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EP16「エレメントってなに?」

「はーい、ここで問題!エレメントってなーんだ!」

それを解説するのが今回のお話では?

「うわっ、マジレス・・・そんなんだと友達百人できないぞー?」

あーもう・・・確か、『要素』って意味があったと思う。

「うわっ、正解!えぇっ、つまんないなぁ、そんなんだと友達なくすよ?」

じゃあどうしろと!

「まぁまぁ、落ち着いて。ボクが人を煽るのが好きなことくらい、わかってきたでしょ?」

人としてどうなんですか、それ。

「とはいえ、話が進まないので、そろそろ真面目に解説します。そう、答えてくれた通り、エレメントは要素って意味がある。じゃあ、何の要素かというと、この世界の構成要素のことだ」

世界の、構成・・・って、いきなり話がデカくなりすぎ!

「まぁ、占星術に限らず占いっていうのは世界を解き明かす1つの手段として生まれたから、根元を追っていくと話が壮大になるのは仕方ないんだよ。さて、西洋占星術のエレメントには何があるかというと、火、土、風、水、この4通りだ」

まさにアニメとかゲームとかの定番の要素・・・

「占いによっては違いもある。東洋の占術などは木、火、土、金、水の5種類だったりね。つまり、それぞれの占いの始まりを辿っていくと、その文明が世界をどう説明しようとしていたかが分かる」

そ、壮大だ・・・

「とはいえ、あまり話を大きくしてもよく分からないし、小さくしよう」

お願いします。

「実は、十二星座は西洋占星術の4つのエレメントにそれぞれ分けられているんだ。『火』に属するのは、牡羊座、獅子座、射手座。『土』は、牡牛座、乙女座、山羊座。『風』は、双子座、天秤座、水瓶座。そして『水』は、蟹座、蠍座、魚座」

水瓶座は、水がつくのに風なんだ。

「ああ、水瓶座の神話から考えると風だってことは分かると思うよ。忘れたひとは昔の記事から復習するんだぞっ」

ミナヅキさんはどこに向かって何を喋ってるんだろう・・・

「はい、話を元に戻して、と。これでざっと、エレメントに区分けできたね。実はこのエレメントを使うと各星座をイメージで捉える事ができる。例えば、火の星座って聞くと、どんなイメージが湧く?」

熱いとか、元気とか?

ミナヅキ「そういうことさ! 牡羊座、獅子座、射手座の話を少し思い返してみて。彼らに共通するのは、エネルギッシュや情熱って言葉だよね」

あぁ、確かに。

「火の星座は、主に精神性を重んじる。牡羊座は何か新しい事をやってみたくてたまらないし、獅子座は例え状況が悪くても品位を落とそうとはしない。射手座は冒険に出掛けることを好む。溢れ出るスピリッツとパッション!って感じだよね」

なるほど、じゃあ土の星座は?

「土は、現実性や物質的な価値を重視する。精神的な豊かさよりも、物質的な豊かさを重要視するから、概念とか信念とか、目に見えないものはあまり信用していない。具体的に存在するものを見つめている」

火の星座とは逆ということかな?

「そう思っても良いかもね。のんびりしたい牡牛座にはのんびりできるだけの環境と状況が必要だし、乙女座は絶えず周りを観察して現実的に人の役に立ちたいと思っている。山羊座に関しては現実的な成功とその生き方が密接だ。このように、土の星座は安定というものを何より重要視する」

そうしたら、風はどうなるんだろう?

「風は論理を大事にする。風の特徴としては、フットワークの軽さと美学などのセンスを兼ね備えているところ。だから、重苦しい状況なんかは苦手。特に束縛されるなんて無理。双子座は言葉によるコミニュケーションを大事にするし、天秤座は一歩引いて全体を俯瞰する。水瓶座に関しては、見たこともないものを見に行きたいって好奇心の塊だしね。どうして、彼らがそこまで『外』との接触にこだわるのか、分かる?」

目の前のものと自分は別だと思っているから?

「お、やるじゃないか。そう、風の星座は自分と相手は全く別の存在だと本能的に思ってる。そして未知の存在のことを知りたい、理解したい。そのために言葉や情報を駆使する」

だとしたら、水の星座はその逆みたいなもの?

「察しがいいね。まさにその通り、水の星座は、情緒を大事にする。言葉ではなく、実感や情で相手と一体化しようとする星座だ。言葉によって場を盛り上げるのが風の星座なら、存在によって場を包み込むのが水の星座だ」

なるほど・・・

「だから水の星座は、感応力や共感力が高いし、何となくで相手や場の状況が分かってしまうところがある。蟹座は自分の大切な存在を守りたいし、蠍座は自分とは存在が異なるものと溶け合いたい。魚座なんかは、境界線とか線引き関係なく自由でいる」

話を聞いていて思ったのだけど、火と風、土と水、ってなんだか似てる?

「似てるかどうかはさて置き、仲良しであることが多いかもね。自然界の中で言えば、火は風によって大きく踊り、水は大地という器の中に収まるし。もちろん、火と水や、風と土が仲が悪いってことはないけど・・・しっくりこない仲だっていうのはあり得るかも」

そういう観点で見ると、なんだかまた面白いなあ。「さて、ざっくりとエレメントを話したけど、何となく各星座をイメージで捉え直せたかな?」

それはそうなんですけど、あの、実は、

「同じエレメントでも、多少の違いや振る舞いの違いがあるのは何故かってことかな?」

えっ・・・あ、はい、そうです。

「ビンゴ。では、ともかく次は『アクト』について説明しよう。エレメントとアクトが把握できれば、これまで長々と語った十二星座の解説を忘れていても、大体は察することができるからさ」

たまにミナヅキさんが、こちらを見透かしたようなことを言うのは何なんだろう?

「教えたら面白くないだろ?」

ほんと何なの・・・

次回EP.17「アクトってなぁに?」


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