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自律自走とは?

こんにちは!複業個人コンサルタントの成瀬です。
寒くなってきても引き続き在宅勤務率が高いので、意識的にストレッチしないとどんどん体がカチコチになるなるなー、ということでストレッチ習慣を身につけたい今日この頃です。

さて、今回の思考整理のお題は「自律自走」です。「キャリア自律」にしようか悩んだのですが、先ずはお仕事における「自律自走」とはどういう状態だろうか?ということを考えてみたいと思います。

■「自律自走に向かない人は、どうすればいいの?」

拙著『組織力を高める テレワーク時代のマネジメント』では、私自身が数年間全員テレワーク組織のマネジメントで実践、試行錯誤した結果として、上司が部下を管理する「管理型マネジメント」ではなく、自律自走するメンバーをマネジャーが支援する「支援型マネジメント」にチェンジしましょう、ということをお伝えしております。こちらを元に、いくつか勉強会やセミナー、コンサルティングをさせていただいているのですが、最近よくいただく質問があります。それが・・・

「自律自走に向かない人もいますよね?そういう場合はどうすればいいの?」

というものです。そう言われてみると、思い当たる節もあるわけです。
私がマネジメントさせていただいた組織のメンバー全員ひとり残らずが自律自走人材になれたかというと、「この1年ですごく変わったなー」というメンバーもいれば、「なかなか変われないな・・・」というメンバーもいます。かく言う自分自身はどうなのか?現時点でいうと、自律自走レベルはそこそこ高い方だと思います。ありがたいことに、本業では自分のやりたい仕事を任せてもらっており、複業も本格的にはじめたことで「自ら選びとっている」という実感をもって日々生きています。でも、当然最初からこうだったわけではありません。

■「みんがやるから、やる」時期もあった

振り返れば、学生時代の私は超流され人間でした。みんながやるから自分もやる。A君もやっているからやる。やった方がいいよ、と言われたからやる。「~~しなさい」と言われたことをやる。そういう子供でしたし、高校生までそうでした。どこで変わったのか?思い返すと3つくらいターニングポイントがあります。

ターニングポイント① 二浪

はい。おバカすぎて二浪しました。父ちゃん・母ちゃんごめんなさい。親になった今、どんだけ迷惑かけたか骨身に染みてます。。二浪して、なんとか滑り込んだ大学で、当然周りは2年年下が同級生です。当時は大変危機感とコンプレックスを感じていました。「2年遅れている。」という危機感です。大学生で大きく行動のとり方は変わりました。周りがやっていない行動をとる。とにかく手を挙げる。自ら動く。アルバイトも含めて、この時期はひとつの大きな転換点でした。

ターニングポイント② 「リーダーは言われてなるもんじゃない!」

社会人7年目くらいのことです。リーマン後で人材サービスの営業担当だった私は、いわゆる中堅メンバーの層でした。成績は波があり、中の下くらいだったと思います。ちょうど子供も生まれた頃で、家も買ったばかり。「出世して給与を上げたい。」と思っていたわけです。ところが、なかなか成果の出にくいクライアントを任されており、正直腐ってました。当時、そんな私でも唯一信頼し目をかけてくださったお客様がおり、たまに飲みにも連れていっていただいていました。そこでまぁ愚痴るわけです。「なんで俺出世できないんすかね。」とか、そんなことを言ったんだと思います。滅茶苦茶怒られました。「そんなこと言ってる内は何も任されない。リーダーは誰かに言われてなるもんじゃない。自分でリーダーシップを発揮して、結果役割や役職がついてくるんだ。」10年前の話ですが、今でもこの言葉は自分の中に残っています。この後、自分で未開拓のクライアントを開拓したり、担当外のサービスも提案したりと、行動を変えて成果が出ていきました。

ターニングポイント③ 個人事業主のボス

営業から業務コンサルタントに転身した後、最初の案件は一人で配属でした(それも、今思うと大分無理ゲーでしたがw)。その案件は、様々な会社からの出向者や、フリーランスの方、派遣社員の方で編成されるチームで立上げるプロジェクトでした。今まで、何だかんだ言っても自分が所属している会社の上司・同僚と一緒に仕事をしていましたが、この案件での約1年間は、いわゆるピンでした。直属のボスは個人事業主が長い方で、結構厳しかった。最初の3か月間は相当ボコボコにされました。私が「指示待ち人間」だったからです。言われたことをこなす能力はそこそこ高かったと思います。ところが、彼は別に同じ会社の上司ではないので、私にもひとりのプロとしての仕事を要求します。ですが、当時の私には「自分で考えて、自分で意思決定する」ことが中々できなかったのです。30代にもなって「そんなこともできないなら、お前はいらねぇ。」と言われるのは結構きつかったです。でも、その方は個人事業主として、ひとりのプロとして会社の後ろ盾なく仕事に向き合っている訳です。くやしい気持ちもありましたので、当時は怒りパワーの方が勝っていたと思いますがw、今思えばどこかで尊敬もしていました。最初の頃は「〇〇社さん」と呼ばれていましたが、ある仕事をひとりで企画から立上げまでやり切ったくらいから「成瀬」と呼んでくれるようになりました。

こう振り返ると、私自身、10数年間くらい「自律自走」とは程遠い働き方してきたな、と書きながら恥ずかしくなってきましたw

■ひとりでは変われない

今回だけでは、問い(「自律自走とは?」)の答えにたどり着けなさそうですが、自身の振り返りから見えてきたことは、最初から自律自走人材だったわけではない、ということ。自律自走型に変わるまでには、何らかの出来事と変化のきっかけとなる「誰か」がいたことが見えてきました。

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「自律自走に向かない人は、どうすればいいの?」

確かに、そういう方もいると思います。でも、それって誰かが決めていいものなんだろうか?そう思うあなたは「自律自走」できているのか?みんなそれぞれに価値観も、経験も、育った環境も異なる。これから、より自律自走型の働き方、キャリア形成が求められるのは間違いないと思いますが、何をもって「自律自走」できているのか?は、誰かが決めるものではなく自分で決めるものなのではないか?と思います。

とは言っても、定義や理論はあると思いますので、次回はいくつかの「自律」に関する調査や理論を参考に、もう少し整理をしてみたいと思います。

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