痩せたいのにやめられない。砂糖の魅力は歴史を知れば納得できた
こんにちは、管理栄養士のゆりぎょーち(@yuri_gyochi)です。
皆さん、甘いものって好きですよね?
ですが、
・痩せたい
・ダイエットしたい
・食事改善したい
と思ったときに、苦労するのが甘いものがやめられない事だと思います。
そんな、甘いもの。つまり、砂糖はどうしてこんなにも身近な食品なんでしょうか?
現代では、あらゆる食品に砂糖というのは使われていて避けるのが難しい程です。
世界史を読み解くと納得できた
なぜ、砂糖が私たちの生活に根付いていったのか?
その答えを知るには、世界史を知ると納得の理由がありました!
この記事では、「砂糖の世界史」を読んで知った壮大な砂糖の歴史について書いていきます。
砂糖が人類を虜にした最大の理由
砂糖がいまでも、人類にとって切っても切れない食品なのは、
「人類が美味しい」と感じるもの。だったというのが最大の理由です。
世界中の人類が美味しいと感じるものは、世界中の人が欲しがるものです。このようなものを、言葉を変えると「世界商品」といわれます。
16世記ごろに砂糖が見つかる前まで、当時甘いものといえば蜂蜜くらいしかなかったそうです。
そんななか、砂糖は蜂蜜より甘く美味しかったのです。
国の発展のために大量生産をはじめる
世界商品となった砂糖は、世界中で生産するようになります。
原料として、一番多く発展したのがサトウキビです。
サトウキビは、熱帯地域と広い土地が必要ですが、多くの労働者がいれば大量生産が可能で多くの国で育てることができました。
当時、砂糖を生産するために多くの奴隷が働き、国のためにつくっていたので「砂糖があるところに奴隷あり」とまで言われました。
砂糖の優れた性質
美味しいくても、使い勝手が悪かったり遠くへ運べなくては大量に流通することはできません。
砂糖は、保存性に優れ
現代だと気付きづらい砂糖の性質ですが、昔は貴重な食材であったとわかります。
「超高級品」があたりまえ
いまでは、上白糖1kg/200円前後で手に入りどの家庭でも調味料ですよね。
ですが、昔は薬と同じ位置付けでした。
摂取すれば、
身体のエネルギーになりますし、甘いものは食べると気分が上がります。
当時での医療レベルを考えれば、薬のような効果が得られたといえます。
また、純白であることから神聖なものと考えられていて、お祝い事や特別なときに出されるような物でした。今でいえば、キャビアみたいなものです。
さらなる発展
ものすごく高価で、性質が良い。そしてさらに、砂糖は他の食品との愛称が良かった為更なる発展をしました。
実は、
・紅茶
・コーヒー
・チョコ
と掛け合わせることによって、さらに砂糖の使い道は増えていきました。
この3つの食品も、世界商品でした。
究極のステイタス・シンボルとして、上流の人が自分たちの力を見せるために高価×高価の贅沢な食べ方をしたのが始まりです。
そして、時代とともに上級者の食事は庶民にも根付きはじめ、世界にも広がることとなります。
現代はさらにあらゆる食品に使われるように
3つの世界商品との相性が良かったマルチ食材として広がった砂糖は現代に至るまで商品開発・進化をとげて今の生活に根強いくようになった。そう考えると、当然のことだったように思います。
そして、現代においては砂糖の役割は変わっていくべきだと思います。
エネルギーが不足する事はない程、食は充実しているので更に甘いものを食べたいが故に食べてしまうのはマイナスになる事が多いです。
なので、砂糖の摂取はなるべく避けて、たまに特別な時に食べたり、ご褒美として「心の栄養」のために食べるのが最適だと思うのです。
今回は、砂糖についてでしたが、普段よく食べる食品は、なんで生活に根強いていったのか?と考ると新たな見方ができました。食べ物への理解が広がったら面白い。
[参考文献]
砂糖の世界史:川北 稔 (岩波ジュニア新書) 1996/7/22
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