読書離れが起きている中、児童への読書教育を促進するヨンデミーオンライン。
平成30年度の文化庁「国語に関する世論調査」によると、全国16歳以上の男女が1ヶ月に読書するのは以下のような数字。
読まない: 47.3% (前回47.5)
1-2冊: 37.6% (34.5)
3-4冊: 8.6% (10.9)
5-6冊: 3.2% (3.4)
7冊以上: 3.2% (3.6)
※括弧内は平成25年度の数字
読書っていいんですよ。知識も増えるし、活字を読むことで気持ちが落ち着いたりするんですよ。
STUDYHACKERが、読書には以下のような効果があると発信していました。
1. ストレスが解消される
2. 創造力が磨かれる
3. 脳が活性化する
4. 仕事や日常のヒントをもらえる
5. 視野が広がる
6. 教養が磨かれる
7. 読解力が高まる
8. 知識が増える
9. ボキャブラリーが増える
10. メタ認知能力が高まる
11. 英語が学習できる(洋書)
引用元:読書が脳に及ぼす効果とは? 読書がもたらす11のメリット
さて、いろいろと効果のある読書ですが、2020年12月に子ども向けの完全オンライン読書教育の習い事サービス「ヨンデミーオンライン」がローンチされました。
(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000071742.html)
ヨンデミーオンラインの特徴は以下。
1.AI司書が一人ひとりに合わせて本をオススメ:ヨンデミー講師の選書ノウハウを再現した「AI司書」が、お子さんの好みや興味に合わせるだけではなく、自然にステップアップしていけるように本をお薦めすることで、より楽しく成長へと繋がる読書体験をお届けすることができます。
2.本の楽しみ方から学べるクイズ式ミニレッスン:学校では教わらない本の楽しみ方や感想の書き方などを学ぶことができるレッスンを提供します。選択式のクイズに答えることで自動でレッスンが進行するため、文字入力の必要がないことはもちろん、24時間いつでもレッスンを受講することができます。
3.ゲーミフィケーションとコミュニティで読書をより楽しく:読んだ本の表紙や獲得したバッジが蓄積することで、子どもたちの読書へのモチベーションが高まります。また、ヨンデミー生同士での感想のシェアが、お子さんの読書意欲を刺激するとともに、新たな本との出会いも生み出します。
(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000071742.html)
読んだ本の表紙のライブラリが作ることができ、自分の読んだ本をコレクション感覚で蓄積できますね。何だか、「わー!こんなに読んできたんだね!」「どの本が今のところ一番おもしろかった〜?」とかとか、子どもと親が会話するシーンを思い浮かべられます(^^)
行動経済学の代表的な理論の一つにサンクコスト効果と呼ばれるものがあります。
サンクコスト効果
すでに支払い済みで戻ってこないコスト(サンクコスト)に気をとられ、合理的な判断ができなくなり、さらに損失を拡大させてしまう傾向
このコレクション機能は一種サンクコスト効果が働き、離脱率を少なくすることに貢献するかもしれません。
ちょっと以外だったのが、ビジネスモデルです。
(引用元:https://jp.techcrunch.com/2020/12/23/yondemy-fundraising/)
サブスクリプションでヨンデミーオンラインだけにユーザーはお金を払うのかと思いきや、本の代金を販売元に支払うんですね。
当然といえば当然なのですが、月額2,980円で安い!と思ったユーザーが利用を検討したとしても、いちいち書籍代を払う必要があるのかと思い、利用を見送りにするユーザーもいそうだなと。
ヨンデミーオンラインの所感
・AIが個人の興味関心にあわせてサービスや商品を紹介するプロダクトが増えてきた印象
・「何の本を読んだらいいか分からない」「何となく読書を子どもにしてもらいたいけど、続かないんだよね」みたいなペインを解決するプロダクトがヨンデミーオンラインなのかもしれない
■参考・引用元
社会問題×マーケティングが好き / ㍿小さな一歩(前澤ファンド出資先)で養育費の未払い問題にビジネスでトライ→㍿SHIRO創業。社会問題の発見→要因分析→ビジネス考案→実行に必要な資本整備→実行・改善のサイクルが最短で回り社会問題が解決されつづけるインフラを創る。