1枚目から70%バックのライブイベント、第二回開催に当たっての対談動画を全てアップしました

豆にnoteにも告知が出来ればよかったのですが手が回らず、GYMと同じエントリーでは芸もないので総括らしきものをしてみようかと思います。

とにかく呼ばれるライブがあまり面白くない、という思いから自分なりに答えを模索して、「お金を貰わなさすぎて演者さん側がライブへのお客さんへのおもてなしの精神を失っているんじゃないか」、「演者としての誇りが削れているのではないか」と行きつき始めてみたものです。

この生意気な意見に、疑問はあれども初年度から補佐してもらっていたのが奏楽忍者隊HANZOの米丸さんでした。が、最初から考え方には疑問は一応あるがやる価値があると思うからという事でお手伝いいただいていました。ただ、その疑問は他の人も思っている疑問なんじゃないかという話になり、質問と回答の動画を作ろうという事で2019年の11月に撮影を行いました。

バンドの世界、我々の見える範囲は大阪のバンドの世界ですが、これが今後どうなっていくんだろう、我々に出来る事は何だろう、というような真剣な内容を2時間15分ほどお互いに語り合い、1時間ちょっとまでまとめたものが本対談シリーズとなります。

第一弾

第一回の内容はお金を貰ってなさすぎ、という根本的な意見に対する疑問で、「売る力のないバンドさんの自業自得じゃないのか」というご意見でした。

これについては、「売る力が無いと売る気力が無いは別」というのが自分の認識ではあります。動画内では語っていませんが、この辺りはノルマの金額の中途半端な安さが悪さをしていないかと個人的には思っています。米丸さんの言う所の「プロミュージシャンごっこ」をするお金ではなく、ギャラを得るためにこなさなければならない最低限のハードルであるべきと個人的には考えています。

第二弾

第二弾の内容としては、全体的にライブをやる、という行為そのものに対してのハードルが下がりすぎていないか、という話になったかと思います。この辺りは純粋にライブハウスが多すぎてバンド数、バンドマン人口とのバランスの悪さが大きな原因だと思います。

平日が埋まっていて切磋琢磨して土日という美味しい曜日を目指すというようなモチベーションも持てず、出たいですと言えば大体出れてしまうために土日のライブの内容が昔の平日の時の内容にまで落ちてしまっていないかと感じる所があります。バンド数が減っているためにライブハウス側もハードルを下げざるを得ず、価格競争という形でノルマやレンタル料も下がり、結果として一番損しているのは見に来ているお客さんではないかなと感じる事がかなりあります。

昔はライブに出ればお客さんがいたため自分たちを知ってもらう機会という物を作るには何はともあれライブ、というノウハウが確立していた時代がありました。しかし今はお目当てのバンドを見たら帰りますから、本当にたまたまそこに残ってくれた他のバンドのお客さんを掴むために以前よりも強いインパクトが求められているようにも思います。

切磋琢磨していた時代であればそうやってインパクトを出して、お客さんの求めている品質を手にしたバンドが出ていたお手本ライブが土日にありましたが現在はそういったお手本に出会える機会も減りました。お手本が無ければ自分で発見するほかなく、これは非常に時間のかかる作業ですし、成果もなかなか出ません。品質が上がりにくいのもある意味では当然かもしれません。

第三弾

第三弾の前半は引き続きライブハウスとバンドの戦略のお話でした。で、後半は非常に重要な指摘で、「ノルマゼロでは逆にモチベーションを下げないか」というご指摘でした。正直な所、第三弾ではちゃんと答えられてはいないと思います。続く、第四弾、第五弾の方がこれへの回答になるんじゃないかなと思います。

特に第五弾のプロ扱いしますの中で「ギャラを出すだけではなく責任をきちんと背負わせる」という回答の中の「責任」には集客も含んでいます。この辺りをちゃんと言えればよかったなと個人的な反省点です。確かにお金のリスクはゼロです。なので売らなくてもいいと考えるのも解るんですが、同時にこちらは演者さんとして売る気力も力もある人だと見込んでお願いしていますので、この辺りは信用のお話になってくるかと思います。

ただ、777の主催というポッと出のイベンターの信用を無くしたところで大した痛手にならないのも事実です。この辺りは本当にちゃんとお願いを粘り強くやって、集客してもらう他無いなと思います。

第四弾

ノルマ廃止と言いながらもノルマは必要と矛盾したことを言っていますが、今は特にノルマの撤廃は難しいとも思っています。ノルマ無しでやれているお店は大体が飲食をしっかりとされている所で、食事で利益をしっかりと担保されているお店が殆どです。一方でライブハウスはそういう方向にはシフトしていないので売り上げの確保という意味においては、ノルマをなくすというのはなかなか難しいと思います。

結局のところライブは演者さん次第な所が大きいですし、集客がどれだけできるかという点についても演者さんの努力次第な所があります。米丸さんの指摘にある通り、品質が担保出来ない、担保できるような弾数も無いような現状ではなおの事ノルマの廃止はライブハウス側としては許容できないと思います。

第五弾

ご存知の方も多いと思いますが自分は割とレスバトルを好んでやる人間です。なので当然論破されたりしたりを何度も経験はしている訳ですが、その中でも5本の指に入るぐらい綺麗に論破された回で、個人的にはすごく好きですw

内容としては総括に入っていると思うのですが、この回の後半を見てもらえれば自分が何をしたいのか、というような部分についてはきっとご理解いただけると思っています。

中盤でイベンターさんのワリカンノルマについて述べていますが、あくまでもこれは個人的な考えと言いますか、美学に過ぎませんので他のイベンターさんは今後も思うがままに運営していただければと思います。ただの個人の見解に過ぎませんし押し付ける気もありません。

総括

動画中米丸さんが述べられていた通り、いくつかのポイントには集約されてくると思います。恐らくですが以下の辺りかと思います。

1.バンドの戦略をいかにして立てるか

2.演出をどうするか

3.目標になるライブイベントを増やす

大体この3点だと思います。イベンターとしては3番を担う事がまず第一ではないかと思いますので、この辺り、ノルマゼロという形式でリスクを背負ってみたらどうなるかの仮説を元に取り組んでみたいと思います。

最後に

時間を作って提案、そしてうまい具合に引き出してくれた米丸さんにはただただ感謝しかありません。個人的な自分語りになりますが、元々性格の悪さという物は自覚しており、自分は一生仲間という物を得る事は無いと思い込んでいました。ところが777をやり始めてから、いろんな方のご支援や声援を頂けるようになり、自分が勝手に背負いに行った重荷にも関わらずそれを少しずつ分け持ってもらえている事に、本当に感謝の念は絶えません。この一年、嬉しくて何度泣いたか解らないぐらいです。

何としてでも5年やり切りたいと考えていますので、ご支援、あるいは案、コメントなどありましたら是非お寄せください。YouTubeへのコメントはお返事等お返ししないと決めていますので無反応にはなってしまいますが貴重なご意見、目を通させていただいています。今後もご協力よろしくお願いします。


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