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まちがいもまちがいすぎるとまちがいなくおもしろくて目からウロコポロリ


俺のまちがい。

10年くらい前、呑んで酔っ払って明け方の4時頃に帰宅しました。
すぐにベッドに倒れ込むように寝ちゃって、1時間後くらいに猛烈にオシッコがしたくなって目が覚めて、慌てて同じ部屋にあるトイレのドアを開けて勢いよく放尿していたら、ベッドの隣で寝ていた妻が飛び起きて、
「えっ⁉︎ オシッコしてるの?」
と言うので、ぼくは、
「うん、立ちション気分でね」
と言い返しながら、ハッ!と我に帰りました。

ベッドから歩いていって右側にあるトイレのドアじゃなく、まちがえて左側の階段のドアを開けて、そこにオシッコをしていたんです。。。
我に帰ったものの、ドント・ストップ・オシッコ。。。
ベッドルームは3階なので、階段と2階のフロアがぼくのオシッコでビッショビショ。
その後の掃除の大変なことったら。。。
妻は怒るではなく、笑ってくれたので、この人と結婚して良かったと心から思いました。
「立ちション気分」と言っている時点で、トイレじゃないところでオシッコしていたことは無意識の中でわかっていたのかもしれませんね。

酔っ払ってトイレとまちがえてオシッコしちゃう人はけっこういるようで、とある女性が、酔っ払って家に帰って、床に炊飯器をおろしてフタを開いてしゃがんでまたいでその炊飯器の中にオシッコをしちゃっていた…という話を聞きました。
確かに、炊飯器って洋式便器に形状が似てるのかも。。。



義理の母のまちがい。

親戚の集まりでカラオケに行った時に、娘が入れた曲を聞いて、
「この曲、知ってるわ!ベビーローションでしょ!」
と大きな声でまちがえました。
娘が歌っていたのは、AKB48の『ヘビーローテーション』でした。。。

6年くらい前、義理の母が、
「秋山さん( ぼくのこと )、この前ザクロの顔の付いたバッグ持ってたわよね?」
と聞いてきたので、
ザクロの顔?そんな気持ちが悪いバッグ持ってませんよ、、、」
と言ったら、当時7歳の娘が、
ヤクザの顔のバッグじゃない?」
と言ったので、
「そんな恐ろしいバッグ持ってるはずないよ、、、」
と沈黙。。。
その後、ドクロの顔とまちがっていたことが判明しました。
今思うと、ザクロの顔のバッグも、ヤクザの顔のバッグも、案外オシャレかも。

この前も、テレビに出ていたアントニオ猪木を見て、「この人、1、2、3、ガー!の人よね」と言っていました。

お義母さん、最高です。



広告代理店時代の同期U君のまちがい。

ぼくが、I&S( 現 I&B BBDO )という広告代理店に1990年に入社した時の同期のU君が、卒業旅行でアメリカに行った時の話をしてくれました。

当時、大学生が海外に行く時は、現金とトラベラーズチェック( 外国旅行者向けの小切手 )を持って行くのが普通でした。

アメリカでマクドナルドに行ったU君は、レジで、
「トラベラーズチェック、OK?」
と英語で質問しました。
レジの担当者はそのU君の質問に答えずにその場を離れ、勝手にドリンクサーバーからカップに何か飲み物を入れてもどってきて、そのドリンクをU君に差し出したそうです。
U君は意味が分からず呆然としながらも、そのドリンクの中身をよく見ると、それはストロベリーシェークだったそうです。

「トラベラーズチェック、OK?」を「ストロベリーシェーク、OK?」とまちがえたんですね。

U君は、何も言えずドル札で支払って、お腹が空いていたのにハンバーガーを買えず、ストロベリーシェイクのカップを手に店を後にしたそうです。

U君、Nice!


その、U君もいたI&Sという広告代理店には有名な和田さんという、伝説のまちがえる人がいました。

W「このあたりは新鮮な『海のシャチ』が食べられますよね!」
K「海のシャチ? もしかして『海の幸』のこと?」
W「えっ、あれって、『サチ』って読むんですか?」

他にも、観月ありさのことを人に説明するのに「かんづきあさり」とまちがえたり、「ゆりかごから酒場まで」とか、「ファイティング・ニモ」と天才的なまちがいの数々。

さくらももこさんのエッセイの中にも「まちがう人」として和田さんの話が出てくるのですが、さくらももこさんと和田さんが出会った日、たまたまぼくもその場にいたんです。糸井重里さんの50歳の誕生会でした。

さくらももこさんが和田さんのまちがえる話をすごく気に入っちゃったんですね。
それだけでも、まちがえの価値がすごい。

そんな和田さんは、昨年『まちがう人』と言う本を出版したんです。

目からウロコポロリ


まちがいまちがいすぎると立派なクリエイティブになっちゃうんですね。

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