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生理の貧困

『生理の貧困』について語ろうとすると、『うわ、あいつ男なのにキモい。変態。』など思う人もいるかもしれません。

ただ、今回は以前も少し取り上げた生理の貧困について真面目に話していきたいと思います。

以前、下記⬇️の記事でも冒頭で話しましたが、生理の貧困は、なかなか多くの人が知らない社会問題だと感じます。

生理の貧困とは

生理の貧困とは経済的な理由だけでなく、「自分で買うのが難しい」、「父子家庭で父親の理解が得られない」などの理由から、生理用品を入手することが困難な状態のことを指します。

生理用品の購入データ

厚生労働省の調査によれば、生理用品の購入および入手に苦労した女性は約12人に1人、数字にすれば約8.1%、20代に限れば8人に1人もの女性、すなわち約8.7%にも及んでいるとのことです。

ただ、こうしたなか、『生理の貧困』を支援する動きも徐々に起きており、奨学ナプキン1年分を大王製紙が学生1000人に無償で配布する動きが始まったり、

全国の自治体の約3分の1、約600自治体が生理用品の無償配布などを実施するなどしていますが、

その裏には課題も存在しています。一般的には、『恥ずかしい』『人の目が気になる』など、生理そのものに対して偏った見方が未だ根強くあるのも現状です。

つまり、女性だけでなく、男性としても、生理の貧困を始め、生理の仕組みなどを理解して彼女たちの負担を軽減することが非常に重要だと感じます。

昨今、有名になっているSDGsのジェンダー平等にも掲げられているように、正しい知識を身に付けることも本当に重要だといえます。

日本はお金や性に対してタブーとする動きがありますが、性に対して知らなければ、色々な場面で困るため、様々な事象に関心を持ち続ける姿勢を保ち続けることが重要だと感じます。

生理が起こす現象

生理が起こす現象として、以下に代表的なものを、ここでは取り上げたいと思います。

・貧血
・腹痛
・腰痛
・高熱
・暴食
・吐き気
・めまい
・頭痛

こうした症状が現れやすくなります。このような症状が1ヶ月おき、もしくは順不同に人によっては起きやすくなるのが現状です。

日本:外からは見えない貧困

前述した生理の貧困を踏まえ、相対的貧困についても触れていきたいと思います。

例えば今の日本では相対的貧困と呼ばれる貧困が、特にこのコロナ禍で急増しています。

貧困というと、一般的にはカンボジア🇰🇭やアフリカのような貧しい生活をしている人々のことを想像しがちですが、実際には日本でも貧困が起きています。

今、言及したアフリカやカンボジアで起きている貧困は絶対的貧困と呼ばれる貧困です。

絶対的貧困と相対的貧困について簡単に説明しますと、

絶対的貧困とは、国・地域の生活レベルとは無関係に、生きるうえで必要最低限の生活水準が満たされていない状態。

⇒つまり絶対的貧困とは生きるうえで必要とされる生活をすることが厳しい状態のことを指します。

世界銀行のデータによると1日1.9ドル以下で暮らしている状態を貧困ラインとして基準に定めています。

一方で、相対的貧困とは、その国や地域の水準の中で比較して、大多数よりも貧しい状態のことを指しています。 所得でみると、世帯の所得がその国の等価可処分所得の中央値の半分(貧困線)に満たない状態。

⇒分かりやすい例を用いると、等価可処分所得の数値が245万円であるすると、相対的貧困に該当するのは122万円以下となります。

この外からは見えにくい貧困、すなわち相対的貧困は、例えば着ている服やスマートフォンの所持などライフスタイルや所持品などでは見つけることが不可能なケースが多いです。

目には見えない貧困は生理の貧困を始め、加速化しています。

生理のタブー視

一説によれば平安時代から生理はタブー視するべきとされる考え方が生まれたそうなのですが

なぜ、生理をタブー視する見方が増えたのか、少し見ていきたいと思います。

以下の記事は興味深い記事ですが、

タブー視する理由として考えられるのが

日本社会を見ていくなかで、未だ根強く残る男性社会の名残が関係していると感じます。

そうした男性社会に上手く順応しようとした挙句、勝手な性的なイメージを作り、女性が語りづらくなった影響がかなりあると感じます。

少しずつは社会的にも改善される傾向が強まってはいますが、それでもまだなお男性が優位の社会形態が起きているのも現状です。

女性同士での理解の差

女性同士での生理に対する理解にも、かなり差が生じています。

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生理痛には個人差があり、女性同士でも分かり合えないという現状があります。

また、生理痛で会社を休んだとしても、同性の上司や同僚が生理痛が軽い人だと「生理くらいで休むなんて甘えている」と捉えられることだってあります。

生理と一言で言っても、全ての女性に起こる現象とも言い切れないのが生理の貧困を複雑化している要因の一つかと感じます。

自分が生理が軽いとしても、同じ職場や環境下にいる女性に対して優しさや気遣いが出来るようにして頂けたらと思います。

生理の貧困を巡る各国の動き

こうした各国政府の動きを見ると、生理用品の無償提供などが多くされている地域や国が多いことが見て取れるかと思います。

日本も少しずつではあるものの、生理に対するジェンダー理解を推進している企業や若者を中心に動いていますが、まだまだ課題だらけなのも事実です。

生理用品の価格高騰化

生理のために月必要な費用はミニマムで800円、普通のナプキンで400円程度とされています。

さらには、血が止まらない日や夜の長い時間をカバーするナプキンは別途購入で約400円と、月に換算すると多い時で約4000円〜6000円かかるとされています。

つまり、日常生活のなかで出費が多いことを意味指します。

また、生涯で生理にかかる費用は約40万円とされています。

これを考えたら、ヤバすぎと感じますよね。さらには、追加で低用量ピルや妊娠検査薬など出費が重なれば当然、経済的困窮化が進むわけです。

今日は以上です。
また、今後も生理の貧困を始め、社会問題についても取り上げていきます。

最後まで読んで頂き有難う御座いました。

では、また!

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