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「昭和の喫茶店」・・・その2(軽食編)。軽いお食事はどんなポジション?


昭和の喫茶店には、飲み物の他にナポリタンなどの食べ物もあった。

主なものは、サンドイッチ(ミックスサンド)。ナポリタン、ホットケーキくらいである。

しかし、それらは、メニューの端っこに書かれていて、
謙虚で、あまり主張してこない。

値段はコーヒーの3倍かそれくらいだっただろう。

これらは、「軽食」のジャンルに入り、看板にも「喫茶・軽食」と掲げる店もあった。
今、わざわざ「軽食」と言う人は少ないだろう。
「軽食」というジャンルもこれほど多彩になってしまっては、区切りが難しい。

スパゲティの類は軽食であろうが、うどんはわざわざ「軽食」とは呼ばない。
たこ焼きも量的には軽いのだが、「軽食」には馴染まない。
お好み焼きは尚更である。
こんにゃく田楽や肉まんなども地方によっては「軽食」扱いになるかもしれないが、やはり洋食が「軽食」の代名詞である。

だがまてよ。カレーライスはどうなる?
喫茶で「軽食」になっている事は多いが、インドだ。

ホットケーキは洋食だが、小倉ホットケーキはどうだ。和洋折衷の極みである。

それを言うなら、ナポリタンはイタリア料理の顔をしているが、
発明したのは横濱グランドホテルのシェフだ。日本料理なのだ。

と、目くじらを立てることは無いのだが、拘りたいことは多い。

例えば、
ホットケーキの焼け目である。
これが、奇麗に均一に焼けていないと、プロの食事をとった気がしない。
ナポリタンの玉ねぎもそうだ。
固くもなく、柔らかくもなく、ちょうど良い歯ごたえが欲しい。

一番気にするのは、サンドイッチの乾燥具合である。
今では当然だが、パンも具もしっとりと新鮮で湿気を含んでいるのが良い。
昭和時代には、パンが乾燥しているものがあった。
店によっては、具の卵まで乾燥していて、色が変わりかけているものがある。
これには子供ながら、がっかりした覚えがある。

目新しさだけで多彩なメニューが毎日のように生み出されている現代。
奇抜さと映えだけを追いかけずに、
一定のガイドラインで評価できる「純喫茶めぐり」をしてみたい。
と、思う時があるのだが、性格的にきっと純喫茶でも、その店の一番珍しい飲み物・食べ物を頼んでしまうに違いないのだ。


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