hokuso-EMI

単純な言葉であればあるほどパワフルで響きやすい
シンプルこそが直球で届きやすい
しかしシンプルが故に解釈の幅が広く誤解も生じる
綿密に伝えようとすればするほど形容詞やら揶揄が
尾ヒレとして付随してくる
そうこう捏ねくり回しているうちに難解な言葉に変容してしまい
言葉の伝達能力が逓減してしまうジレンマに襲われる


言葉という記号を如何に共通記号として伝えるのか?
言葉を捉える人生のバックグラウンドは十人十色であり
同様に捉えることはゼロに等しい
ベストな伝わり方でさえもニアリーイコール
すれ違う言葉たちの中
僕たちは何を必死に言葉を紡ぎ続けているのだろうか


これは壮大な知ったかぶりの話なのかもしれない
そう、知っているつもり
わかったつもりなのだと思う
悲観するなかれ
それであろうと世の中成立してしまう
意外と緩い
大体あっていればいいのだ


それぞれのバイアス
それぞれの眼鏡
はたして僕の発した言葉は
あなたの眼鏡で見ると何色に見えるのか
僕の赤とあなたの赤はきっと違うはずだ
カラーコードで照らし合わせると
僅かな誤差が出るだろう
その誤差を楽しむ
言葉の認識の違い
感性の違い
だからこの楽しみは言葉にしにくい

敢えて言葉をこの現象に寄り添わせると

もののあはれ

になるのだろう

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