タイトル

しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像  東京都写真美術館 8/14〜10/14

題名通りポーランドの女性作家の映像展です。
作品だけを見ると女性を強調しているものはそんなになかったかな。

70年代から現在までなんで結構多いです。


初期の頃の映像作品は写真の初期と同じよう感じで、今では当たり前に見られるような手法もこの頃生まれたみたいです。例えばgifなんかにあるループする映像みたいな感じとか。



そのたくさんある中で気になった作品を2点。


<ヨアンナ・ライコフスカ>

パジャマ姿の初老の女性が街中を夢遊病患者のように徘徊し、街の人に助けられ、また病院を抜け出し徘徊するというような作品。

人間に目的なんて本当はないけど、目的があるような幻想や他人と比べたり世間体を気にしたり、そんなことでこの社会が成り立っているような気がしたり。
誰もがそうなる可能性がある。徘徊することが人間の本来の姿とは言わないけど、それもあるのかな。



<ホノラタ・マルティン>

ビルの屋上から髪の束だけを頼りに生きているその緊張感!髪を掴んでいる男性の必死さも映っていてドキドキする。
これが終わることなくループして流されている。
絵ではない、写真ではない、映像の凄味を改めて感じます。



入場前にもらえる鑑賞ガイドはQ&A方式になっていて素晴らしい!
見てわかるものならいいけど、長い時間見たのにわからなくてモヤモヤすることもあるから。。



個人的には映像なんでマジメに全部見るとめっちゃ疲れます。しかもたくさんあるし。
そこで、これを見終わったら2階でやっている「野生の瞬間」を見に行きましょう。

かわいいし、きれいだし、とても癒されます。
壁が黒いところも密林にいるっぽい気がしてすごく良かったです。
映像展に行くならセットで見に行くことをオススメしますよ。

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