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ぼくらワールド解体新書

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#化学

『ぼくらワールド解体新書』(7)体のこと⑤

『ぼくらワールド解体新書』(7)体のこと⑤

病気がしんどくて辛い時・・・

お医者さんが薬をくれますね。

薬は特定のウイルスや細菌などに効くようにできています。

例えば、薬を戦車に見立ててみます。

薬は病気の原因となるウイルスや細菌などを倒します。

でも、倒すウイルスや細菌などがいない場合、正常な細胞を攻撃します。つまり、これが副作用です。

病気でもないのに薬を飲んだり、薬が効きすぎたりすると薬がふつうの細胞を攻撃してしまいます。

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『ぼくらワールド解体新書』(8)放射線のこと①

『ぼくらワールド解体新書』(8)放射線のこと①

この前、歯が痛くて歯医者に行きました。

その時に歯のレントゲンを撮りました。レントゲンの撮影は1秒にも満たない時間で、本当一瞬でした。幸いなことに虫歯は見つかりませんでした。

【レントゲン写真撮影中の絵】

レントゲンはドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲンさんが実験中にX線を発見したことから発明されました。だからレントゲンと呼んでいます。

今はレントゲンの他にもCTスキャンやPETスキャ

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『ぼくらワールド解体新書』(9)放射線のこと②

『ぼくらワールド解体新書』(9)放射線のこと②

放射線とは高速でぶっ飛んでくる目に見えない微粒子よりも小さい粒子と体の細胞を壊すくらい強い光のことです。

放射線は基本的に原子が壊れた時に出ます。原子が壊れる仕組みは2つあり、どちらも原子が壊れる時は原子核に変化がおこります。それを理解するために、まずは原子の仕組みをおさらいしましょう。

陽子の数でどんな元素になるか決まるのですが、陽子といっしょにいる中性子の数は同じ元素であっても原子によって

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『ぼくらワールド解体新書』(10)放射線のこと③

『ぼくらワールド解体新書』(10)放射線のこと③

原子が壊れてでる放射線。最後はガンマ線(γ線)です。

ガンマ線は、原子核の中で中性子が陽子と電子に別れベータ線を出した時に、原子核から飛び出した光です。光なのでぼくらの体を突き抜けていきます。たとえば必須栄養素であるK(カリウム)の同位体であるK(カリウム)40はベータ線といっしょにガンマ線を出します。

ちなみにレントゲンで利用されるX線も光です。日焼けの原因となる紫外線もラジオやテレビの放送

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『ぼくらワールド解体新書』(11)放射線のこと④

『ぼくらワールド解体新書』(11)放射線のこと④

宇宙から飛んでくる放射線を【宇宙線】と呼びます。宇宙線とは宇宙空間から飛んでくるガンマ線や陽子や中性子などのことを言います。



ビッグバンによって宇宙が誕生し、その誕生の0.0001秒後に陽子と中性子が生まれました。ちなみに陽子1個は水素の原子核になります。



つづいて宇宙誕生の3分後には陽子が2個くっついてヘリウムの原子核が生まれました。つまりアルファ線の誕生です。

宇宙が生ま

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