5GとARの関係性


はじめに

ここ最近各通信キャリアによる5G対応の動きが本格化してきており、それに関連する記事やニュースも増えてきました。

その中でもAR/VR/MRと言った、xR界隈にとってとてもポジティブな影響を与える旨の記事や、著名者の意見も見られるようになってきました。

ただ「すごそうだし、興味もあるけど、具体的なことはよくわからない」と考えている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ARに魅せられた立場の人間として、調査・整理しましたので、特に「何が良くなるのか?」をARに特化して発信していきたいと思います。
※もちろん、VRやMRにも通ずることはあると思うので、参考になると思います。

5Gの強みは、大容量高速多接続通信

5Gには要求条件なるものが存在し、その中には、「超高速」「超大容量」「超大量接続」「超低遅延」の4つが含まれます。

4つの要素が挙げられていますが、ユーザー体験的には、つまるところ、早い!!に尽きると思います。

あと、超大量接続の要件からするに、同時接続数が増える昼休み、夕方の時間帯などでも、通信速度の低減が体感的にあまり気にならなくなることでしょうか。

上記の内容に関しては、5Gで調べると似たようなことを話している記事はたくさん出てくるので、興味ある方は是非調べてみてください。

5GはARのいくつかの課題を解決する

さて、5Gのすごさは何となくわかったと思いますが、それがARにどんな好影響を与えるかについたはパッとイメージつかないですよね。

ここからが当記事の本題となります。私の知る限りARに貢献するポイントとして大きく2つあります。

それは、現実の空間認識とコンテンツ表示です。

ARを支えるSLAM技術

SLAMと聞いてぴんと来なくても問題ないです。おそらくこのキーワードを知っているのはAR界隈、ロボティクス界隈、自動運転界隈とかではないでしょうか?

SLAMとは、Simultaneously Localization and Mappingの略で、デバイスについているセンサー類(カメラも該当します)から取得した情報から、そのデバイスの自己位置の推定と、環境地図作成を同時に行うこと。

少し小難しい表現をしていますが、つまりは機械が、現在いる空間を認識する技術です。

目の前に椅子がある、その奥にはテーブルがあって、上にPCが置いてある。といった人間では当たり前に認識できる物事を、機械は各種センサーから取得したデータをもとに、高度で複雑な処理を行ったうえで、やっと認識できるのです。SLAMを支える裏には機械学習であったり、複雑な数学の知識が必要です。

実はこの技術、あえて「高度」とか「複雑」と表現しましたが、実は自動運転や、toB向けに技術を提供している界隈では、高精度なものが既に実現されています。

ただ、ARの文脈で見た時に、大きな課題となるのは、スマホ(または将来的に来るであろうAR眼鏡)ではスペック的にそんな処理は厳しいという所なのです。

5Gは、その課題を解決するのでは?と期待されています。

理論はシンプルで、スマホで取得したデータを裏側にある高性能なサーバーに高速で送り、処理して、高速でスマホに送り返してもらう。です。

高精度な処理を行うとなるとそれなりに計算に必要となるデータ量も求められることになるのですが、5Gが大量のデータ転送、かつ同時に多数接続しても耐えうるデータ転送を実現できれば、この課題もある程度解決のめどが見えてきます。

ARは現実空間に2D・3Dのコンテンツを重ね合わせる

ARはAugmented Realityの略で、拡張現実を意味することは皆さん既にご存じですよね。

データによって拡張された現実、現実をデータによって拡張する。どちらで捉えても問題ないです。

ARは現実を拡張するために、上述のSLAM技術による環境認識を行い、データ化された環境上に2Dや3Dのコンテンツを配置することで、まるで現実にそのコンテンツがあるように見せることができます。

ここで大事なのは、ARは結局現実に強く紐づくものなのです。

つまり、ARがユーザーに価値を提供するならば、ユーザーが現実世界で活動する上で得られるユーザー体験をさらに超える何かである必要があり、既存のユーザー体験を損なわせる方向に行くのは良いことではありません。

ARが表示するコンテンツ自体は、ものによりけりですが4G時代でも大したデータ量ではありません。

ただ、大事なのはカメラがその環境を認識したら、瞬時に必要な情報をそこに表示させられることが大事なのです。

となると、ARサービスの内容にもよりますが、複数のコンテンツが同時に表示される必要や、ユーザーに「ラグがある」と感じさせない必要など、高速なデータのやり取りが重要となります。

しかも、ARのユーザーが増えれば増えるほど、やり取りするデータの量と、同時接続数が増えるので、より重要となるでしょう。

そこでも5Gの大容量高速多接続が貢献するわけです。

まとめ

ここまで長々と読んでいただきありがとうございました。

つまるところ、ARって思いのほか高速なデータ通信がMUST要件となっており、かつユーザーが増えるほどに、多接続の要件も重要となってくる。それを5Gが解決してくれる!

と、界隈の人々は期待しているわけですね。

ただ、色々な噂や憶測が飛び交っているように、5Gって思いのほか微妙じゃないか?という意見も多くあります。

5Gが本当に期待通り、噂通りのものであれば、間違いなくARの普及に強く貢献するので、そこは期待しつつ、5Gがそうでもなかった場合に備えてAR企業またはxR企業は活動していく必要がありそうですね!

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