試遊会レポート:『Jelly Troops』トーナメントと実践的LT会の舞台裏
皆さん、こんにちは! 😊
GYAARCon活動サポーターの孫です。
12月9日に開催された試遊会は、先月初めて実施され好評だったLT(ライトニングトーク)会が再び行われ、その後には『Jelly Troops』のトーナメント大会が開催されました。今回も熱気あふれる一日となりました!
では、どんな話やイベントがあったのか、早速ご紹介します!
LT会:実戦的なノウハウを共有
この日のLT会では、4名の開発者がそれぞれの経験を語りました。外では話しづらいようなかなり踏み込んだ内容が多かったのが印象的でした。インディーゲーム開発者にとって実践的かつ役立つ情報が満載だったので、皆さん頷きながら聴き入っていました。
『The Devil Within:Satgat』のRobさん:「リリースから学んだ成功への鍵」
『Jelly Troops』のわけんさん:「インディーゲーム開発での人の雇い方」
『Little Cheese Works』の古川さん:「営業について」
『パーリィナイトメア』のチャレヒトさん:「カクカクゲームスの活動~完成と継続~」
【LTその1】Robさんの「リリースから学んだ成功への鍵」
第1回GYAARCon受賞作『The Devil Within:Satgat』のリリース経験を基に、Robさんが語ったポイントは以下の通りです:
ウィッシュリスト登録の重要性
「ウィッシュリスト数が増えることで、SteamのトップページやDiscovery Queueに表示されやすくなり、新規プレイヤーへの認知度が向上します。」売上(Sales)が鍵
「ローンチ後はレビューよりも売上が重要です。特にセール期間中にウィッシュリスト登録者に通知を送る戦略が効果的でした。」頻繁なパッチを避ける
「頻繁なパッチはユーザーの不安を招きます。安定したゲームを提供し、慎重なタイミングで修正を行うことが重要です。」
Robさんの発表は、ゲーム開発を目指すすべての人にとって貴重な指針となる内容でした。
【LTその2】わけんさんの「インディーゲーム開発での人の雇い方」
第2回GYAARCon入賞作品『Jelly Troops』の開発者わけんさんが語ったのは、人材探しやチーム作り、そして開発体制の構築・運用について。これまでの経験をもとに、人材をどう見つけ、選び、そして一緒に働くかに対するわけんさんの考え方や価値観が紹介されました。
【LTその3】古川さんが語る「営業について」
第1回GYAARConプラチナ賞の受賞作『Little Cheese Works』を開発する合同会社BUBBLE GUMの古川さんは、限られた予算やリソースの中で、熱意を伝えながら優秀なクリエイターと出会い、協力を得る方法について語りました。
【LTその2&3】わけんさん&古川さんのセッション:共通するテーマ
『Jelly Troops』のわけんさんと『Little Cheese Works』の古川さんが登壇したセッション2と3では、それぞれ異なる手法を語りながらも、根底には共通するテーマがありました。それは「限られた条件の中で、熱意と工夫で仲間を見つけ、目標を達成する」ということです。両者の話は、開発資金やリソースが限られるインディーゲーム開発者にとって、非常に有益な内容でした。それぞれが示した具体的なアプローチは、参加者に多くのヒントを与えたと思います。
【LTその4】チャレヒトさんの「カクカクゲームスの活動~完成と継続~」
カクカクゲームスのチャレヒトさんは、趣味から始まったゲーム制作が『パーリィナイトメア』として注目を集めるまでの道のりを語りました。
「視点の多さが面白さを生む」という信念のもと、地元の方との交流や多分野からの影響を大切にした活動が、多くの反響を得ているそうです。特に、地域に根ざした活動が特徴的で、池上の「シェア型本棚」を拠点に地元住民や子どもたちと交流し、イベントを通じて素直なフィードバックを得ることを大切にしているそうです。
チャレヒトさん曰く、『パーリィナイトメア』では「ゲームを完成させてリリースする」という目標を掲げて達成できた。次に挑むのは、「制作の継続」。リリース後も制作を続けるためにはどうすればよいか。現在のインディーゲーム界隈が直面する大きな課題に向き合いながら、新たな作品の準備を進めているそうです。次回作がどのような形で私たちの前に現れるのか、今後の展開が楽しみです。
『Jelly Troops』トーナメント開催!
LT会が終わると、試遊会のスペシャルイベント『Jelly Troops』トーナメントが開幕!PhoenixxやGYAARCon受賞者を含む8名が参加し、白熱した戦いが繰り広げられました。
『Jelly Troops』は「してやった!」「してやられた!」がたくさん起こる、2人対戦型ワラワラぷにぷに対戦リアルタイムストラテジー。スライムを召喚して増やし、マップ上に配置された旗を3つ回収するか、相手陣の旗を回収すると勝利というシンプルなルールが特徴です。現在絶賛開発中という忙しい時期にもかかわらず、開発者であるわけんさんに特別に対応していただき、今回のトーナメント形式での対戦が実現しました。このゲームの奥深さと対戦の楽しさを存分に味わえる機会となり、参加者からも大変好評でした。
優勝者には、世界で約20個しか存在しないというGYAAR Studio特製の黒いトートバッグがプレゼントされました。このバッグ、司会者から「マチが付いている!これは高い!素晴らしい!」と大絶賛され、会場は笑いに包まれる一幕も。私もつい「マチが付いていると?欲しい…」と思ってしまいました(笑)。
『Jelly Troops』トーナメント:白熱のバトル!
予選から決勝戦までの全7試合では、手に汗握る熱い場面が続きました。試合中の実況からも、その場の緊張感や楽しさを感じ取ることができました。「さあ、残り1分!旗を巡る激しい攻防が続いています。」 「おっと!ピンクのスライムがゴーレムを引き連れて登場!これは見応えがあります。」 「さあ、どちらが旗を守り切るのか…?残り24秒、勝負の行方はまだ分かりません!」観戦者の私としては、試合のたびに繰り広げられる戦略とスキルのぶつかり合いに目が離せない展開でした!
エキシビジョンマッチ:開発者同士の真剣勝負!
トーナメント優勝者の千々岩さんと、『Jelly Troops』の開発者であるわけんさんが対戦するエキシビジョンマッチが行われました。「ゲームの開発者が強いに決まってる!」という声が飛び交う中、試合は波乱の展開に!
序盤、千々岩さんが旗を1本先取し、わけんさんを追い込む場面もありましたが、そこからが『Jelly Troops』の生みの親・わけんさんの本領発揮。見事に逆転し、勝利を収めました。
実況ハイライト:
「千々岩さんが先取!しかし、わけんさんのガーディアンが猛攻!」
「水色のわけんさん、ピンチ!逆転なるか?」
「最後の最後で…決着!開発者わけんさんが勝利!」
試合後、わけんさんは「大人げない試合をしてしまいました」と笑いながらも謙遜。一方、千々岩さんも「いやあ、強かったです!防戦一方でした」と清々しい表情で振り返りました。
試合後、わけんさんは『Jelly Troops』での上達ポイントを以下のように語りました:
初期配置を確認する
「今のようなパターンだと、初期配置を確認した段階で相手の陣地に近いことがわかったので、大旗を取るのが有利ですね。」守りを意識する
「狙われる側だったら、そこを気にしながら試合を進めていかないといけないですね。」
試遊会まとめ
今回の試遊会は、ゲームの面白さが一層伝わる時間となり、LT会とトーナメントを通じて、ゲームの魅力や開発者の情熱が存分に伝わるイベントでした。インディーゲームに夢を抱く仲間が集い、知見やノウハウを共有できる場があること自体が、本当に素晴らしいと感じます。
次回のイベントも楽しみです!