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【実施報告】市町村担当職員交流会を振り返る

地域づくり協議会事務局です。今回は、令和5年9月29日にcafeあすなろで開催した「群馬県地域づくり協議会 市町村担当職員交流会」について、レポートします。

本交流会は、①各市町村の地域づくり担当者同士の横のつながりをつくること、②業務を進める上で、日頃から感じている課題や悩み、苦労している点などを共有すること、を目的に昨年度からスタートしました。今回が2回目の開催になります。
当日は20名を超える市町村担当者の方々に参加いただき、大盛況のうちに終了しました。それでは、当日の様子を振り返ってみます。

1.当日の内容

(1)オリエンテーション

冒頭、沼田会長から本交流会の趣旨説明があり、その後、オリエンテーションを行いました。参加者を5グループに分けて、グループ内で自己紹介のほか、担当業務や交流会で聞きたいことなどを発表してもらいました。参加者同士、会話が盛り上がるか心配していましたが、、、そこは地域づくり担当職員、事務局の心配とは裏腹に、自己紹介の時点から参加者同士の会話は非常に盛り上がり、和気あいあいとした雰囲気でスタートしました。

(2)事例紹介

続いて、各地域における取組事例の紹介をしていただき、参加者同士で取組内容や課題などを共有しました。事例紹介の概要は以下のとおりです。

1)活動事例報告【cafeあすなろ】

今回の会場であるcafeあすなろは、高崎経済大学の学生(約80人)によって運営されています。
「文化的な活動を通じて学生の成長と地域活性を目指す」を活動ミッションに掲げ、各種活動を行っており、今回の事例報告では、①地域の特産品や地域のお店とコラボして開発した商品のこと、②「キッズカフェイベント」という子ども達に職業体験の場を提供して地域活性化に取り組んだことを中心にお話いただきました。

2)市民公益活動促進センターの事業概要【高崎市企画調整課】

高崎市の市民活動センター「ソシアス」では、市民の生涯学習活動の推進、男女共同参画社会の実現及び市民公益活動の促進のための様々な取組が行われています。
今回の事例紹介では、その中の「市民公益活動促進センター(NPO法人、ボランティア団体及びその活動に関心のある方々を支援する窓口)」が行っている支援内容として、①団体の活動に有益な知識や必要な技能の習得を図るための「セミナー事業」や団体同士の交流を図るための「交流会事業」のこと、②各団体の活動を広く市民に伝えるための「NPO・ボランティアフェスティバル」のことを中心にご紹介いただきました。

3)地域づくり活動の“拠点”と“組織”をつくる【藤岡市地域づくり課】

藤岡市は、「地域コミュニティの維持・強化」に向けて、令和5年4月1日から市内8つの公民館を「地域づくりセンター」へ移行し、各地区に「地域づくり協議会」を設置しています。
今回の事例紹介では、地域コミュニティの維持・強化へ向けたこれまでの検討経過や取組内容についてお話いただきました。また、地域づくりセンターへの移行に伴い、各センターに新たに地域コーディネーターを配置したほか、市役所全体で横断的に支援するため、組織体制の見直しを行ったことなどもご紹介いただきました。

4)ゴミ拾いを通したコミュニティづくり【下仁田町企画課】

下仁田町は、昨年度から下仁田駅の周辺地域の活性化に向けた取組を開始し、今年度「下仁田町まちなか活性化事業基本計画」を策定しました。
今回の事例紹介では、基本計画のコンセプトである「つどう・つながる・つくりだす 街なか」を実現するため、町内の有志メンバーが中心になり、新たに動き出したコミュニティづくりの内容についてお話いただきました。活動を進める上で「ゆるいつながり」を大切にしているなど、活動のポイントや活動内容もご紹介いただきました。

(3)グループワーク

事例紹介を受けて、各参加者が気になったことなどをみんなで共有しました。冒頭のオリエンテーションに立て続き、ここでも「私の地域でもそれならば出来そう、私の地域ではこんな課題もあるが、他の地域ではどのように対応しているのか」といった話題で各グループとも盛り上がり、大変有意義な時間となりました。

参加者からは、「他地域の課題を知ることができ、勉強になった。」、「どの地域も共通する課題が多いことが分かった。」、「人の集め方、コミュニティの作り方は参考になった。」といった感想のほか、「各地域で様々な取組を行っていることが分かったので、この交流会でできた担当者同士のコミュニティを活かして、別日に勉強に行こう!!」という(有志メンバーを募りますといった)提案もあり、会場を盛り上げました。

一方で、「地域づくりを行うにも地域に人材が不足しており、誰が担っていくのか。地域の話になると区長さんが挙がるが、既に多岐に渡り仕事があり、難しいというのが正直なところ。こういった課題にどう向き合っていくのか、ここにいるみんなで検討していきたい。」という感想もありました。

この点について、オンラインで参加していた地域活性化センターの吉弘様からは、地域づくりという分野において、すぐに答えが見つからないこともあると思うが、立ち止まるのではなく、どうすれば出来るのかを考え続けていくことが重要との講評もいただきました。

2.アンケート調査結果

交流会終了後、参加者にアンケート調査を実施した結果、以下の意見や感想が寄せられました。

  • 他地域の取組事例がとても参考になった。今後もこうした場を企画して欲しい。

  • 高崎市がソシアスという施設を用意し、地域活動をしやすい環境を整備している話が印象に残った。

  • 藤岡の地域づくりセンターに再任用職員と若手職員の両方を配置していることは目からウロコでした。

  • グループでの意見交換が良かったです。現地でのフィールドワークも行いたい。

  • 中山間地域における「地域づくり」の事例を深掘りしたい。

  • みんなで議論する時間がもっと時間が欲しい。

アンケート結果でも好意的な意見が多く、当日の様子やアンケート調査結果からも当初の目的を達成することができました。継続開催を求める声も多いので、今後もこのような場を設けていきたいと思います。

最後に、今回、企画から当日の運営まで高崎市企画調整課のみなさまに多大なる御協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

(群馬県地域づくり協議会事務局 栗原、田辺、星野)

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