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台湾有事が沖縄の軍用地に与える影響

アメリカのペロシ下院議長が2日夜、台湾に到着しました。
ペロシ議長は大統領権限を継承する順位が副大統領に次ぐ2位の要職で、台湾訪問に中国政府は強く反対していて、地域の緊張がいっそう高まることが懸念されていました。

ペロシ下院議長の台湾訪問をめぐっては、中国側が「訪問を強行すれば、
中国は断固とした強力な措置をとる」などと強くけん制したことからアメリカでは、訪問前から大きな議論を呼んできました。

バイデン大統領は先月20日、「いま行くのはよい考えだとは思っていない」と述べたほか、有力紙、ワシントン・ポストは、先月23日、バイデン政権は台湾海峡の緊張が一気に高まることを懸念していました。

そのような状況下の台湾訪問は、中国が強硬姿勢に出るチャンスを与えてしまうことだけに、台湾有事がひょっとすると現実化するのではないかと心配になった読者も多いのではないでしょうか。

中国軍は事前予告した4~7日の大規模な「重要軍事演習行動」の日程終了後も、8、9日に連日の演習を行い、台湾に軍事圧力を強め続ける姿勢を鮮明にしました。

また、7日までの軍事演習のなかでは、日本の排他的経済水域(EEZ)にも5発の弾道ミサイルが撃ち込まれています。

「中国は本当は台湾を侵攻しないのではないか」という専門家の見方も一部ありますが、週末に行われた軍事演習は極めて本格的でした。しかも、数年前から計画していなければ急にはできないような内容です。

中国はそういう想定のもとで動いているということを、まず認識しなければいけません。現実的に考えて台湾侵攻はあり得るということです。

台湾有事で嘉手納基地は攻撃されるのか

私は、中国軍による台湾侵攻で嘉手納基地が攻撃される可能性は低いと考えています。理由は、中国軍と米軍等の戦力を考えると圧倒的に米軍・自衛隊が有利だからです。中国軍もバカではないので、最初から負ける戦争はしないからです。

ロシアのウクライナ侵攻を見ても分かるように戦争は、自軍より弱い相手に仕掛けていることからも明らかです。また、ロシアの経済制裁の影響も中国はよく見ているので、うかつに攻撃はできないでしょう。

とはいうものの、台湾有事が日本を巻き込む有事であると認識しなければいけないと思います。台湾有事の場合には、与那国島から沖縄まで全部が対象に入るわけですから、当然、日本が中国からの攻撃対象になることは間違いありません。

現在、中国は、尖閣諸島沖の領海への侵入を続けています。中国が尖閣諸島への侵入を続ける意図は、尖閣諸島を実行支配し、南シナ海の南沙諸島に所在する人工島のように軍事基地を築くことだと専門家は見ています。

もし、そうなってしまうと、石垣島、宮古島、与那国島の自衛隊は、無力化してしまうでしょう。

専門家によると、もし尖閣諸島に中国軍の基地が出来れば米軍は沖縄から撤退する可能性が高いとのことです。

したがって、中国軍による嘉手納基地への攻撃より、尖閣諸島の実効支配の方が危険性は高いと思います。

日本の取るべき対応

日本としては、アメリカと連携を深めることで抑止しなければいけません。
日米も軍事演習を行って力を見せつけ、抑止しなければいけないと思います。

ただ、おそらく現状それをやると双方の対立が高まるだけなので、日米両政権としても、沈静化を狙って大人らしい外交努力に期待したいです。
しかし、ずっと黙っていると中国はいい気になりますから、どこかで断固たる姿勢を見せる必要があると思います。

台湾有事や尖閣問題が厳しくなると、沖縄の米軍駐留の重要性が高まります。正直のところ、自衛隊だけでは中国軍に対抗するには、心もとないからです。日本政府としては、米軍を「絶対出ていかないで!」と強く引き留めるでしょう。

最後

あまり考えたくもありませんが、嘉手納基地が中国軍に攻撃された場合を想定しましょう。米政府は、台湾有事の戦況が厳しくなると、在日米軍人の家族は米国本土へ帰す措置を取ります。つまり、米軍人へ貸している住宅は、ほとんどが空家になります。

嘉手納基地が攻撃されることは、嘉手納町や沖縄市などの中部が、ウクライナのように壊滅的な被害を受け、焼け野原になることを意味します。

涙に明け暮れ日々の生活に不自由する住民もいれば、逆に土地を買い漁る大地主や本土企業も出てくるでしょう。
嘉手納飛行場内の坪単価は、外の坪単価の半値ですから。

引用:インベスターℤ

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