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序列の鎖


今日は少し重い話をしようと思う。

僕たちを一生苦しめ続ける、目には見えない「序列の鎖」についてだ。

これが何なのか、どうやって僕たちを縛っているのか、一緒に考えてみよう。


まず、少し思い出してほしい。

あなたの周りにはどんな人がいるだろう?

仕事で優秀な同僚、友人グループのリーダー格、家族を支える親…。

それぞれの立場や役割があり、自然と「誰が上か、誰が下か」という序列を意識しているはずだ。



これは自然なことだ。

僕たちはホモサピエンスという群れで生きる動物であり、群れの中での序列は、生き残りや繁殖に直結してきた。

だからこそ、無意識のうちに他人との序列を感じ取り、自分の位置を確認しようとする。

それは、遺伝子に刻まれたプログラムのようなものなんだ。


たとえば、普段は手取り20万円で幸せに暮らしている人がいるとしよう。

彼はその収入で十分に満足している。

でも、収入を誇る人たちの話を聞くと、自分が急にちっぽけに思えてくることがあるだろう。

何も問題なかったのに、急に不安が押し寄せてくる。

それは、あなたが無意識に「序列の鎖」に囚われた瞬間なんだ。


僕たちは、常に他人との比較をしながら生きている。

それは、ある意味で生物としての「正しさ」なのかもしれない。

群れの中で高い序列を維持することは、食糧や繁殖のチャンスを得るために重要なことだからだ。

しかし、現代社会ではどうだろうか?

序列を気にして稼ぎを増やそうとすることが、果たして本当に幸せにつながるのだろうか?



この「序列の鎖」は、僕たちに常にもっと上を目指すようにプレッシャーをかけ続ける。


だが、この鎖が引き起こすのは、本当に必要なことではないものを追い求めさせることであり、結局は不安や不満を増幅させているに過ぎない。


ここで、僕が本当に伝えたいことがある。


それは、「序列」という概念は、この世界には本当は存在しないということだ。


僕たち一人ひとりが、心の中で作り上げた幻想に過ぎないんだ。


見た目や収入、他人の評価など、何を重視するかは人それぞれ。

だから、あなたが誰かを「自分より下」と感じることもあれば、その逆もまた然りだ。

そんなアホらしい「序列」という幻想に縛られて生きるのは、もうやめよう。


僕たちホモサピエンスは、確かに生物としての本能に従いながら生きている。


しかし、僕たちには抽象的な思考能力がある。


自分自身の人生を俯瞰して見ることができる力があるんだ。


これは他の動物にはない、人間だけが持つ特権だ。

僕たちは、この思考能力を活かして、「序列の鎖」から解放されることができるんだ。


あなたがもし、人生のどこかで不安や不満を感じたとき、それが「序列の鎖」によるものかもしれないと気づいてほしい。

そして、その鎖から解放されるために、自分自身を見つめ直してほしいんだ。


翻弄されるだけの人生は懲り懲りだろう?

他人や環境に左右されずに、自分が本当に求めているものを見つめることができる。

そのための力が、あなたの中にあるはずだ。


だからこそ、一度立ち止まって考えてみてほしい。

自分の幸福とは何か?

何が本当に自分にとって大切なのか?

それを見つめ直すことが、あなたの人生を真に豊かにする一歩となるだろう。


今日の話が、あなたの心に何かを残せたなら、僕は本当に嬉しい。ありがとう。

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