喫茶、食堂、民宿。西アサヒ(現名称:なごのや)
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喫茶、食堂、民宿。西アサヒ(現名称:なごのや)

ワンダラーユウコ (Guesthouse Press編集長)

名古屋駅から徒歩圏内にある下町商店街と古い街並み

わかりやすいけれど、ちょっと変わったネーミングの 喫茶、食堂、民宿。西アサヒは、その名の通り一階がカフェレストラン、二階にゲストハウスがある複合施設だ。名古屋駅から徒歩20分位のところにある歴史の古い円頓寺商店街の活性化事業の一環で、惜しまれながら閉店した名物喫茶店を再生し、宿泊施設を併設させた。

こちらのオーナー田尾大介さんは、ベテラン世代が多い商店会の人たちに「ゲストハウス」と言う名前を使っても理解しづらいと思い、誰でもわかりやすい日本語の喫茶・食堂・民宿と言う説明を入れたそうだ。もともとあった喫茶店の名前が西アサヒ。その名前で数年営業していたが、現在は創業家の意向もあり「なごのや」という名称に変わった。このあたりの地名、那古野(なごの)という名称から来ていると思われるので、さらにわかりやすくなったかも。

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もともと有名だったという喫茶店の名物がタマゴサンド。これはつぶしたゆで卵を挟むものではなくて、分厚い卵焼きを挟んだタイプのサンドイッチ。あまり関東では見かけないけれど、わりと西ではポピュラーかもしれない。地元の常連さんも旅でふらりと訪れた人も、このレトロな雰囲気のなか、復活したタマゴサンドが食べられるのがいい。

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二階のゲストハウス部分は、かなりもとが傷んでいたため、水回りなどはほぼ全面入れ替え、カプセル型のボックスベッドと和室の個室をつくった。

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田尾さんは、グロービス経営大学院というMBAを養成する学校の講師も務め、インバウンドツアー会社の経営をしていた(今現在も)。名古屋を起点に日本国中を巡るオーダーメイドツアーのようなものを提案するなど、その視点は当初から海外からのゲストに目が向いていた。そんなこともあり、商店街の真ん中にこうした宿ができたのだ。今では向かいに二号店となるボルダリングジム併設の別館もできたそう。

田尾さんのすごいところは、彼のキャリアからすると経営者として表舞台に立たずバックオフィスにいそうなものなのに、今も時折シフトに入って、スタッフとともに宿やレストラン業務をみていること。ここに来るとあの人がいる、という安心感はやはり地域にとっても信頼されるのだろう。どんどん大きなプロジェクトを任されるようになっていて、来るたびに近隣の商店街もどんどん明るく楽しい雰囲気になっているように感じる。

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取材した時はちょうど開業2周年で何かと記念イベントやってるような時期だった。名古屋の印象って、地元の方も自虐的だったり謙遜したりしてあまり名所的なところが出てこないけれど、円頓寺商店街は名古屋駅から歩いていける範囲にある古くて長い商店街で、こんな中心部にこんな昭和レトロな場所が残っているなんて、と驚いた。しかも、今は若い経営者が入っておもしろいショップや小さなビストロのような飲食店も入ってきているので、歩いていて飽きない。

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商店街の周りに四間道という古い町並みが残っていることも知らなかった。ゲストハウスの楽しみ方のひとつに、「この地域に宿がなければ絶対知り得なかった」であろう情報や小さな名所を知れること、というのがあるけれど、自分の中ではここがその最高峰だったかもしれない。街にあまり期待しないで訪れたら(すみません!)実は結構おもしろかった、といういい意味で期待を裏切る場所がこの西アサヒ(なごのや)界隈だった。

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ほんとうに偶然なんだけれど、取材に訪れたのは平日の月曜日、インタビューは午前中の人の少ない時間帯だったので、店の外に置かれていたテーブルと椅子で、商店街のアーケードを通る人を見ながらの街頭取材?だった。

そんな時だから、名古屋在住でこの商店街の常連だという旅友達がいることは知っていたけれど、普通にアパレル企業に勤めていると聞いていたので、わざわざ連絡もせずそのまますーっと帰るつもりだった。

そうしたら、その友人が突然目の前を通りかかったのだ。ん?あれ??え?みたいな偶然の再会。

取材がひとおおり終わったのち、名駅で待ち合わせて一緒にお茶しに行った。2年くらい会ってないし、お互い素性もよく知らないのに、真剣に次の旅先についての相談をしたりして。旅で知り合う友人はそんなふうにいつでも時空を超えてくるのでことさらおもしろい。

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日本全国のゲストハウスを自費で旅して後日取材してフリーペーパーとWEB記事にする活動を地味に8年やっている旅人。在庫切れのフリペを救うため、2019年12月『ゲストハウスプレス 日本の旅のあたらしいかたちをつくる人たち』を刊行:https://g.co/kgs/fkvmZS