改装─回想─階層の輪廻(Re:cycle)
まあ、駄洒落です。
たいしたことは書けません。
ただ少しだけ、思ったことを記して置こうかなと。
この作品が今を切り取っているのか、は解らない。
撮影された街の断片に描かれたキャラクターが画として成立するギリギリの時間と色調を踏まえ、存在させられていた新規カットがありました。
しかし、それが現在なのかは示されず、幻想のように提示されていたと感じました。
空間は与えられていても、それが何時なのかは解らず、何時かの場所に「在った」と言う風に切り取られたモノとして示されたのかなと。
そして、回想というギミックは編集されることで、乗り換えた彼らの視点と同期することで、多重に意味を与えられる。
彼らは地面の下に潜る。
村上春樹に於ける井戸と同じような事ですね。
落ちて、堕ちる。
堕ちる。
現実の影としての映像作品。
鏡でもない、光により伸び、地面に写され、眺めるシルエット。
そもそもが地下鉄という地面の中を走るモノが主要な場所になっている。
ウテナの上昇、その反転。
いや、崩壊という落ちるイメージは共通しているか。
ただ、崩壊は前提となっている。
そして飛翔はしない、上昇は落ちるために選ばれる。
しかし辿り着けるかもしれない。
水平に、何処かの地平線が、太陽と溶ける場所に。
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