プレミアリーグ第30節 トッテナムvsマンチェスターユナイテッド

はじめに

これからできたら毎節大好きなマンチェスターユナイテッドとモンテディオ山形の分析していきます。完全に自己満です。僕の記事を見て反対意見とかあったら教えてください。

師匠モウリーニョ

堅守速攻が大好きな僕にとって今回の対戦はモウリーニョのフットボールを改めてリスペクトした試合だった。
スパーズは立ち上がりから4-5-1のようなケインを1人残す形で守備ブロックを形成し、ボールを奪うと素早く前線にボールを送りカウンターに転じる。スパーズの得点シーンはロリスからのロングボールをシソコが回収し、ベルフワインの爆発的なスピードの突破からゴール。まさに狙い通りの手数をかけない攻撃からの得点だった。
引いた守備ブロックを崩すためのキーマンであるブルーノもスパーズのコンパクトな守備の中、いい位置でボールを受ける回数が少なく、前を向いてのプレーも少なかった。こうなると、スピード自慢のユナイテッド3トップも良さを出すことができなかった。

だるすぎるシソコ、ウィンクス

そこで特に苦しめられたのがシソコ、ウィンクスのダブルボランチである。
シソコは強靭なフィジカルを活かし、ユナイテッドの攻撃をことごとく跳ね返していた。スパーズの得点シーンの回収もシソコがラッシュフォードとの競り合いに勝利した所から始まった。守備強度を90分間保ち続けるシソコは間違いなく人間では無い。
そしてウィンクスは比較的低い位置を取りバランスを取る。シソコほど個でボールを奪うことはできなくても、確かな技術でプレスを剥がし、ゲームを落ち着かせる。ユナイテッドが前線からのプレスで効果的な位置でボールを奪えなかったのもウィンクスの働きがあったからである。
他にもデイビスなどの安定した選手たちがモウリーニョの戦術を体現し、前半はユナイテッドらしいスピード感溢れるサッカーが出来なかった。

役者ポール・ポグバ

前半から攻撃の糸口をなかなか見出せないユナイテッドは63分にフレッジに変えてポグバを投入。ユナイテッドファン待望の瞬間だった。
ポグバを投入することで前線にはブルーノとポグバというゲームに違いを生む選手が2人に増え、マークが分散、ブルーノも前向きでプレーする機会が多くなった。さらに、スールシャールはマティッチを投入。マクトミネイ、マティッチ、マグワイアの3バックのような形にした。それにより、マクトミネイ、マグワイアが高い位置を取ることに成功。攻撃により厚みが増し、押し込む展開が続いた。そして、マティッチを投入した3分後の81分、同点ゴールが生まれる。ポグバは右サイドの深い位置でボールを受け、ダイアーと1vs1。スペースが狭い中で、巧みなボールコントロールでダイアーをかわすとダイアーは思わずペナルティエリア内で倒してしまう。そのPKをブルーノが落ち着いてゴール左下に沈めた。
もどかしい展開をここまで好転させるのは、まさに役者ポール・ポグバと言わざるおえない。ユナイテッドにポグバが必要であると改めて証明した瞬間だった。

チームと共に成長し続けるスールシャール

同点後はよりオープンな展開になり、スパーズの攻撃の圧力も増していく。そんな中、スールシャールは89分にバイリーとマクトミネイを交代し、通常の4バックに戻した。それによりチームはバランスを取り戻し、セカンドボールの回収率を上げることに成功。得点にこそ繋がらなったもののロスタイムには幾つかの決定機を作った。
今回の勝ち点1というものは、選手たちのハードワークはもちろん、スールシャールの采配で手に入れた勝ち点と言っても過言ではない。ポグバ、ラッシュフォードを欠いている苦しいチーム状況の中で見出した3バックというオプションをゲームの状況に応じて利用し、BIG6敵地での勝ち点を獲得。また、復帰したポグバ、ラッシュフォードも今までの離脱を感じさせないような働きとハードワークを見せ、スールシャールのモチベーターとしての能力も証明した。勝ち点3こそ取れなかったもののチーム、監督共に成長を感じさせる内容だった。まさに価値ある勝ち点1。
次節は勝ち点差2下に位置するシェフィールドU。前回対戦で非常に苦しめられた相手だ。非常にタフなゲームになることが予想されるが、進化を続ける赤い悪魔は更なる成長を見せてくれるに違いない。








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