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〜ファンダメンタルズ④〜IMM(International Monetary Market)について

こんばんはGUnagarereです。今日は為替市場のポジションを示す代表的な指標として使われることが多いIMMについてまとめていきたいと思います。

IMMとは

シカゴIMM通貨先物ポジションは、「IMMポジション」とも呼ばれ、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で取引されている通貨先物のポジションのことをいいます。また、IMMとは、"International Monetary Market"の略で、CMEにある国際通貨市場の通称をいいます。

一般的には投機筋のLong(買い)とShort(売り)の枚数が最も注目されています。これは、取引に参加しているヘッジファンドや金融機関などの投機的なポジション(現在どの通貨を買い持ちまたは売り持ちにしているか)を示しており、買い持ちが過大になれば相場下落、売り持ちが過大になれば相場上昇の可能性が高まっていると考えられます。これを見てポジションの偏りを参考に相場の方向性や行き過ぎ感等の判断材料にしている市場参加者も多いです。

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上の図は、円/ドルの例ですが、IMMのポジションはユーロ、円、ポンド など単体通貨で示されます。それは、相手通貨が全て米ドルだからであり、ユーロであればユーロ/ドル、円であれば円/ドルです。この時に気をつけなければならないのが、FXで取引している通貨と逆になるものがあるという事です。「円ポジションが買い」ならば、ドル/円で言えば売りです。円買いなので、ドル円でいうならドル売り・円買いになるという事です。

・どの位の枚数まで積み上がっていると「大きく偏っている」と言えるのか?

私が参考にさせていただいている本から引用させてもらうと、円ならば10万枚、ユーロだと10〜15万枚、ポンドだと10万枚、豪ドルやNZドルだと6〜8万枚程度が行き過ぎの目安としているらしいです。

この水準を超えてくると、ポジションの解消、巻き戻しが進む可能性が高まり、円ポジションが10万枚を超えてくるようならば円高方向に反転しやすくなる可能性が高くなるという事になります。

・方向性を判断する材料として利用されるIMMポジションですが、欠点があります。

それは、発表が週に1回に限られている事。それも土曜日に発表されるのは火曜日終了時点のポジションである事です。少し遅れた情報を元に判断しなければならなない事と週に一回の更新である為注意が必要になります。

さて、今回はIMMポジションについて簡潔にまとめさせていただきましたが、より細かいポジションをみる指標として「FX会社のオープンオーダー」なども存在するのでまた機会があればまとめさせていただきたいと思います。



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