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ゲストハウスLAMP

アウトドア×ゲストハウスの大きな可能性


ゲストハウスLAMP(ランプ)は2019年夏現在、全国に3店舗ある。その始まりがここ野尻湖畔にあるLAMP野尻湖だ。ここを知ったのは、2014年秋に、ウェブ制作会社の社員がいきなり長野に左遷されたと言うおもしろ企画の記事だった。

今風に言うとバズった(話題になってシェアされまくった)もので、その書き方や話題展開の仕方も驚いたけれど、それよりも今をときめくウェブ制作会社がゲストハウスをやるということにびっくりした。それで「これは絶対に行かねば!」と思って、まず自分のFacebookの個人ウォールでその記事をシェアしたのだった。

するとその記事を読んだ私の旅友達が面白い!と反応してくれた。さらにいいね!でなく、その女の子はすぐにこのゲストハウスに行こうと宿を予約した。その行動力がすごい。さすが2日しか休みがないのに日本最南端の波照間島に来る女子だ。

その後わりとすぐ後に実際にLAMPに行った彼女。わたしの間接的な紹介ということで、左遷されたと言う当時の支配人堀田樹さんと一緒に写真を撮ったメッセージをくれた。実はなんとその彼女がLAMPの第1号ゲストだったのだ。最初の顧客ってたぶんすごく覚えているものだろう。宣伝のつもりもなく、おもしろがってシェアしただけのわたしも結果的に顧客紹介したことになり、印象深い出来事となった。

それから1年くらいした後、わたしも仲間を連れて遊びに行った。
ここの特徴はなんといってもアウトドアスクール併設の宿ということ。しかもどちらかというと、もともとはアウトドアスクールとしてかなり老舗の歴史ある施設に、新たにリノベーションを加えて新しいゲストハウスが併設されているという仕掛けだ。なので、アウトドア遊びメニューの幅が広く、インストラクターの質や経験も素晴らしい。

なぜそれを東京のWEB制作会社が運営しているのか?聞けば納得、その会社の当時の副社長(現在は社長に)のご実家!なのだった。長年運営していた併設のロッジが老朽化したため、リフレッシュのため業態も転換、その流れで息子のWEB制作会社の一事業として設備投資をし、1階をレストランにして2階部分は誰でも使えるゲストハウスと言う業態に変更したのだ。

左遷されたことになっていた支配人の堀田さんは、実際にはちゃんと納得してここに来たらしい。けれど、何もかもイチからスタートするのも困難が多いところを、それ以上に今まで出来上がってきた仕組みを壊しながら新しいことをやるというのは大変だっただろう。

持ち前の明るさと、WEB会社に入る前は介護事業関連の仕事をしていたなど、接客応対に慣れていた彼は、ナイスなキャラクターと努力でそれをうまく着地させた。また半年後に東京から移住してきたレストラン部門に今の支配人ご夫妻が入ったことで、新しい風がうまく吹いていったのではないだろうか。

ここの楽しみ方はやはりアウトドア。野尻湖畔の自然は本当に素晴らしく、夏はカヤックやSUPなどで水遊びができるし、秋は何といってもキノコ狩り。そして冬は真っ白の世界をスノーシューやクロスカントリースキーで体験することができる。

私は旅好きだけど、加えてアウトドア関係のレジャーやスポーツも大好きなので、こうした旅人が集うゲストハウスとアウトドアのコラボレーションは大歓迎。意外と日本にはこの組み合わせがあまりなく、もったいないなあと常々思っていた。

インタビュー取材をした当時の支配人堀田さんは、今はこの地を離れ、故郷の京都でレストランを運営している。大事なスタートアップ時期を彼の力が引っ張っていたことは間違いなく、きっと彼もここで大きく成長し今のご自身があるんじゃないかなと思う。

現在、シェフのマメさん中心に運営されているLAMP野尻湖。去年からは湖にドボンとできるフィンランドサウナをつくった仲間も加わり、新たな楽しみ方を提供し続けている。そんなLAMPの姿はゲストハウスという枠を大きく広げ、今まで旅やアウトドアの楽しみを知らない層にも広げてくれるんじゃないかと勝手ながら大いに期待しているのだ。

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