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戦国武将に学ぶ!No.15~黒田官兵衛①~



”軍師” こと、株式会社GUNSHIコーポレーションの社本です。


このnoteでは経営者の軍師としての目線で、
これからの時代を生き抜く戦略を発信しています。


私は日ごろより周りの方々から
”軍師” というニックネームで、
お呼びいただいています!(笑)

社名であることもその理由ですが、
私は自他共に認める歴史好き!
とくに戦国時代が好きです。


今回は、私が好きで見習っている、
学んでいる武将や軍師を紹介するシリーズ。


歴史には諸説ありますが、
中でも私が好きなエピソードや、
『ビジネスや人生に役立つのでは?』
という目線でご紹介しています!


最後まで楽しんでいただけたら幸いです。






■『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』優れた武将


今年も書きます!
戦国武将に学ぶ!シリーズ!

2022年、私の今年の一文字は
【突】に決めましたが、
そんな突き抜けていく年の1本目なので、
誰もが知っているであろう、
この武将を選びました!



その名は、黒田官兵衛!!



大河ドラマの影響もあって、
『軍師といえば黒田官兵衛!』
というほど有名になった武将です。


逸話の多い武将なので、
いくつかに分けてエピソードを
ご紹介していきます!


まずはじめに、
私は孫子の兵法が好きで、
また、ビスマルクが言った、
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』
という言葉が好きなのですが、
官兵衛を好きな理由を考えてみて、
『これらの考え方や生き方を地でいった人』
という印象があるからだと気づきました。


黒田官兵衛はとても賢く、
戦術、戦略に長けた人物でした。


実は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という、
いわゆる天下人と呼ばれる武将全員に
仕えた経験も持っています。
それくらい、優れた武将だったのですね。


時流をしっかりと読んで上手く
乗っていく人で、ここぞという時に
素早く行動ができる…
そんな人物だったのではないかと思います。


■後継者問題を起こさないために…


戦国時代。


家督を継ぐ、残していく、
ということは、武将たちにとって
大きな望みであり、
また大きな課題の一つでした。


それだけ真剣でしたから、
家によっては激しい後継者問題が起こり、
争いにまで発展するほどでした。


多くの場合は自分の息子を後継者とし、
育て、家督を譲っていきます。


晩年の官兵衛は、
息子の長政に上手く家督を譲るために、
これまで黒田家に仕えてくれた家臣たちに
わざと嫌われるようなことをしたと
されています。

なぜかというと、
仕えてくれる家臣たちというのは、
『この人だから仕えている』というふうに
どうしてもなりがちだったからです。

『黒田官兵衛だから仕えている』
ということにならないよう、
わざと嫌われるようなことをすることで、
『早く次の代…
長政に変わったほうがいいのに!』
という流れを作ろうとしたのです。


家臣たちの間にそんな空気が流れれば、
自然と “長政待望論” が出てきます。


その時を見て長政に譲ったほうが、
長政としても受け取りやすく、
きちんと黒田家という組織の結束を
保ったまま譲れると考えたのです。

官兵衛は後継者を引き立てるために
自ら老害を演じた
といえます。
これはなかなかできることではありません。

なぜ官兵衛がこのような行動をとれたのか?


ここからは私の持論ですが、
武田信玄を参考にしたんじゃないかと
思っています。


ここで冒頭の言葉に戻りますが、
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』を
心得ていた官兵衛は、武田信玄の辿った
歴史から学んだのではないかと思うのです。


家督を譲る際、家によっては
激しい後継者争いに発展したと
先ほども書きましたが、
武田家がまさにそうでした。

信玄が家督を譲る際、
息子の勝頼を差し置いて、
『勝頼には家督を譲らない。
勝頼の子供(=自分の孫)に譲る。
だから子供が成長するまで、
勝頼は後見人として家を守れ』
と、孫に家督を譲ると宣言したのです。

信玄にも考えがあってのことだったのですが、
言われた息子の勝頼は、
きっとおもしろくなかったでしょう。
親子関係も良くありませんでした。

結局、信玄が亡くなった後、
信玄の遺言を無視し、
勝頼が家督を継いでしまいます。


その後の詳細はここでは割愛しますが、
信玄の願いも虚しく、勝頼の代で
武田家は滅亡の道を辿ってしまったのです。


官兵衛は、そんな武田家の歴史から学び、
わざわざ老害を演じてまで息子に継がせ、
黒田家を存続させようとしたのではないかと、
私は思っています。

『退くとき、自分は嫌われてもいい』
という気持ちで、後継者を育て、
譲ることができる人が、
どれくらいいるでしょうか。


私も含め、現代の経営者でそんなことが
できる人が果たしているだろうかと、
考えさせられます。


目的は何であれ、
わざと嫌がらせをするだとか、
そういったことをしていいわけでは
もちろんありませんが(笑)、
官兵衛のように、自分が亡き後も
続いていくことを願うのなら、
それくらいの気持ちで継いでいけば、
後継者問題は上手くいくのかもしれません。

黒田官兵衛は既に大河ドラマに
なってしまっているので、
映画化を熱望です!!





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