緒にやって」と追加リソースが投下されることがありますが、出来高はそう簡単には増えません。
たまにX(旧Twitter)などで
「お湯入れて3分のカップ麺を3人同時に作り始めても、3分後に3杯できるだけで、1分で完成する訳ではない」
みたいなことが言われるアレです。

3人で3倍になるケース

  • ノウハウ不要の単純作業

  • 作業場所が3セット確保できている

  • 材料や道具が3セット用意できる

この場合に限り、3人がかりで3倍の成果物が出てきます。要は製造ラインを3本引いて3本のラインが問題なく稼働した場合です。

良くある残念な例

  • 工具や道具が1個しかないので、その道具を使う作業の手前で実に中途半端な未完成品が山積みになる

  • 作業の手順やノウハウを伝授する時間、新入りの品質をチェックしたり手直ししたりする時間がロスになる

  • 資材を先食いしてしまったが故に後日困る

完成スピードはボトルネックで律速する

フライパンが1個しかないのに下拵えした肉だけがあっても、大量生産はできません。大昔にバイトしたことがある某・ハンバーガー店では1ターンで肉を12個、50秒(だったはず)で焼くので1時間ぶっ通しで焼き続ければ864個作れる。そして重要なのは「それ以外の作業が(パンの用意、味付け、包装、などなど)全て50秒/12個以内で完了する」ことなのです。

普段からボトルネックがどこなのかを意識しておこう

そしてボトルネックの発生原因について理解を深めておくことが大事です。作業者は悪意があって作業に時間が掛かっている訳ではないのです。
「歩くな、走れ」などはハラスメントになりかねません。私の職場では労働強化ではなくてムダを省いて効率化しましょう、と言っています



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